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仮想ラジオ「寝ても覚めても、aiko」。本日のトークテーマは「聲の形とスキャット」です。

「最近のaikoさん、特にスキャットが多い傾向のような気がするんですよ」

「と、いうのは?」

「スキャットマン・ジョンに代表されるような歌詞のない歌唱法のことをスキャットというんですけどね。例えば映画「先輩と彼女」の主題歌になった「合図」。「あーあ、あーあ、上手く言葉にならない」と、まさに言葉になってない訳です。言葉にならない感情を、もう言葉ではなく音にして歌ってる。本当に「あーあ、言葉にならないな」って思ってるんだと思いますよ。」

「あの曲、その後に「あなたの秘密になりたい」ときますからね。」

「至高ですよね!もう。まあそれで言えばあの人デビュー曲からスキャットでしたからね。」

「ああ!「あした」!」

「ライブなんかだと、全員で「あーうー♪」って合唱しますよね。なんだよ「あーうー♪」って!って思うんですが、つい歌っちゃう。ニコニコ動画って、コメントが画面上に流れるじゃないですか。aikoさんのニコ生で「あした」が流れた瞬間、ライブさながらの「あーうー♪」まみれでしたからね。」

「他にもありますか?お気に入りのスキャットは。」

「ライブの流れで言えば、「相合傘」はどエロいですよね。」

「ああ、「相合傘」。あれはね、「いいのかな?」って気分になりますよね。」

「ソワソワしてしまう、そんなスキャットです。もうあの人たちは声が楽器なので。常人には到底出せないような声で歌っちゃいますからね。あれは「子供も見にきてるけどいいのかな?」という気分になります。まあそれもライブの醍醐味ですよね。生ですから。」

「では本題に戻りますが、「恋をしたのは」はいかがですか?スキャットとしてはサビ前の「あああーあー♪」ですね。」

「そして「恋をしたのは」という歌詞に続くんですよね。グッときます。多分、aikoさんが起用されたのはスキャットの多い歌手だからだと思うんです。まず、主題歌となったこの「聲(こえ)の形」ですが、聴覚障害者の女の子が主人公なんだそうです。手話を用いて会話することから、タイトルに「声」ではなく「声と手と耳」が組み合わさってできている「聲」という漢字を使ったんだとか。予告を見ると、女の子が声にならない声を発してるシーンがありますよね。ね、気持ちを伝える方法って、言葉だけじゃないんです。「こえのかたち」って色々あると思うんですよ。トーンとか、間の取り方とか、イントネーションとか。スキャットもその一つ。言葉のスペシャリストであると同時に声のスペシャリストなんですよ、aikoさんは。」

「なるほど。現在公開中の「君の名は。」同様、好きなひとと観に行きたいような映画ですよね。誰と行くんですか?」

「ソロです!」

おわり




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