英語学習2か月間360時間でやったことと分かったことまとめ
こんにちは、Hohetoです。
ここ2ヶ月間、本業から離れて英語の学習を進めてきました。
ひとつ区切り目を迎えたので、ここまでの学習の内容を記録に残しておきます。
なお、アフィリエイトの類は一切いれてないし、紹介する本やプログラムに対して金銭的な利害関係は一切持ち合わせていません。
英語をこれから学習しようとしている皆さん、英語学習に完璧な正解というものはありませんが、この情報が何らかの手がかりになれば幸いです。
筆者のことをよく知らない方は、「たまたま一時的にアーリーリタイア状態になっているアラフォーのおっさん」だと思っていただければほぼ間違いないです。
全て詰め込んだら、30000字近くになってしまいました。
長くて面倒という方は、これらの章を見るだけでも十分参考になると思いますので、目次から以下の章に飛んでください。
「言語習得」に関して分かったこと
2ヶ月経った今、続けている学習方法
1日30分の学習時間しか取れなかったら、筆者なら何をするか?
英語学習の課金戦略について
やったことそれぞれの詳細については、必要に応じて章ごとに見るのがよいと思います。
経緯
そもそも筆者は自営業でして、自分の裁量でかなり柔軟に時間を作ることができる立場です。
去年から今年前半にかけて忙しくしていた分、今年の中旬ごろから来年にかけてまとまった時間を取って本業以外の何かをするつもりでした。
その期間に何をしようかとずっと考えていました。
ここまで山あり谷ありの人生において様々なスキルを身に着けてきましたが、とうとう筆者もアラフォーです。
体力的にも学習能力的にも、本気で身につけられるスキルはせいぜいあと1つか2つなんじゃないだろうか?そして、身につけるなら今このタイミングで身につけておくべきではないか?と考えました。
健康寿命を70歳までと仮定して「今後の30年間で最も有益となる(QOL的にも)スキルはなんだろう?」と本気で考えたとき、
「それはAIとかDeep Learningとかじゃあないな」と思いました(あくまで筆者の人生的に、です)。
で、いろいろ考えた結果、英語を話せるようになろうと決めました。
今後、例えば海外で法人を立てたり拠点を構えたりする可能性もそこそこありそうですし、まだまだ世界のいろんなところを旅行してみたい、文化の違う人たちと円滑にコミュニケーションをとれたらなんと素敵なことだろう、というわけです。
自分が英語に親しむことで、自分の娘も同様に英語に親しみやすくなるかもしれない、というのも理由の一つです。
ハイ。
今行ったことは全部建前です。
単純に「英語話せたらおれ、かっこいい!」というのが本音です。ハイ。
ということで、6月下旬ごろから英語の習得に着手しました。
目標と計画
筆者は学習開始時点で英語の多少は読み書きはできましたが、会話はほとんどできませんでした。
そこで、目標を「英語圏の人と自然なレベルの英会話ができること」とざっくり定めました。
まずは、1000時間の学習を半年で達成できるペースとして、1日6時間の学習を目安としました。
本当は今の生活環境であればもっと時間を取れるんですが、「QOLを下げない」ことが大切な目標の一つとなっていたので、あまり無理しないことにしました。
この6時間とは休憩も含めて「机に向かっている時間」、という意味です。
この時間以外は、骨伝導イヤホンを常時装着して英語のYouTubeやNetflixを流し続けるということをしていました。
厳密には、机に向かっている時間が6時間未満の日もありましたが、ながらリスニングの効果と合わせて、まあ平均6時間分ぐらいは勉強したんじゃないかなという前提で話を進めていきます。
やったこと一覧
ここから実際にやったこと1つ1つについて詳細を書いていきます。
少しでもやったことは全て羅列しておきますが、実際は学習を進めながら自分に合ったもの・効果を感じたものを取捨選択していきました。
戦略策定、ロードマップの確認
中学校で教わる英文法の復習
発音の基礎知識の学習
瞬間英作文
音読パッケージ
中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本
イディオム1000
ELSA
英単語アプリ
ハツオンコーチング
トピック英会話・英作文
LanCal(英会話カフェ)
HelloTalk
映画のスクリプト音読&シャドーイング
YouTubeディクテーション
YouTube、TikTokの英語系チャンネル視聴
ながらリスニング
(これから)オンライン英会話
戦略策定、ロードマップの確認
まずは、英語学習を始めるにあたってどのような学習方法・学習プロセスが効果的か?を調べてみました。
筆者的に、以下の2つのポイントに行き着きました。
1)現代の初級~中級の英語学習には、ある程度のベストプラクティスであろう「ロードマップ」が存在する
2)現代の初級~中級の英語学習では、「発音」を重視するようになってきている
上級者の域まで達すると、それぞれの目的や好み・得手不得手に合わせた多様な学習方法を採用しているのですが、
初級~中級に限るとやるべきことは定まっており、その効率的な学習方法も明らかになっている、というわけです。
上記を1つずつ説明します。
1)現代の初級~中級の英語学習には、ある程度のベストプラクティスであろう「ロードマップ」が存在する
英語学習の基礎は、おおまかに以下の要素で構成されます。
正しい英文法を習得する。
なるべく多くの語彙を獲得する。
大量の英文を読む・音読する。
大量の英文を作る・書く。
大量の英語を聞いて理解する。
大量の英語を話す。
後半を見ると分かるように、大量のリソースを投入して力技で押し上げる、というプロセスが必要です。
ですが、その前に押さえておくべきポイントがあります。
それは「効果的な手順が存在すること」と「明らかに学校教育で抜け落ちているところがある」の2点です。
まずは、効果的な手順について。
ある程度の英文法と単語・語彙が分からなければ、それ以外の学習効率が大幅に落ちます。
「ある程度」とは、中学英語で習うレベルです。
ですので、中学英語を知識として習得していない場合、最優先でここを習得するべきです。
一方、高校英語以上のレベルはとりあえずなくても大丈夫です(あるに越したことはありません)。
それはなぜか?
