あの頃僕は
昔ほど強くはないけれど、時々ふと頭をかすめる時もある。
それでもあの頃は今よりちょっとだけ強く思っていた。
あの頃僕は女の子になりたかった。
とは言ったもののLGBDの話ではない。
男として生まれて別に嫌でもない。
それでも、女の子はボーイッシュに決めてもかっこよくて、ファッション的に魅力を感じるものが、男の僕の視点からはあった。
一種の憧れだと思う。
現にメンズ!!!って感じの服には全然惹かれないし、どちらかと言うとユニセックスや、レディースの服の方が意外と手持ちは多いのかもしれない。
親戚全てを合わせても男の子は僕ひとりだ。
そのままの意味で女性に囲まれて育ってきて、正直なところ異性と言って初めから意識することはまずなかったし、今もそれほどない。
会うたびにハグする友達だっている。特別というよりそう言うものだと勝手に脳内処理されている。
だからなのか、分からないけれど
お付き合いという特別な関係を持ってもだんだんピンとこなくなる。それは徐々に僕の気持ちを浸食していく。
まったく失礼な話だと思う。
言い訳のように聞こえる人もいるだろう。
友達の延長のようなお付き合い。綺麗事だと思うが憧れる。
そこまで君に友達はいるのか?
と言われたら本当に、それはそれは本当に自信がない。
仲良くしてもらってるひとたちはたくさんいる。しかし、友達と思っているのは僕だけなのでは、、、と常々思う。
堂々と胸を張って大切なお友達と言えるひとはまだ少ないのではないだろうか。
以前お付き合いしていた人に仕事・友情・恋愛どれをとると聞かれたことがある。友情で即答だった。無意識的に出てしまった。傷付けたと思う。そしてそれは今でも変わらないのだ。
友達の延長のお付き合い、というよりは友情の消えないお付き合いがしたい。
僕は幸せになれるのだろうか。
最近はよくそう考えこむ。
僕は僕の幸せより大切な友人の幸せを願ってしまう。
非常に根の深い悩みだ。
それでもやはり、僕の弱さの言い訳なのだろうか。
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