ソウルメイト
公開前からずっと気になっていたソウルメイト、観てきました。
いやいやいや…良かった!
期待以上にめちゃくちゃ良かったです。
韓国映画を観て毎回思うけど、ストーリーの構成とか見せ方が素晴らしすぎる。
正直前半は美しい群像劇に見えて、あれ意外とフツーの展開かと思いきや、後半から畳み掛けるように激動の物語で、あれよあれよという間に涙が止まらなくなっていた…。
前半を思い返してみれば割とヘビーな伏線がちょいちょいあったのに、映像や音楽の美しさで良い感じに見えにくくなってて…
仲良し女の子2人の物語なんだけど、もう生い立ちからして全然違うのよね
途中忘れてたけど
一緒の家に暮らすことになって、同じ景色を見て育ってきたはずなのに、行先は全然違ってて。
結構せつないです。
家族でも恋人でもなく、お互いに一番愛を感じるのがソウルメイト、これは性別とか関係なく…って言いたいけど、同性だからこそ絶妙な塩梅で成り立ってるテーマなんだとも思わされた。
中盤でハウンちゃんという女の子が、親友のミソちゃんに、あなたのことを一番理解して愛しているのは私なのに…!(なんで裏切るようなことするの?)って訴えかけるシーンがあるけど、もうそこで涙腺崩壊した。
たぶん自宅だったら嗚咽してた。
ハウン役のチョンソニさんの、抑えてた気持ちを言いにくそうに吐き出す演技が、その表情が絶妙で泣けました。
あと、好きなドラマで「大豆田とわ子と三人の元夫」があるけど、主人公とわ子の友達のかごめちゃん(市川実日子さん)が、気の合う男性をあえて遠ざけるシーンをなぜか思い出した。
どんなに相性が良くても、相手が異性なら恋愛になってしまう、それが悲しい、みたいな台詞があって。
ソウルメイトとは直接関係ないけど、大切だと思う関係ほどいろんなしがらみを連れてくるものなんだなあと思わされた。
距離感って難しいですね。
特に仲が良くなってくると自他の境界が無くなったような錯覚に陥るから要注意なのかも。
ソウルメイトって強い結びつきがあって、分かり合える人がいるっていいなーとなんだか明るい印象があったけど、今回の作品では陰の部分も描かれていて複雑な気持ちになった。
キムダミちゃん、やはり表情の天才では…?
もともとチョンソニ氏ファンで、個人的に殿堂入りしているのですが、魅力的な演技という面ではキムダミ旋風が自分の中で巻き起こっています。
ソニちゃんは大好きすぎるという色眼鏡がかかっているので、変わらず好きな人を見る目で見ていた(語弊)
純朴そうにみえてドロドロした感情を持つ役といえば、ドラマ「ボーイフレンド」でもやっていて、こんなに良い子でかわいいのに報われないのってなんでなんだ!といつも思っている。
いやこの映画…もう一回見たら心に影響が起きすぎるので、今日の記憶として留めておきたいところだけど、見れて本当に良かったと心から思えた映画だった。
世間で散々言われているけど、みんながそれぞれの人生を、ちゃんと自分のものにして自分として生きるってまだまだ大変すぎる…という感想がデカかった…。
問題提起が山盛りな映画なので、ぼちぼちゆっくり考えたいと思います。
だれかと話したくなる映画だし、お互いの人生について語り合いたくなる作品でした。
一番言いたい感想が絡まりすぎて全然言えてない!ってなっててもどかしい…!
兎にも角にも、おすすめです。
とりとめのない感想文ですが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
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