それは、「難しすぎてどうせ話せないから」です。
初級~中級者にとって、高校英語は会話で話すには難しすぎます。
ここの知識を強化するよりも、まずは中学英語を使って英作文や発音を繰り返したほうが効率がよいです。
放っておいても学習を繰り返すうちに、高校英語の内容に触れる機会がたくさん出てきます。
続いて、「明らかに学校教育で抜け落ちている」のは、音読と作文です(つまり実践が圧倒的に足りない)。
受験勉強を通して英語の知識を習得し、ある程度リーディングやリスニングができるようになっている日本人が、英語を全く話せない理由の一つがこれです。
つまり、テニスとはどのようなものか?を教わっているけれど、ラケットを振ったことがない状態です。
ですので、ロードマップの早い段階では「音読と作文をひたすら繰り返す」ことが手っ取り早く会話力を上げるために推奨されることになります。
ラケットで素振りを繰り返したら、とりあえず下手でもボールを打てるようになる、ということです。
このあたりの内容は、「英語上達完全ロードマップ(以下、完全ロードマップ)」という本が存在しており、上述のような内容が詳しく解説されています。
ウェブサイトでも同じ主旨の内容が一通り見れますので(むしろこっちが本家かも)、こちらからどうぞ。
実際に筆者もこの本を読みましたし、この著者の「音読パッケージ」「瞬間英作文」もやってみました。この話は後述します。
そして、この完全ロードマップでは触れられていない重要な点が一つあります。それが「発音の理解と実践の重要性」です。
2)現代の初級~中級の英語学習では、「発音」を重視するようになってきている
少なくとも筆者が受けてきた中学~高校の英語教育では、発音は重視されませんでした(今はどうなっているかわかりません)。
日本人の大半が英語を話せない理由のもう一つがこれです。おそらく入試に出て来ないからでしょう。受験者全員が試験官の前で発音してチェックしてもらうなんて、当然不可能です。
ですが現代では、学習の初期段階から「音」に重点をおいて学習することが、学習効率を高めて総合的な英語力を獲得するのに有効的だと考えられているようです。
「自分が発音できない音は、聞き取れないし理解できない」という説も浸透しているようです。
エビデンスについては調べていないため、どの程度信憑性があるのかはわからないのですが、筆者の感覚的にも「自分が発音できるようになれば、聞き取りやすくなるし理解しやすくなる」というレベルでは間違いない気がします。
英語学習の方向性を決めるにあたって、こちらの記事をかなり参考にしました。
この記事では、英語学習において「発音の理解」や「音を絡めた学習の重要性」について書かれています。
どのみち、筆者は英語の発音が非常に苦手だったため、今回の英語学習では発音矯正を必ずやろうと思っていました。
ですので、この潮流は都合の良いものでした。
発音については、上記の記事中で言及されている「ELSA」というアプリと「ハツオン」という発音に特化したコーチングサービスの両方を試してみることにしました。
また、数年前に「英語耳」というテキストで発音の基礎を学習したことがあったので、これらを全て後章で紹介します。
中学校で教わる英文法の復習
ロードマップに沿って、まずは中学校で習う英文法を復習をしました。
ロードマップに書いた通り、ここが疎かだと後々の学習効率に響きます。
中学英語を習得していない人は、自身のレベルに応じて必要なだけ時間を取ればいいと思います。
筆者は中学英語は問題ないだろう、という認識でしたが、一応「中学校の英語を○○時間で復習できる本」みたいなのを1冊買って、数時間くらい使ってざっと復習しました。
その上で苦手な(忘れている、理解の甘い)部分があるかないかを把握しておくことにしました。
余裕かな?と思ったら意外と忘れていることも多かったです。
「to不定詞の名詞的用法」とか懐かしくないですか?
