はじめての舞台観劇
先日「なにものか、」という舞台を観てきた。
その感想を書いていこうと思う。
この公演に行こうと思ったきっかけは、1年ほど前から応援している方が主演をされる、しかも初主演ということだったので、そこから興味を持ったことである。
実は初めて舞台を観に行ったため、観る私も終始緊張していた。
(そういう発表の場では、バレエやオペラでいう拍手のタイミングのような暗黙のルールがあるものだと思っているから笑)
でも今思えば、もう少し気楽にしていてもよかったのかなとも思う。
舞台を観ていて感じたのは、一つの映画を目の前で役者さんたちが再現してくださっているようだということ。
もちろん演出の効果も大きく関係しているところだと思うのだけれど。
撮影したものを後で見るのではなく、LIVEで行われているものをその場で観るから、舞台上と客席の空気間はリアルに伝わるし、相互に関係しあう。
きっと役者さんもお客さんの反応を演じながら感じているのだろうし、観ている側も目の前で行われている演技に圧倒されたり ぐっときたりする。
それが舞台の良さなんだろうなぁとぼんやり思った。
「自由とは何か」が舞台の核となるテーマだった。
人生で最も「自由」な時間があると言われる大学生である私、そして世界的にこのような状況で「自由」に何かをするのが難しいとされている今、この相反する場所にあるものが同じ場所に存在するという不思議で複雑な気持ちの中、この舞台を観られたことが良かったと思っている。
大学生になってから私が最初に感じたことは、間違いなく「なんて大学生って自由なんだろう」である。
なぜそう感じるのかがこの公演を通して分かった。
誰にも制限されず、自分が思うようにやりたいことがなんでもできるから。
ただ主人公の生き方を見ていると、私自身にも重なる部分があるようにも感じた。
主人公は話の途中まで「自由でありたいから、自分の好きなようにやる」と自由と自分勝手をはき違えていた。
昔、自由を得るためには責任も必要だと言われたことがあるが、きっと私はまだその責任を負いたくないと感じているのかもしれないと気づかされた。
その点では、私はまだ身勝手な子どもなのかもしれない。
一般的によく言われる ”大学生らしい大学生活” を送れていないから今の私は「不自由」なのだろうか。
それは違うと思っている。
去年の私も今年の私もなんだかんだ言って「自由」だった。
自らの意思決定によって「自由」が決まるから、制限があったとしても最後にはやりたいことができたし、できている。
今の私には具体的にやりたいことというものがない。
でも、かなり近い将来には就活をすることになるだろう。
しかし、就活する/しないというところから、どうするかを決めるのは私自身だ。
それこそ「自由」なんじゃないかと思った。
先ほども書いたように、選ぶこと・自分自身が選択したことで「自由」への一歩が踏み出せる。
私が私らしく ”自由” に生きていくためのヒントを得られたような、そんな素敵な舞台だった。
ではまた。
ごきげんよう。
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