つみ重ねてきた建物の歴史をリスペクトし、新たな関係性を生み出す【前編】
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つみ重ねてきた建物の歴史をリスペクトし、新たな関係性を生み出す【前編】

 400年以上の歴史を持つ城下町、福井県大野市。碁盤の目のような通りが交差するまちなかに2021年7月「カンケイ商店」がオープンしました。築60年以上の古民家をリノベーションした空間は、1階が立ち飲みスペースを設けた洋食酒場「イチナナバル」、2階はコワーキングスペースとなっています。

コワーキングスペースには気持ちよさそうなハンモックが
1階にある「イチナナバル」

「カンケイ商店」の発案者であり管理人である中村和幸さんは福井県の西側、美浜町の出身。2018年に大野市に拠点を移し、今では大野市のハブのような存在としてさまざまなつながりを生み出しています。そんな中村さんに、大野市に惹かれた理由や「カンケイ商店」誕生のきっかけなどを伺いました。

中村和幸さん
福井県美浜町出身。高校卒業後、国の研究開発法人で広報やバックオフィス部門などさまざまな仕事を経験。その後、Webコンサルタントとして情報発信や集客サポートを担うなか、2018年に拠点を大野に移す。2021年7月に大野市七間通りに「カンケイ商店」をオープンした。

自分らしい働き方を求めて

中村さんの肩書きはWebコンサルタント。
ですが、ラジオ番組や動画を作ったり、空き家の利活用を考えたりと
肩書きの枠を超えたさまざまなプロジェクトを手がけています。
聞くと、小さい頃から「何でもそつなくこなすタイプ」だったそう。

中村さん(以下、中村):自分で言うのもなんですか、小さい頃はそこそこ賢かったんですよ(笑)。小学生の頃から親に買ってもらったパソコンで遊んでいたこともあって、高校では情報系の学科で簿記やプログラミングを学んでいました。

「将来についてはあまりイメージがわかなくて。進学してやりたいこともなかったので、卒業後はすぐ就職しようと思っていました」

高校卒業後は国の研究開発法人に入社。
全国を転々としながら、広報や決算業務や労務管理など
さまざまな仕事を経験する一方で、
自分の働き方について考えるようになります。

中村:組織の中枢から末端までいろんな仕事を経験させてもらいました。でも、このままここで働き続けていたらどうなるか、先のキャリアプランもなんとなく見えていたんです。ここで定年まで働くのか…と考えた時に、自分が理想とする生き方・働き方がほかにあるんじゃないかとを思うようになりました。あれこれ試しているなかで、ブログ運営に活路を見出したんです。

きっかけは、たまたまSNS上で書いた日記です。それを読んだ友人たちが面白いと言ってくれたので、大好きなスノーボードのことやライフスタイル、ガジェットなどをブログで発信していたら、結構な反響があって。自分の力がダイレクトに反映されることに面白さを感じて、独立することにしました。

そのころ東日本大震災も経験し、人生観に大きな変化があったそう

スノーボードを存分に楽しめる場所に住みたい

その後、拠点を大阪に移した中村さんは、
WEBコンサルタントとして全国各地の仕事を手がけるように。
2018年、福井を訪れたことをきっかけに大きく人生が動いていきます。

中村:仕事で福井を訪れたのですが、ここに住むのもいいなぁと思うようになりました。一番の理由は、スキー場に近いこと。僕、1シーズンに30回はゲレンデに行くんですよ。関西からだと片道3時間はかかっていましたが、ここなら趣味のスノーボードを存分に楽しめると思ったんです。

これまで仕事をするなら都市部にいた方が便利だろうと思って大阪に住んでいましたが、実はオンラインでできる仕事がほとんどで(笑)。それなら自然豊かな環境の方がいいなと、福井で本格的に拠点を探すことにしました。

奇跡の出会いが重なり大野へ

アパートを借りるだけじゃつまらない。
どうせならスノボ仲間が泊まれるように空き家を改修しようと
リノベーションに興味を持ち始めていた中村さん。
そんな矢先、福井市で開催していた『DiscoveRe-FUKUI』という
リノベーション実践講座に参加することになります。

中村:外からだと見えてこないけど、一歩コミュニティの中に入ると福井にこんな面白い人がたくさんいるんだ、と感じましたね。この講座で毎月福井に通うようになったのですが、たまたま大野のゲストハウスに泊まった時にオーナーに「空き家探しているんですよね」と話したら「空き家あるよ」って言われて(笑)。

これまでほかのエリアで何度か物件を見に行ったことはあったのですが、そう簡単にいい感じの空き家なんて見つかるわけないよなと思っていたんです。それが奇跡のようなめぐりあわせで驚きました。あらためて大野のまちを歩いてみたら、町並みは綺麗だし水はうまい。ご飯も美味しいし、人もいい。気に入った条件を挙げると7つくらいあるのですが、「じゃあ大野に住もう!」と、トントン拍子で移住が決まりました。

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偶然の連続で大野に住むことになった中村さん。後編では、自身がこのまちで紡いだつながりを街全体に広げていく「カンケイ商店」の取り組みについて伺います。

※記事の内容は取材当時のものです。

カンケイ商店
住所:大野市元町1-7
https://www.instagram.com/kankeishoten/


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