NIKE SBのMLBシリーズとREGGIE。そしてスケボーは、やっぱりすごいという話。
今年、NIKE SBのDUNKから、メジャーリーグベースボールをイメージしたシリーズが出た。通称バブルガムシリーズと呼ばれているDUNKたちは、カカトにガムを踏んだようなデザインがされていて、展示会で見たときから、「めちゃくちゃ良い!」と、一人で盛り上がっていた。
バブルガムシリーズは、フィリーズ、メッツ、ドジャース、ジャイアンツの4モデルがリリースされて、DUNKとMLBが好きな人にとっては、全部そろえないと気がすまなくなるニクいシリーズ。このシリーズのことを考えていたら、ある漫画のことを思い出した。
REGGIE(レジー)。MLBの名門チームを解雇されたバッター レジー・フォスターが、日本のプロ野球チームに移籍して、アメリカのベースボールと日本の野球の違いに戸惑いながらも活躍をするというストーリー。
REGGIEは、原作がアメリカ人、作画が日本人という異色の漫画。日本人から見た、日本に来たアメリカ人の話ではなく、日本に行ったアメリカ人の視点で日本の野球が描かれているのが面白かった。絵も独特のオシャレなタッチで、カッコいい。当時、思春期真っ只中の自分は、レジーを通して、アメリカと日本の考え方の違いを知り、アメリカの文化にハマるキッカケにもなった大好きな漫画だった。
思えば、子供の自分にとって、アメリカこそ正義だった。REGGIE、マイケル・ジョーダン、マイク・タイソン、カール・ルイス、リーバイス、NIKE、HANES、CHAMPION、グーニーズ、ET、ゴーストバスターズ、ネバーエンディング・ストーリー、バック・トゥ・ザ・フューチャー。ジャンルは違っても、アメリカのカルチャーから感じた共通点は、個人の自由だった。
いつだって自分のために楽しんでいいという考え方は、今も変わっていない。その点で、スケートボードは、やっぱり自分に合っていると思う。
去年の夏、東京オリンピックで見たスケートボード。各国の代表選手たちには、国を背負っているという重苦しさがなかった。スケーターが集まってワイワイやっているという、スケーターの日常の延長に見えた。もちろん、選手たちにはプレッシャーがあっただろう。でも、堀米雄斗がミスをしても、日本のスケーターは、誰も彼を責めない。この前提があるかないかで、オリンピックの雰囲気も変わっていたと思う。
オリンピックの正式種目にスケートボードやサーフィンが選ばれた理由に、スポーツに対する人々の変化があると思う。スポーツの目的が、国を背負って戦うものではなく、個人が楽しむものになっていっているんじゃないかな。スケートボードの価値観に、スポーツがやっと追いついたのだ。やっぱりスケボーは、すごいのだ。
最後に、このNIKEのCMが好きだから、シェアしておこう。
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