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音と言葉とsilent

聖なる夜に僕はスマートフォンの画面をフリックしながら文字を書いている。


「最近のアーティストはいい歌詞ばかりを書こうとしている。もっと音楽そのものを楽しんだ方がいい」いつだかのテレビで甲本ヒロトがそんなようなことを言っていた。


先日、ドラマsilentについての記事を書いた。聴者やろう者が色々いるなかで、音楽としてこのようなテーマの主題歌を手がけたofficial髭男dismの想いが気になった。

silentを観ていくなかで、想は音楽を聞けなくても、CDをまた買ったり、歌詞カードを読んだりすることで、彼はまた大切ななにかを取り戻していた気がする。

「言葉が生まれたのは、きっと想いの先にいる誰かと繋がるためだ」

想がスピーチで言った言葉。

「花には音がなくて、言葉があるの」

花束を渡した奈々の言葉。

そして最後のシーン。想の言葉は視聴者ではなく、紬にしか聞こえなかった。これは音であり、サイレントであったが、そんなことよりも想いがはっきりと見えた。

silentにとって言葉は主人公だった。でもその根源にあるものは間違いなく想いだ。

甲本ヒロトが言っていたことは間違いではない。ただ音がない世界でもその言葉に意味があるということを感じたい。そこに人の想いがある限りは。

だから僕も言葉を大切に届けたい。
心にあるこの想いを言葉にしたい。

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