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やっちまった。死んだと思った瞬間。

最初に就職した東京海上では交通事故の示談交渉業務に携わっていた。

交通事故で最も多いのは交差点での右折車と直進車との衝突事故。

通称、右直事故と呼ばれるもの。


まさか典型的な状況を自分がやらかしてしまうとは・・・


晩秋に両親を連れてドライブに行ったときのこと。

栃木県の鹿沼市の渓谷の紅葉や古峰神社

日光修験の禊場だった深山巴の宿などを巡り

山奥の蕎麦屋でランチをとろうと向かったら

まさかの道路が土砂崩れで通行止めになっていた。


別ルートで向かうとなると

山ひとつグルッと回り込まないと行けない。

30分?

いや、1時間くらい目的地への到着時刻が変わってしまう。

蕎麦屋のランチは終了してしまうので

お昼抜きで行ってみたかった加蘇山神社へと向かった。


この日巡ったのは日光修験の聖地

勝道上人が開山した場所ばかりだった。


深い山奥にある加蘇山神社ではマイナスイオンに包まれ

体感したことがないレベルで全身が鳥肌となった。


結局、その日のドライブでは食事ができたのは17時だった。

美味しいらーめんを食べて店を出て帰路についた。

その直後、右折レーンで2台目で右折待ちをしていた。

右折しはじめた前の車にそのままくっついて右折してしまった。

瞬間、車の左前方に車が飛び込んできたことに気づいたが遅かった。

完全に前方不注意での右折だった。

しかもよりによって両親を乗せているときに

なんてこった。

やっちまった。

瞬間、死んだと思った。



と思ったら

対向車がこちらの車の後ろを過ぎ去っていた。

瞬間、ぼくはアクセルを踏み込み

対向車はブレーキをかけたと思われた。

おそらく数CMであったろう隙間が生死を分けた。


そのまま車を走らせたぼくの心臓の鼓動は高鳴り続けていた。

そして加蘇山神社の神さまに助けてもらったと脳裏に浮かんだ。


加蘇山神社は車でしかたどり着けない神社。

いつかお礼参りに伺わなきゃと心に留めていた。

岩戸別神社に参拝してから1時間ほどバイクを走らせて加蘇山神社に到着した。





山の中で静けさに包まれていて

とっても気持ちのいい神社。

2年越しの参拝が叶って

ようやく神さまにお礼を伝えることが出来ました。







※初めての加蘇山神社参拝




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