日記

TVerをつけて、お気に入りの番組クレイジージャーニーを見る。
洞窟探検家吉田さんの、世界最大の可能性を持つ洞窟への探検。人類未到達の地の果てにあったのは見たことのない絶景ではなく、人間のゴミが流れ着いたゴミだめによる行き止まりだった。ギャラクシー賞級の結末に言葉を失う。
誰も知らない一部をたくさん知れたとして、最後に、誰かによって汚されている部分が行き止まりをつくっている可能性がある。決して、自分だけがと思ってはいけない。たくさんの過去と歴史でものごとはできている。
僕を阻むものはその人ではなく、その人と関わった誰かなのかもしれない。
それでもそこに足跡はしっかりと残る。その跡は消えることはない。
本当は吉田さんが追い求めるような洞窟のような存在になりたい。
でも誰かが自分の魅力がその人にとってはじめてと言ってくれたとして、最後に何かによってはびこっている汚れた部分を見られるのはこわい。過去のせいにしたくなくても、自分をつくっているのは間違いなく過去だ。そしたら過去を肯定できる未来をつくるしかないのだけど。

カメレオンのように適応して、淘汰されないように生きることしかできない。ほんとうはナナフシのようにたまたまそこに合っていたんだという生き方がしたい。でもどこにも合わないから淘汰される。

淘汰される。

明るい未来でなくていいから、素朴でひっそりしていていいから、淘汰されたくない。

淘汰されたくない。

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