中学英文法に関するキーワードをざっと挙げておくので、問題なさそうかチェックしてみてください。
怪しいところがあれば個別にググってもいいですし、一冊本を買ってもいいと思います。
be動詞、一般動詞、疑問詞
肯定文、否定文、疑問文
現在形、過去形、未来形、現在進行形、過去進行形、現在完了形、過去完了形
代名詞、3人称
助動詞 can、must、may、shall
比較級、最上級
to不定詞、動名詞
受動態
現在分詞、過去分詞、関係代名詞
仮定法、仮定法過去(これだけ高校英語だが、日常会話に頻繁に出てくるのでカバーしておく)
完璧に使いこなせなくても、ここでは知識として理解しておけば問題ありません(例えば、He play tennis. という文章をうっかり作っても問題ない)。
他の学習をしていく過程で、ガッチリ補強されていくからです。
本当は「1億人の英文法」という本が類稀な良書で、絶妙なニュアンスなどを含めて網羅的に解説されていてオススメなのですが、そこそこ分厚い&内容が濃いため、この本全てを学習しようと思うと時間がかかりすぎてしまいます。
ですが、しっかり英語に向き合いたいという方は手に入れておいて損はありません。
発音の基礎知識の学習
ロードマップの章で書いた通り、早い段階で発音に関する知識を押さえておくのがよいです。
学校の英語教育ではここがゴソっと抜け落ちているはずです。
以降、長く反復学習するプロセスがあるのですが、その際に発音を意識しながら学習することで効率がぐっと良くなります。
筆者は、発音を学習するにあたりコーチングのサービスを受講することに決めたのですが、それ以前に基礎知識は習得済みでした。
具体的には、「英語耳」という有名なテキストを使って発音練習をしたことがありました。5年くらい前に、1ヶ月程度です。
当時車で通勤していたのですが、その行き帰りの車の中でこの本のCDを再生してそれに続いて発音する、という練習を繰り返していました。
この本で学ぶべき内容は、英語の音素の種類の多さと、日本語の発音との根本的な違いです。
特に母音が18種類とかあります(定義によって数が異なるようですが、とりあえず多い)。
これらを日本語の母音の「アイウエオ」で近似的に表現すると、いわゆるジャパニーズイングリッシュ(サムライイングリッシュ)になります。
子音についても、例えば「s」「sh」「th」の音が日本語の「サ行」の音で近似されがちです。
英語では母音・子音それぞれについて固有の発音方法が存在し、それらは日本語の発音方法とは似て非なるものです。
「n」の発音は日本語の「ナ行」の発音とは異なりますし、「m」の発音は日本語の「マ行」の発音とは異なります。
このテキストでは、それぞれの発音をどのような口の形で、舌の位置で、どのように空気を通して発音するべきなのか解説されています。
この知識をもとに、反復練習を行います。
「英語の中には、日本語の発音方法と同じ方法で発音していい音素は、ひとつとしてない」と考えるべきでしょう。
根本が違いすぎます。
このことを認識して以降、筆者は「英語の発音をする」というより「日本語の発音をしない」ように心がけるようになりました。
皆さんはたまに、発音を聞いた瞬間に「あ、この人は英語を喋れるな」と感じた経験はないでしょうか。
それは、「英語の発音ができている」と認識しているわけでなく、「日本語の発音をしていない」と認識しているのです。
さて、この本では「音素単体の発音方法」や単語が連なったときの「リエゾン(リンキング)」という音声変化について解説されていますが、発音の知識はこれだけでは終わりません。
「音素」より一つ上のレイヤーである「単語」の発音については、「音節(Syllable)」と「ストレス」という考えがあります。
さらに一つ上のレイヤーである「文章」の発音については、イントネーション(≒抑揚)という考えもあります。
また、部分的に弱い感じに音声変化したり抜け落ちたりする「リダクション」という変化もあります。
これらは特にリスニング力を強化したり、会話をよりスムーズに進めるための重要な要素です。
筆者はこのあたりの考えは「ハツオンコーチング」で知りましたが、YouTubeなどを探せば解説動画はたくさん見つかりますので、ぜひ探してみて下さい。
瞬間英作文
瞬間英作文とは、「完全ロードマップ」で紹介されている学習方法です。
中学英語レベルの英文をなるべく素早く大量に作ることにより、知識として蓄積された英語を実際に使える状態に変換する(本では『回路を作る』と表現されている)、というもの。
以下、例文です。こんな感じの文章をたくさん作っていきます。必ず発音しながら進めます。
私の兄には、友達がたくさんいます。
→My brother has many friends.彼女は明日、祖母の家を訪れる予定です。
→She is going to visit her grandmother's house tomorrow.彼らにはその英語で書かれた本は難しすぎて読めなかった。
→They couldn't read the book written in English because it was too difficult for them.
キーワードは「周回」です。
とにかく繰り返して反射的に英文が出てくるまで繰り返す。もう十分と思ってからそこから何回繰り返せるかが上達の秘訣です。
最初はもたついて「本当に英文が口をついて出てくるようになるのか?」と不安になるかもしれませんが、間違いなくそうなるのでご安心ください(筆者経験談)。
そうならないのであれば、単純に周回数が足りていないだけです。
瞬間英作文は、初級者にとっては英語の知識を実践的な会話力に結びつけるための基礎的な学習方法です。
詳しいやり方は本家サイトのこちらのページに書かれていますので、参考にしてください。
筆者は、学習開始以降2ヶ月経った現在でも、この学習方法を継続して取り入れています。
音読パッケージ
こちらも、「完全ロードマップ」で紹介されている学習方法です。
課題の文章に対して、
リスニング
聞き解き(≒ディクテーション)
音読
リピーティング
シャドーイング
を繰り返し行う、というもの。
詳しい解説は同じく本家サイトのこちらのページに書かれていますので参考にしてください。
やってみると分かるのですが、最初の段階では短い文章であってもリピーティングが難しいです。
文章を読むことはできるし聞くことはできても、聞いた後にそれを単純に繰り返して発音することができません。
自分の英語力に「足りない部分」があることを気付かされる瞬間です。
ですが、音読を繰り返すことでぐいぐい改善されていくのでそれも面白いです。
この本では、リピーティングやシャドーイング、あるいはそれらを含めた大きなサイクルについて明確に回数が定義されていて、そのとおりに繰り返すと自然と英語力が身につく、というものです(反復量がかなり多いので、それだけやれば当然のように力がつく)。
ここでもキーワードは「周回」です。スムーズにできるようになってから何回繰り返せるかが重要です。
文章も学習方法も全てが指定されたまさに「パッケージ」であるため、何から学習すればよいかわからないという初学者にとってはピッタリです。
瞬間英作文と併せて、きちんと学習の時間をとって所定の回数を繰り返すことである程度のレベルまで英語力を引き上げてくれるでしょう。
ただ、筆者は1章だけ終わらせて、別の学習方法に目移りしてしまいました。ですが、初級者にとって効果的な学習方法であることは間違いないと思います。
中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本
この本は、いろいろと英語学習の書籍を探していく中で出会った本です。
著者は人気のYouTubeチャンネルを運営中です。
この本は、特に初級者が会話力をつけるにあたってとても有用な本です。
まず、この本のタイトルである「中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる」とは、本当であるか?
