株の自動売買って実際どうなの?自作で自動売買が作れるツールを比較してみた【岡三RSS・楽天RSS・カブステAPI・TradingView&TradeStudio】
前々回、自動売買(システムトレード、シストレとも)のメリット・デメリットについての記事を書きました。株式投資の自動売買はあまり浸透していないと言いましたが、決してツールがないわけではありません。
トレステの代替として登場した「TradeStudio」のリリースにより、日本株の自動売買に興味を持つ人たちもこれから少しずつ増えていくのではないかと思います。
※現在は『Trade Stand(トレードスタンド)』という名前に変更しています。
※2022年の4月1日からサービスのメンテナンス期間&機能制限されるとのことです。
というわけで今回は、自作の日本株自動売買が作れるツールを簡単に比較してみました。技術を持て余している方、今使っている自動売買ツールに思い悩んでいる方も含めて、当記事を参考にしていただければと思います。
①岡三RSS
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55744041/picture_pc_43daf62a08d01a9270ca93d754adf7f4.png?width=1200)
岡三RSSとは、岡三オンライン証券が提供しているExcelのアドインツールです。Excelから直接取引することができるのでExcelのVBAを利用している、マクロが組める方にはお勧めです。
リアルタイムで株価を自動更新してくれる機能があり、カスタマイズのしやすさなども魅力的です。
初回90日間の利用無料期間があります。利用料金は5,000円/35日ですが、「支払手数料合計2,000円以上」という条件を満たせば35日間無料で利用することができます。
●岡三のRSSメリット
・発注用のExcelシートを作れば、数十個の個別株の発注をまとめて行える
・売買ロジックをVBAで実装しておけば自動で売買してくれる
●岡三のデメリット
・Excelが必要
・パソコンを閉じている間自動売買が行えない
・証券口座の手数料が他に比べ少し高い
②楽天RSS
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55744293/picture_pc_a0e3b6098b58a1fe08bb8404d2081346.png?width=1200)
(※画像はマーケットスピードのもの)
楽天証券が提供しており、MARKETSPEED(マーケットスピード)と連動して使用するツールです。Excelを利用するのでツールとしては岡三RSSと少し似ています。
市況情報や保有銘柄の損益情報、買付可能額などをExcel上にリアルタイムで表示させることができます。また、岡三RSSと同じくリアルタイム株価も取得できます。利用料は無料です。
自動発注機能が付いていないので、楽天RSSで自動発注を行いたい場合は独自に発注プログラムを使う必要がありました。
→2021年6月25日にリリースされたマーケットスピード IIのRSSには発注機能が搭載されているので、VBAやマクロと組み合わせることで自動売買が可能になりました。
●楽天RSSのメリット
・無料で利用できる
・株に関する様々なデータを取得できる
・VBAなどと組み合わせることによって自動売買が出来る
●楽天RSSのデメリット
・マーケットスピードが必要
・Excelが必要
・パソコンを閉じている間自動売買が行えない
③kabuステーション®API
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55744387/picture_pc_ade144214656f2c4e02ea2f44f3e3527.png?width=1200)
auカブコム証券が提供しており、様々な開発言語を使って株取引におけるデータの取得や注文を可能にしたツールです。
APIを利用して自由度の高い取引環境を構築、ExcelのマクロやPythonなどのプログラミング言語でシステムトレードをすることができます。
●カブステAPIのメリット
・無料で利用できる
・プログラミングによって自動売買が出来る
・ExcelやPythonなどを使用でき、非常に自由度が高い
●カブステAPIのデメリット
・プログラムを勉強している人じゃないと難しい
・公式の解説動画やマニュアルがない
・パソコンを閉じている間自動売買が行えない
④TradingView & TradeStudio
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55744453/picture_pc_879cf3fedc350ce9236f7375a89608d6.png?width=1200)
高機能トレーディングツールである「TradingView」と、株式会社ナレッジクリエイションが提供している日本株自動売買のクラウド型アプリ「TradeStudio」です。
TradeStudio単体でシステムトレードすることはできませんが、TradingViewでストラテジーを作成し、TradeStudioを通して日本株の取り引きを自動で行うことができます。また、リアルタイム株価反映のスクリーニング機能も。
利用料金は1,500円/30日です。現在無料トライアルを実施しており、初回に限り30日間の無料利用期間があります。
●TradeStudioのメリット
・ExcelやVBA、インストールが不要
・自作の他に、世界中の人が公開している自動売買も使える
・パソコンを閉じている間でも自動売買が可能
●TradeStudioのデメリット
・TradingViewが必要
・2サイトに登録が必要
・無料利用期間が30日
以上、4つのツールを簡単に比較してみました。
岡三RSSや楽天RSSはExcelが必要ですが、逆に言えばExcelの扱いに慣れている人にはとてもお勧めのツールです。仕事でExcelを扱っている人などは試す価値があると思います。
また、パソコンを閉じている間利用できないツールが多い中、パソコンを閉じていても売買可能なのはTradeStudio唯一のメリットですね。ExcelやVBAなどの専門知識がなくても扱えるのも有難いです。
TradeStudioは現在無料トライアルを実施しているので、スクリーニング機能を含めて試しに利用してみるのもいいかと思います。
●『Trade Studio』公式HP(現在無料トライアル実施中)はこちら
2020年にはトレステのサービスが終了するなど衝撃的な件もありましたが、TradeStudioのリリースやマーケットスピードへの発注機能搭載など、システムトレード環境は常に進化し続けています。
FXだけではなく、これからは株式投資の自動売買も世の中に浸透していくと嬉しいですね。
自動売買のメリット・デメリットはこちらで解説しています。
●株の自動売買って?メリット・デメリット
https://note.com/hiajiemka9/n/n43b6c1284377
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