俳句

ぽっぽ焼き
母に土産
祭りあと

急に思い出した光景。小学生の頃、同級生を遊びに誘うのが苦手だった。何故なら誘われることが少なかったからだ。
でもお祭りには行きたくて、頑張って友達を誘ったことがある。結果的には同級生は他にも誘われてたのか、大人数で行くことになったが、それでも誰かと祭りに行けるのが嬉しかった。
母は安心して、お土産にぽっぽ焼きを買って来てと言った。(ぽっぽ焼きは新潟名物で縁日でよく見られる蒸しパンのようなもの)
袋を手にぶら下げて、母が待つ家に帰る。さっきまで祭りにいたとは思えないくらい、静かな家で2人で食べたぽっぽ焼き。その味は僕と母とでは違ったのかもしれない。そんなことを今思った。

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