筆者の答えとしては、「本当である」。ただし、「中学レベルの英単語を使いこなせさえすれば」。
そして当然のことですが、この「使いこなす」というのが難しく、それができれば苦労はしません。
よく考えると当然のことですが、ネイティブたちは子どものころから英語で会話をしているわけで、そこに難しい文法や単語を使うことのほうが珍しいわけです。
映画のスクリプトを一本読んでみて実感したのですが、実際にその9割以上は中学英語で出てくる英文法でカバーできていました。
(ではなぜ洋画を字幕なしで見れないのか、と考えることが、中級以上の英語学習に必要になってきます)
この本に出てくる内容は確かに中学レベルの単語と文法ですが、コミュニケーションを取る上で重要なニュアンスであったり、語彙が少ない時期に使い回せる文章であったり、実際の会話で頻出する例文が解説されています。
2つほど、掻い摘んで紹介します。
「時制」を正しく使ったコミュニケーション
時制とは、現在形、未来形、現在進行系、過去形などですが、ネイティブはこれらをニュアンスごとに使い分けているようです。
以下は、全て異なるニュアンスを持っています。この本の解説を見るまで、全く知りませんでした。
I live in Tokyo.
I live in Tokyo now.
I'm living in Tokyo.
お分かりでしょうか?
ニュアンスを含めた意訳は以下です(あってると思いますが間違っていたら指摘してほしいです)。
いま、恒常的に東京に住んでいる。
以前は別の場所に住んでいたが、いまは恒常的に東京に住んでいる。
いま、一時的に東京に住んでいる(通常の状態であれば別の場所に住まいがある)。
他にも過去形や過去完了形は別のニュアンスを持っていますし、「ever」や「always」などを付け加えることでさらにニュアンスが変化します。
「準補語」を活用した作文
これは、簡単にいうと「完結した文章に形容詞(や名詞)をくっつける」というテクニックで、平易かつ自然な文章を作るのに大いに役立ちます。
本の例題を引用しますが、「彼はお腹を空かせて帰ってきた」という文章は、以下のように英訳されます。
☓「He was hungry when he came home.」
○「He came home hungry.」
この文章は、「He came home」という完結した文章に「(He was) hungry」という補語をくっつけています。
この補語はあってもなくても意味が通じるため「準補語」と呼ばれるようです。
1つ1つは簡単な文ですが、組み合わせることによって表現できる範囲が大幅に広がります。
語彙の少ない初級者は絶対覚えた方がいいです。
ちなみに準補語も補語と同様、形容詞の他に名詞も使えますのでさらに表現できる範囲が広がります。以下は準補語を利用した短い文章です。
I got up sick.(起きたら調子が悪かった。)
Don't come drunk.(酔っ払って来るなよ。)
I can die a hero.(英雄として死ねるね。)
どの本にも言えることですが、「1回読んで終わり」では知識として身についても、英語力としては身についていません。
大切なのは、出てくる英文を何回も繰り返して音読すること。そして、何周も何周もくりかえすことです。
こうしてこの本に出てくる英文を身につけていくわけですが、どこかのタイミングでこの本の威力に気づきます。
他の学習、特にネイティブ同士の会話に関する学習を進めていくときにこの本で紹介されているフレーズや文法が、大量に出てくるからです。
この本に関しては以上ですが、
「中学レベルの英単語でペラペラ話す」ためには、もう一つ欠かせない要素があります。
それが「句動詞」です。
この句動詞の重要性に気づいた後、次章の「イディオム1000」による学習に取り掛かりました。
イディオム1000
まず句動詞について説明しておきます。
句動詞というのは、「動詞+前置詞(副詞)」の組み合わせによって特定の意味を持ったフレーズです。
筆者はイディオム1000という本を使って学習しています。
このイディオム1000という本では、「基本動詞」と「前置詞(副詞)」によって作られた句動詞の例文が1000以上収録されています。
基本動詞は以下の26個。
最も使用頻度型買い物
go、get、come、put、takeその次に頻度が高いもの
throw、pull、run、turn、set、keep、hold、stick、move、look頻度は低くなるが非常に重要なもの
cut、do、give、lay、make、pick、see、sit、stand、talk、work
前置詞+副詞は23個、あえて全て挙げますが「across、against、along、around、at、away、by、down、for、from、in、into、of、off、on、out、over、through、to、under、up、with、without」。
全てお馴染みのものです。
この誰もが知っているような簡単な英単語を組み合わせるだけで、なんと1000以上もの異なる語彙が生まれてしまうのでした。合掌。
「中学レベルの英語が話せれば、英語は話せる!」というのは、残酷な言葉です。
ネイティブは日常会話でこれらの句動詞を使いまわします。幼年期から親しめる簡単な英単語なので、当然そうなるのでしょう。
人にばったり会うのは「encounter」ではなく「run into」です。
調べ物をするのは「examine」や「investigate」ではなく、「look up」です。
我々の学校教育では「run」は走る。「look」は見る。それさえ覚えれば、次の単語が待っています。
