渋谷区と高校野球
日本有数の観光地である若者の街代表の「渋谷」
そして常に流行を発信し続ける「原宿」
大人が集う「恵比寿」に限らず、閑静で高級住宅街の「広尾」など、知れば知るほど幅広い世界が混在する区であることを教えてくれる「渋谷区」
煌びやかなネオン輝くビルや看板等「東京のトレンド発信地」ながら、昔ながらの風情も残している渋谷で、白球を追う高校を今回は紹介させて頂く。
①広尾
「渋谷駅」と「恵比寿駅」の中間にあり、「國學院大学」などを近隣に置く閑静な場所に校舎を置く都立広尾。
過去3回、夏季東東京大会ベスト16まで駒を進めた実績を持つ都立の中堅校である。
「誰からも愛され応援されるチーム」を目標に朝練習後の清掃活動、説明会の誘導などグラウンド以外での活動にも力をいれている。
校庭の他、大田スタジアム・江戸川区球場・他公営球場を使用し練習している。
やはり渋谷という一等地で都会の真ん中に校舎を置く学校ならではだ。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭・大田スタジアム 他
●練習時間/週6日
②渋谷教育学園渋谷
「渋谷駅」と「原宿駅」から近い同校は、高等学校からの募集を行わない完全中高一貫校。通称は、「渋渋」。
千葉の「渋谷教育学園幕張」とは姉妹校。
都内の難関大学以外に、海外の大学を受験し進学する生徒も多い。
宿河原・登戸グラウンドで主に活動している。
なかなか公式戦での勝利は遠いが、選手たちは当然「勝ち」を諦めていない。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会2回戦
●練習場所/宿河原・登戸グラウンド
●練習時間/週4~6日
③青山
「外苑前駅」より足繁く神宮球場へ足を運ぶある方なら、都立青山の校舎が何処にあるのかはすぐに思い出せるだろう。
そして映画『君の名は。』に登場する神宮高校の立地モデルでもある。
2019年の春季大会のブロック予選で強豪「日大豊山」を打ち破り、都立青山の野球を見せつけた。
なかなか公式戦では勝ち進めていないものの、強豪校相手に善戦を繰り広げ、その壁をひとつ越えれば、ベスト16。そして8と勢いをつけていけるはずだ。
甲子園出場。そして未だ都立高の悲願である「聖地での1勝」を目標に準備を整えている。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト32
●練習場所/校庭
●練習時間/週5~6日
④國學院
上記紹介した青山高校とは距離も近く、「神宮球場」すぐそばに校舎を構える。
國學院大学附属であるが、GMARCHや早慶上理、国公立大学など他大学への進学が多い。
他の学校と比べると、小さく体が細い選手が多いが、堅実な守備や思い切りの良いスイングをしていた印象が強く、その結果、今年の夏季東京大会では23年ぶりにベスト16に進出した。
テニスコート1面分ほどの大きさのグラウンドでも工夫創意を重ね、次は今年以上の結果を目指す。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭
●練習時間/週4~6日
⑤青山学院
キリスト教精神に基づく教育を行う併設型中高一貫校。幅広く数多くの著名者を輩出している同校の野球部も、過去には東京大会で上位へ何度も顔を出した古豪である。
学校グラウンドの他、「青山学院大学」の町田グラウンドや相模原グラウンドへ赴き練習に取り組む。
今年の夏季大会は「学校側の許可が下りず」戦わずして夏を終えた。
その悔しさは今後、再び「青学野球部」が上位進出する上で糧となるはずだ。
※「青山学院大学野球部120年の歩み」
1883年(明治16年)に、青山学院の前身である東京英和学校でジェームス・ブラックレッジ先生が野球を教えていたという記述があり、その年を青山学院野球部の創部としている。その中には、旧制中等部の生徒も含まれていたと思われる。
青山学院高等部は都内で一番古い高校野球部であり、さらに、全国まで範囲を広げてみても岐阜高校と並び日本最古の高校野球部である。
【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭・町田グラウンド・相模原グラウンド
●練習時間/週5~6日