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読書 子どもとつむぐものがたり 小嶋リベカ

本書を手にしたきっかけ

またまた幼稚園からの案内。立場的に著者の先生にご連絡する必要が出てくるかも知れず、ならば本書を読んで感想を述べなければ!と奮起。

著者:小嶋リベカさんについて

国立がん研究センター中央病院緩和医療科 ホスピタルプレイスタッフ
英国ローハンプトン大学大学院プレイセラピーコース修了。
米国・英国・日本での臨床を経て、現在、病院にて未成年の子どもがいるがん患者・家族への支援を行っている。

1番心に響いたメッセージ

かなり選ぶのが難しかったけど、、巻末の牧師さんとの対談での一節。
「子供に寄り添う」ことが仕事だという小嶋さんに、牧師さんがそれってどういうこと?
と問いかけた時の答え。

私がイメージするのは長距離走の伴走者です。子供達ががんばって走っている、その横を、その子の呼吸に自分の息遣いを合わせてながら走っていく。わからない相手をわかろうとして、でもわからないままでいることに耐えながら、一緒に走っていく。わからないと不安になってしまうんですよね。つい、こちらから色々働きかけて、決めつけたくなってしまう。抱えてあげたくなってしまう。そこをこらえて、わからないままで隣にいられる限り、この仕事を続けていきたいと思っています。
子どもとつなぐものがたり

わからない相手をわかろうとして、でもわからかいままでいることに耐える。

これって、すーーーーっごい難しい…
特に、親と子や、先生と生徒、というように、
どちらかが相手を導いていくような立場にあるとき、
ある種「私はあの子のこと1番わかるはず」と、自分でも気づかない間に思い込んでしまうことなんていくらでもある。
そして、わからないことにヤキモキ。ヤキモキして…

こちらから色々働きかけて、決めつけたくなってしまう。抱えてあげたくなってしまう。

けど、そうしないで、その子のことをわからない自分も、謎に包まれているその子のことも、まるっと受け入れて、ただ隣を走る

難しすぎる!!!!
でも、この状態をイメージしながら育児をするだけで、ちょっと違う視点から子供を見られるのかな、と期待。

育児にお役立ち知識メモ

育児に使えるな、と思ったちょっとしたこと。

○(ひとりぼっちの)子どもに接する際の三つのポイントABC

Accepting 相手をありのまま受け入れること。
Being 相手の力を信じて側で見守ること。doingではなく、being。
Caring 相手を尊重し、思いやりつつ接すること。

○あたりまえをあたりまえとしない

たとえば入学や結婚などの、一般的に「ポジティブな変化」と捉えられるイベント…多くの人には不安とストレスが伴う。他者のあたりまえが、自分のあたりまえではないように、自分のあたりまえも他者のあたりまえではない。変化への対処方法も人それぞれ。

同じです あなたとわたしの 大切さ

子供に寄り添う際、大人も自身の内面に揺らぐときがある。そのとき、自分の思いに蓋をして、何事もなかったかのように振る舞うことがある。
→相手と自分の気持ちをしっかり分ける(同化しない)
→子供の気持ちに寄り添いすぎず、離れすぎず。
→子供を背負って走るのではなく、伴走。

今回は、子供を尊重しつつ、子供との明確な境界線を保ち、自分のことも大切にしながら彼らに向き合う方法を学んだ。
難しいフェーズに入る前に出会えて良かったと思う本📕

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