実は「run into」も「look up」も習っているはずですが、高校受験や大学受験のときに難しくて仰々しい英単語ばかりを覚えているうちに、記憶から追いやられてしまうのでしょう。
この句動詞は自然な会話に欠かせませんので、語彙力を補強しようと考えたときは学習候補にあげると良いと思います(語彙は他にもたくさんたくさんあるので、絶対にこれを最初にやったほうがいい、とは言えません)。
ELSA
ELSAは、「英語発音矯正アプリ」と銘打たれたアプリです。
アプリ上で発音についてのレッスンを受けることができます。
例えば「th」の発音についてのコースだと、
単語の発音&チェック
発音方法に関する説明動画(英語音声)
聞き分けクイズ
文章全体の発音&チェック
などがセットになっています。対人のレッスンではありません。
いろんな学習方法がありますが、以下はフレーズごとに発音の正確性をチェックする画面です。
音素ごとにかなり正確に発音をチェックしてくれます。
マイクを通して実際に発音をするので、自分ひとりの学習環境が必要です。
マイク経由で入力された発音は解析され、音素ごとに正確性の度合いが算出されて表示されます。
英語学習を始めた当初、こちらのアプリ上でコースを進めていきました。
が、コースを進めても最初はなかなか正しい発音ができません。
単語1つずつだとある程度正しく発音ができても、文章になるとそれができなくなります。
それは当然のことで、正しい発音を獲得するには無意識レベルで発音できるようになるまで反復が必要です。
反復作業をこのアプリ上で行うのはテンポがよくないため、筆者は今は以下のように補助的に活用しています。
発音の基礎知識は書籍や動画などアプリ外で学習
他の学習の過程で、正しい発音を意識しながら音読を繰り返す
その過程で発音が難しかったり苦手だったりするものをメモ→それをELSA上のStudy Setに登録
反復はアプリ外で行っておいて、正しいかどうかたまにチェックする、というやり方です。
例えば筆者は以下のような単語を登録しています。
これとは別に、たまにコースのほうも受講してみると、以前よりも正確に文章まるごと発音できるようになっていたりと、上達を感じることができます。
難を言えば、アプリの使い方が分かりづらいということです。もしかしたら、他にも効果的な使い方があるかもしれません。
筆者にとっては、正しく発音しているかのチェックをいつでも行えるため、このアプリは必須です。
無料版である程度の機能&コースを使うことができますので、ダウンロードしておいて損はないです。
発音向上のためにしっかりとカリキュラムを受けたい方は、有料版(月額900円)にして使い込めばいいと思います。
後述のハツオンコーチングなどに比べて、ごくわずかなコストで済みます。
英単語アプリ
筆者はmikanを常用しました。
他にもDiQtや金のフレーズといったものを試しましたが、とりあえず使いやすいmikanを続けました。
単語学習のときに押さえておくポイントは、以下の2つです。
発音記号が記載されていること(音声付きならなおよい)
例文が記載されていること(どういうときに使う単語か例示されている)
mikanは両方カバーされていました。
他の英単語アプリには「忘却曲線に応じて復習できる」などというものもあるので、試してみてもいいかもしれません。
忘却曲線が実際にどの程度有効か、気になるところです。
mikanでは基本的には英単語が表示され、4つの日本語から正解を選択する、という形式なのですが、選択肢を隠したりもできるので、概ね問題ない感じでした。
単語学習において筆者的に重要視しているのは、テンポです。
「どうせ何周もする」と考え、どんどん進んで、薄く広く学習を進めていきます。
1周目で全単語について完璧に発音・用法・例文も含めて覚える必要はありません(1周で完璧に、は無理です)。
1周終わって2周目に入ったとき、1周目に覚えたことの大半を忘れていてガッカリすることがあるかもしれません。
しかし、問題ありません。5%でも10%でも覚えていれば、しっかり前進できています。
10周もするころにはかなり記憶が定着するので、理解の甘い単語を深掘りしていきます。
筆者はこのやり方でTOEIC用の単語を網羅的に学習しましたが、
あるとき、会話力をつけるためにはこれ以上単語を覚えるよりも句動詞を覚えることのほうが重要と考え、イディオム1000による学習に移行しました。
以降、たまに暇なときにmikanで復習する程度です。
ハツオンコーチング
ロードマップの章で紹介したこちらの記事で紹介されていたコーチングのサービスです。
興味があったので実際に受講してみました。
最初に言っておくのですが、他の学習方法と比べて高額です。2ヶ月のコースで20万円前後くらい払ったと思います(うろ覚え)。
詳細を書くと文量が増えすぎて収拾がつかなくなるので、感想を箇条書きで書きます。
実際に発音は改善される(が、このコーチング以外を2ヶ月やっても改善はされる)。
上記のホームページのBefore/Afterは鵜呑みにしてはいけない。同じ文をひたすら発音を繰り返せば、短期間で「その文だけは」発音が目覚ましく向上する。
発音に関する知識を体系的に学べたのはよかった(が、動画や書籍でもそれはできそう)。
実際のレッスンは発音に「特化している」という程ではなかった(英会話なども含まれる)。
「ネイティブな発音」にこだわるわりに、講師はネイティブではない(非ネイティブだからこそ~という記述がHPにあるが、本来はネイティブに教わるに越したことはない)。
基本的に英語でレッスンが進んでいくので、初級者が全ての内容をキャッチアップするには毎回予習をしておいたほうがいい。
疑問に思うことをその場で質問するには英語力が必要(一応、レッスンとは別に日本人スタッフによる面談があるので、こちらで質問も可能)。
