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20240528 空港のこと
空港。
時々、どうしても、無性に行きたくなる場所。
いつからだったかな。
空港に比較的近いところで仕事をするようになってから、仕事で落ち込んだ時や、誰かとの別れのタイミングなどで、パスポートを持って(当時は空港へ入る前に警備の人にパスポートを見せていた)一人でふらっと、仕事帰りに、自宅とは反対方向の空港へ行っていた。
空港内を特に目的なく歩く。
電光掲示板でこれから出発する便をみたり、大きな窓ガラスから飛び立つ飛行機を見送ったり、スーツケースを持って忙しく動く人たちをみていた。
行こうと思えば、パスポートも持っているし、カードもあるから、外国へ行ける、という少し怖いくらいの自由さ。
誰も、みんな、自分のこれから行く先のこと、迎える人のことしか興味のない様子で、それが、本当に心地よかった。
私が知る中で、一番孤独で、幸せな場所に思えた。
何がどういいのかわからないけど、ひとしきり歩いたあと、空港内のカフェに入って、手帳に気持ちや、自分が目指してゆきたい方向を書いていると、いつだって、浮上できた。
今は、空港から大分離れてしまったからなのか、どうしても行きたい、と思うことは少なくなった。
そのかわりに、日々の生活の中で、なんとなく煮詰まってきて、あの時の空港のような、独特の雰囲気を味わいたくなると、(色々条件が整ったら)一人で朝の早い時間に家から少し離れたスタバにいく。
一番好きなのは、本屋に併設されているスタバ。
本というものが昔から好きで、いつだって本屋さんに行きたいと思っているけど、朝早くの本屋さんとスタバという組み合わせは、幸せな孤独に満ちていて、とても居心地がいい。
本を通して、どこにでも行けるからかな。
昨夜からの体調不良で(もう大分回復しているけど、あと一歩というところ)欠席した小学生男子とおしゃべりしながら、みっちり二人で過ごしていたら、一人で自由に動き回っていた頃のことを急に思い出した。
いつでも変わらずいてくれて、助けてもらっていた空港のことを思い出して、書きたくなった。
さて、彼の大嫌いな算数の宿題を見よう。
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