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ちょっと嬉しくてちょっと悲しかった金曜日の夜

金曜日の夜、僕は知人と新橋で会食で、君は恵比寿でエンジニアの歓迎会だったね。

君から「恵比寿で飲んでるんだ」ってLINEが来たから、僕は会食をそこそこに切り上げて急いで恵比寿に向かったんだ。もしかしたら軽く君と飲めるかもしれない、一緒に帰れるかもしれないと期待して。

「まだまだ終わらないから、待たないでね」と君は言った。

丁度、後輩から「紹介したい人がいるから恵比寿で飲みましょう」と連絡が来たので、君が帰る時までその人と飲むことが出来たのは渡りに船だった。

僕は、君が会社の歓迎会を楽しんでいるならとても嬉しいし、僕のことは気にしないで思う存分楽しんでねって思ったんだ。だから、僕は飲みながら君からの連絡を待ってはいるけど、待たされている感じは全くなかった。僕らは恵比寿のNOSで飲んでいた。

1時半になって、君から「タクシー乗って帰るね」って連絡が来たので、僕は慌てて切り上げて駅まで走って行った。そして君に会うことができた。

「かなり遅くまで飲んでいたね。楽しかった?まだまだ帰りたくなかった?」と聞いたら、意外な答えが返ってきた。

「みんな酔っ払いであまり楽しくなかった。早く帰りたかった」

それを聞いて、僕はちょっぴり悲しい気持ちになった。「楽しくない会に参加している方が、僕に会うよりもマシ」って言われた気がしたんだ。

もしかして、遅い時間まで楽しくない歓迎会に参加していたのは、僕が先に帰るのを待っていたから? だから「今から一緒に帰ろ」じゃなくて「帰るね」だったの?

僕の考え過ぎかもしれないけど、もやもやした、悲しい気持ちになった。

先日の夜の散歩の最後で、君に、僕に会いたい気持ちがちょっと残っているかも知れないって期待しちゃった僕が悪いのは分かってるんだ。

君は会いたいわけでも、会いたくないわけでもないんだと思う。僕が君に会いたがっていることが君の負担なのかもしれない。

僕が君に期待しちゃったり、君を待ってる気持ちが届くと、君にもっと距離を置かれ、連絡を貰えなくなりそうな気がした。

こういう時、僕はどうしていいのか分からなくなる。僕の気持ちを君に分かってもらいたいけど、分かって貰うと、君に嫌われそうで怖い。

まだまだ、僕の心も不安定だなって感じた金曜日の夜。

(君とのデートまであと43日)

ワインの酒場。ディプント 恵比寿店
場所: 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目10−6 清園ビル 1F
URL: https://www.dipunto.wine/shop/ebisu/

NOS Bar&Dining 恵比寿
場所: 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2丁目3−14 コンツェ恵比寿 B1F
URL: https://nosebisu.com/

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