ちょっと今一つな内容だと思ったので、そこは正直に書いておきます。
2ヶ月間の学習で講師の方々と仲良くなりましたし、副次的な知識を含めていろいろと教わりましたので、肯定的な点に焦点をあてて以下追記します。
お金をかけて「人にコーチングしてもらう」のは、モチベーション維持につながりやすい。
英語学習の最初の一歩が踏み出せないなら、コーチングで半強制的に学習時間を作るのはいいかも。講師を質問攻めにできる人は、自分ひとりの学習では手に入らないいろいろな情報を手に入れられる。
つつけばいろんな情報が出てくるので、とにかくなんでもまず質問するのがよい。
総じて「人を活用できる」ことがコーチングのよいところですし、「人を活用しない(できない)」のであればコーチングは使わないほうがよいと思いました。
参考になれば幸いです。
トピック英会話・英作文
前述のハツオンコーチングでは、毎レッスンでスピーキングの課題が出てきました。あるテーマが与えられて、「これについて話して下さい」というもので、一般的なものだと思います。
これが最初は非常に苦手でどうにかしようと思っていたのですが、「この課題だけを独立させて自分で繰り返し練習すればよい」という結論にたどり着きました。
そこで、以下のような流れの学習を採用しました。
あるトピックを選択(こういう一覧を利用しました)
2~3分かけて、どんなことを話したいかを日本語でメモ
いきなりスマホに向かって、英語で話して録音する(ボロボロの英語)
録音したものを文字に書き起こし
4.と、本来どういう英語表現をするべきだったか?を比較して、できていないところを洗い出す
初級者がこれをやると、ボロッボロのひどい英語を録音することになります。ボロボロすぎて精神的に非常に辛いのですが、そこがいいです。笑い飛ばす感じで学習を進めましょう。
4.と5.のプロセスにより、以下を丸裸にできます。
たくさん使ってしまう(頼ってしまう)文法
知識としては知っているのに、実際の会話で活用できていない文法
よくやってしまう文法間違い(大抵、最初は時制や三人称や単数形複数形の区別)
よくある定型的な言い回しだが、英語でなんというか知らない語彙
よくある定型的な言い回しだが、知ってはいるのに口をつかない語彙
余計な発音(ah…とかum…とか)
ボソボソしゃべる話し方
精神的に辛い学習方法なのですが、反省を踏まえて回数を重ねることでスピーキング力がぐっと向上するので、筆者的に大変オススメの学習方法です。
初級者の方はぜひ取り入れてみてください。
一つ問題があって、「こうして作成・修正した文章が正しく自然な文章になっているかが分からない」(つまり正答がない)というものです。
これは長らく筆者の中で課題だったのですが、HelloTalkというアプリの添削機能を使うことで概ねカバーできるようになりましたので、後述します。
LanCul(英会話カフェ)
ハツオンコーチング終了後の会話の機会を作りたいと思っていたのですが、
YouTubeでLanCulの動画をよく見かけたので、とりあえずオンラインセッションを体験してみることにしました。
LanCulはいわゆる英会話カフェです。
カフェというフランクな場でドリンクを飲みながら、その場にいる人たちと英語で会話をするというスタイルです。
このご時世ですので、当然オンラインのサービスも提供しています。
体験期間は1週間あり、オンラインのセッション(つまりグループトーク。講師、というよりメイトと呼ばれるイングリッシュスピーカー+4~5人のユーザー、という感じ)を2回受講することができます。
体験してみて、英会話カフェについては合う・合わないがものすごく分かれると思ったので、少し詳しく書きます。
グループセッションの良し悪しについて
まず、オンラインでのグループセッションははっきり言って「筆者的にはナシ」です。理由は以下。
話せる時間が激減する(当然人数分の1になる)
参加者同士で盛り上がったり議論が白熱する可能性もあるが、オンラインでそれは困難(Zoomだと複数の人が同時に喋ると理解困難になる)。
良い点はひとつもないのか?と言われると多少はあって、それは自分以外の英語学習者から学ぶことができる、という点です。
例えば、「ジャパニーズアクセントであるものの簡単な短文をガシガシ作って、結果としてしっかり話せてる人」や、「語彙や表現は少ないながらも自分が間違えないスピードでゆ~っくり話すことで、結果的にわかりやすく伝えることができている人」を見かけました。
自分にはない話し方や学習の仕方をしてる人がいて、一人だけの学習よりも視野を広げることができる、と思いました。
逆に、あの人のこういう話し方は理解しづらいので気をつけよう、というように反面教師にすることもできます。
ではリアルであればグループセッションはありか?
それはどうかわかりません。実際の場に赴く前に、筆者は退会してしまいました。
会話を重視するスタイルの良し悪しについて
メイトたちはこちらの言いたいことを理解しようとしてくれるので、英単語を複数並べて頑張って説明すればだいたいのことを理解してくれます。
「黙って考え込むよりもとりあえず単語を並べる」という、実際のコミュニケーションに必要なコツを学ぶことができます。
一方、メイトたちが文法や発音の誤りについて指摘することはありません。
会話を円滑に盛り上げていくことがファシリテーターとしての彼らの役目であり、講師ではないからです。
オンライン英会話にあるような事後の講師からのフィードバックも、当然ありません。
セッション中に言葉に出せなかったことや間違ってしまったことは自分で記憶しておき、後々に自ら復習することになります。
英会話カフェに適している人とは?
