わたしのデザインノート #1センス
デザインセンスとは、育った環境や生まれつきのものでしょうか。
7年前の採用面接のときです。
師匠に「このチラシ作れますか」と聞かれて、未経験者ではなかったのに「できません」とつぶやいてしまいました。
それほど師匠のデザインとわたしのものとに、天と地ほどの差がありました。そしてコワモテで低い声の師匠に怖気付いて「できません」と答えてしまったのです。
師匠とは、制作部門の上司のことです。
キャリアのなかで尊敬できる人は何人もいました。そのなかでも師匠とは、今までに経験ないくらいフランクな上下関係となりました。
今は、しっかり修行を積んで「できます!」と言えます。
そうです。
デザインセンスとは経験で得たものなのです。
幼いころ、日本舞踊や茶道を習っていましたが、教わるときは基本となる動作や作法をまずたたきこまれます。伝統的に美しく見える動作や作法があるということです。
実は、デザインにも伝統的なセオリーがあり、テクニックを学べば、センス良くしっくりくるデザインが誰でもできるのです!
わたしのデザインノート
デザインとはなにか、と聞かれれば考えはさまざまあると思いますが、わたしは伝えたいことを整理してレイアウトすることだと思っています。
わたしのデザインノートに書かれているのは、ほとんどがレイアウトに関するものです。
レイアウトとは
たとえば、シンメトリーとよばれる左右対称のレイアウトには、安定感があります。
写真や文字の配置によって安定感を与えたり、反対に不安定な心理的効果をもたらすことができるのがレイアウトです。そして動きや流れを作り出すことができます。
レイアウトとは偶然にできあがるものではなく、伝統的な展開法があるのです。
わたしの仕事はおもにクライアントの商品を売るためや集客を目的としたデザインです。
デザインには必ず伝えたいことがあるということです。分かりやすく伝えること。それがレイアウトです。
今、伝えたいことはなんですか。
デザインを始める前に少し考えてみてください。
広告代理店に入社し、師匠のもとで働いて7年目。
入社したころに、仕事量の多さとスピード感についていけず必死で食らいつこうと、デザインのノウハウをノートにまとめました。
アウトプットすることで、また自分自身の成長につながるのではないかと思っています。これから「ちょっと上手になれるデザイン術」を紹介できればと思います。
ただし、デザインとアートとは別物だと考えています。アートは、見る人によってとらえかた方がさまざまある芸術作品だと思っているので、デザインとは分けて考える必要があります。
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