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「 ポリー my love 」∕2023.03.22 観了

 就活でへとへとになっており、ぼんやり見れて少し笑える、明るい気持ちになれるものがないかと考え、Amazonプライムにてあらすじからセレクト。
 丁度こういうのが観たかった。大当たりでうれしい。

 天真爛漫なポリーに翻弄されて、人生観までもを変えられてしまうルーベン。苦しみや無理も、一緒に居られないことよりはずっと良いんだろうな……。他の恥が霞むほど、恥ずかしいくらい愛してるのかな。
 ポリーと過ごすうち、愚かしく思えるほど、笑われてしまうほど真っ直ぐになっていくのは、彼の性質でもあるのだろうけれど、ポリーの魅了でもあるのではないかしら。
 恋愛観や人生観が両極端、まったく違う意味合いで"恋愛が得意ではない"ふたりが、それでも擦り合わせて共に歩もうとしてゆく。すごく人間らしくて、愛らしい。

 人物全員が、嫌になっちゃうくらい人間臭くて、素敵でした。違う環境で生き、違う価値観を持ち、感情に突き動かされる……。いろんなことを考えて、いっぱいいっぱいになってしまう。感情に突き動かされてしまう。けれど、きっとひとりで考えていてはしかたがない。言葉がなくては伝わらない。すれ違ったり噛み合ったり怒ったり愛したり……。可愛いひとたち。
 みんな、方向は違えど、真っ直ぐだった気がしている。違いとか思いとか、生きてると自分のことに手一杯になって見えなくなっちゃうようなことたち、あらためて確認できたな。視野を広く持ちたい。

 下品ともとれる表現も多くあったけれど、お腹いっぱいになりすぎて喉元が苦しくなっちゃうくらいにてんこ盛りなギャグは、疲れている脳にはとてもうれしかった。思い出すたびクスクス笑いながら、ゆっくり消化している。

 ふだん、日本語版のタイトルより原題の方が好きなのだけれど。初めて、日本語版のタイトルの方が好きだなーってなったな。
 「ポリー my love」、笑っちゃうくらい真っ直ぐで、ルーベンの顔が浮かぶ。タイトルを見るだけで、ちょっぴり元気になれる。この作品に、このタイミングで出会えてよかった。

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