英語という共通項を持った人との出会いやコミュニケーションを求めている方には、有用なサービスではないでしょうか。
人との会話自体やコミュニケーションの場自体に意味を見出すタイプの人かどうか?そこがポイントになりそうです。
また、前述の通り既に基礎力がついている人向けです。
ほとんど話せない人がセッションに参加すると、周りとのギャップを苦痛に感じるかもしれません。
以上です。
リアルカフェでのセッションや上級者たちのセッションにも興味がありましたが、英会話カフェは筆者の目的には沿わないと考え、他の学習方法を探すことにしました。
HelloTalk
このアプリは筆者の英語学習の中で重要な役割を果たしています。
このアプリは、言語学習者たちのコミュニケーション & マッチングツールです。
我々「日本語圏の英語学習者」たちに対し、逆側の「英語圏の日本語学習者」たちがマッチングされ、タイムラインに投稿できます。
投稿した文章については、リプライがつきますし、文ごとに添削をしてもらえます。
個別にDMしたりトークしたりもできますし、Clubhouseやtwitterスペースのようなライブ機能もあります。
筆者的には添削機能が特に有用でした。
前述のトピック英作文の文章に対してフィードバックを得ることができていなかったのですが、この問題がほぼ解決しました。
以下のように短文を1日何回か投稿しています。すると、短時間で添削がつきます。
よくないですか?これ。
自分も、気が付いたときに彼らが作る日本語を添削してあげています。
添削についてクオリティが担保されているか、という問題はあるのですが、全体で見たとき概ね良好だと思います。
もう一つよく使うのが、DMです。
こちらがTLに投稿していると、性別問わず、ガンガンDMが入ってきます。
英語圏の文化的なものだと思いますが、いきなり日本のオススメアーティストっている?てDM聞いてきたりします。なので、推しを教えておきました。
何人かの方とお互いの国の写真を交換しあったり、その国で流行っているものや日常の習慣などについてテキストメッセージを続けているのですが、楽しすぎて他の学習時間が削られてしまって困るくらいです。
今後もこのアプリで彼らとトークを楽しもうと思っています。
余談ですが、このアプリを使う過程で、英語のフリック入力にめちゃめちゃ慣れました。
英語のフリック入力の方法はこちら。英語でメッセージングをしてる人でフリック入力を使ってない人は一度チェックしてみましょう。
ちなみにスパム的なアカウントもありますが、投稿数がゼロだったり頻繁にプロファイルの名前や写真を変えているのですぐに分かります。
うまく化けているアカウントでも、アプリ外に誘導してくるのでその時点で速攻ブロックします。
また、運営の監視が行き届いており、スパムアカウントは1~2日後あたりには全てBANされているようでした。
このアプリでは、会話相手を探すこともできます。
DMから会話につなげてもいいですし、タイムラインで「10分英語で、10分日本語で話そう!」という投稿もよく見かけます。
オンライン英会話などにお金をかけたくないが会話の機会はほしい・あるいは講師ではなく友人として会話をしたい、という場合、このアプリ(や類似アプリ)の活用は必須のように思いました。
ぜひ試してみて下さい。
あとは、このアプリ上でも言語学習コースや単語系の機能が提供されているようですが、正直使ってないので感想を書けません。
もし、ものすごく出来がよかったらまた共有したいと思います。
映画のスクリプト音読&シャドーイング
ネイティブの会話に慣れるために取り入れた学習方法なんですが、これは個人的に大ヒットでした。
(もともと洋画が好き、という理由もあるのですが)。
映画やドラマを教材にするやり方は、日本語圏で英語学習するなら必ず取り入れたほうがいいです。
通常の英語学習ではネイティブ同士の自然な会話に触れる機会がほぼゼロです。
たとえネイティブの会話相手がいたとしても、こちらがネイティブという前提の会話はしてもらえないからです。
英語教材で耳にする英語は全て「よそ行きの英語」であり、ネイティブたちが話す日常的な英会話とはもはや別の言語と思ったほうがいい、とまで考えています。
つまり、「それ専用の」学習方法が別途必要だと考えました。
この方法には、PCを使ってNetflixやYouTubeを見る、という学習環境が必要です。
まずは、Chromeに神アドオン「Language Reactor」をインストールしておきます。
このアドオンはものすごく多機能です。
英語・日本語字幕の同時表示
全ての字幕の一覧表示
字幕ごとに自動でポーズする
字幕ごとに前後にスキップする
これらの機能により、NetflixとYouTubeの動画全般に対して、難なくリピーティングやディクテーションを行うことができるようになります。
自分の場合、とにかく「ネイティブが日常会話で使っている英語をそのまま覚えて使ってやろう」と考えたので、以下の方法で学習しています。
ドラマや映画(以下、対象動画)を日本語字幕できちんと内容や流れを理解しながら見る。
Language Reactorで全スクリプトを入手し、対象箇所の最初から最後までまるまる音読。意味の分かりづらいところを調べる
30分くらいの動画で、おそらく3~6時間程度はかかる作業なので、数日に分けてやる。対象動画を英語字幕で再度視聴。
あとはPCを離れてOK。スマホで対象動画を「ながらリスニング」しながら、たまにスクリプトもチェックする。
周回が進むにつれて、少しずつ理解できる会話が増えて行く。まわりに人がいなければ、かぶせて発音したりシャドーイングしたりしてみる。
でやってみたんですが、出てくる出てくる!
これまで聞き取れてなかっただけで、特に「中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ~」の本で出てきた言い回しが多用されていることに気づきます。
瞬間英作文で作りまくっている、あの文法も頻繁に出てきます。
筆者的に、知識を実際のネイティブ英会話に結びつけて実践できる、強力な学習方法だと考えます。
このやり方のポイントは、とにかく好きな動画を選ぶことです。
「繰り返し視聴して理解が進む」ことを喜びにできるような動画を教材として選ぶことが、モチベーションに直結します。
一番のオススメはホームドラマなのですが(1エピソードが短く話数が多い・日常会話が多い)、どうやら海外では「シチュエーション・コメディ」と呼ばれる視聴者の笑いや拍手を同時に収録する手法が人気のようで、これを筆者は好きになれませんでした。
なので、好きな映画の中から再生時間が短めのものを選んで教材として利用しています。
が、それでも長くて大変でしたので、皆さんにはドラマの1話分でやることをオススメします。
これを始めると膨大なインターネット動画が全て教材になるので、以降は教材に困ることがなくなります。
月額も安いし英語学習意外にも普通に動画は視聴するので、オススメの課金ポイントでもあります。
YouTubeディクテーション
ディクテーションは、リスニング力を高めるための一般的な手法です。
詳細はググってほしいのですが、英文をリスニングして何を言っているかを正しく文章起こしする、というものです。
自分の作った文章を正解の文章と比べるプロセスにより、なぜ聞き取れないのか・どの部分を聞き取れないのか、を明らかにすることができます。
例えば、以下のようなものです。
そもそも単語や言い回しを知らない
a や the などの冠詞、あるいは前置詞などストレスの弱い箇所が聞き取れない
リエゾンやリダクションなどの音声変化が聞き取れない
何回も間違えるパターンは自然と経験が蓄積されるので、徐々に間違えにくくなります。
筆者的に、ディクテーションはリスニング力を強化するというよりも、リスニングにおける課題発見のために定期的に行うべきものとして認識しています。
リスニング力自体は、発音への理解を深める・様々な英文を聞き解いたりシャドーイングをする・語彙を増やす、などの多角的な学習の結果、少しずつ強化されていくものという認識です。
ディクテーションは、必ず取り入れるべき学習方法だと思います。
筆者は、以下のようなYouTubeの動画を使ってディクテーションをしていました。
現在のリスニング力に応じた動画を選択するとよいと思います。
ネイティブ同士の会話のディクテーションをしたければ、前述のLanguageReactorを使えば動画や映画などなんでも教材にすることができます。
学習素材が豊富にあり、かつネイティブや上級者の助けを借りずに自分だけで学習ができるため、オススメの学習方法です。
YouTube、TikTokの英語系チャンネル視聴
TikTokの英語系アカウント
TikTokのショート動画は、サプリメントだと考えて視聴するととてもよいです。
キャッチーで分かりやすい構成になっているので疲れたときでも見やすいですし、通常の勉強ではカバーしていないような内容をカバーしているものが多いです。
朝から勉強すると夕方くらいになるとどうしても机に向かうのが億劫になってくるんですが、そんなときTikTokだと流し見しやすいです。
よくある内容は以下のようなものです。
日本人と英語圏の人の習慣の違い
ネイティブがよく使う言い回し
言い回し方のバリエーション解説
もちろん、ショート動画を見るだけだと身につかないので、作文などに反映させるなどして実際に使ってみるのがよいです。
筆者のお気に入りのTikTokerでHughさんという方がいるのですが、留学先の友人の方との日常をそのままショート動画にまとめてくれています。
こういう動画はネイティブ同士のリアルな英会話に触れる貴重な教材となるのでありがたいのですが、残念ながら今は更新されていません。
「留学先・仕事先での友人や同僚との日常をそのまま上げている」TikTokerがいれば、ぜひ教えてほしいです。
知っている方は、コメントやTwitter経由で教えてください!
TikTokを使う際は、英語学習用のアカウントを別に作るのがよいです。そして英語系TikTokerだけをフォローしましょう。
TikTokは簡単に複数アカウントを作れて、切り替えできます。やり方はこちらなどを参考に。
なお、TikTokはバックグラウンド再生が基本的にできない+次の動画を自動再生ができないのコンボなので、ながらリスニングには利用できません。
よく視聴するYouTubeの英語系チャンネル
YouTubeも活用しています。まずは能動的に情報を取りに行く場合。
例えば、発音の難しい英単語は、「○○ 発音」や「○○ pronunciation」などと検索すればだいたい出てきます。
より詳しい情報については、TikTokよりもYouTubeに軍配が上がります。
また、聞き流し(ながらリスニング)をする際は再生時間や機能の観点から、YouTubeを多用します。
聞き流しの際は、ネイティブスピーカーの音声のみが入った動画をよく聞いています。
一つ紹介したいのが、「EnglishClass101.com」の動画。
こちらはネイティブスピーカーが、英単語や文法について平易な英語を使って解説してくれる動画です。
例えばこちらの動画を見てほしいのですが、
「rich」という英単語について、「Rich refers to someone that has a lot of money.」と説明しています。また、
「monitor」という英単語について、「A monitor is a screen that you use to look at information.」と説明しています。
英会話の最中には、頻繁に「英単語が出てこないときに代わりの言葉で説明する」という状況に遭遇します。
このようなとき、この動画の言い回し方が大変参考になります。
例えば「病院」という英単語が出てこないとき、「the place to go when people get sick」みたな言い換えをして伝えることができると、「通じた感じ」が得られて会話が楽しくなります。
他にも、ネイティブ同士の英会話を収録した動画をよく再生しています。
ながらリスニング
机に向かう以外の時間は、極力イヤホンを装着して英語を聞くようにしました。
音源はYouTubeとNetflixがメインです。
筆者はネイティブスピーカーのみの会話音声を流しっぱなしにするのがお気に入りです。
YouTubeでは前章で登場した「EnglishClass101.com」や「アーサー」氏のネイティブ同士のトーク、Netflixではスクリプト音読を行った映画やドラマを流しっぱなしにしていました。
ながらリスニングは効果が薄いと言われることもありますが、初級者にとって英語のリズムやイントネーションに少しでも慣れておくことは良いことです。
他の学習が進むにつれて、知っている英単語や言い回しが増えてくるので、モチベーションにもつながります。
ここで、筆者の英語学習に欠かせないツールが登場します。
それが骨伝導イヤホンです。
骨伝導イヤホンは、英語学習を進めていく上で大きな役割を果たしています。
それって何?という人は、こちらの記事をみるとよいでしょう。
筆者もこの記事を見て、骨伝導イヤホンに手を出しました。
筆者の場合、机から離れるときは常時骨伝導イヤホンを装着するようにしています。
いったん慣れてしまえば、さすがに全く気にならなくはなりませんがメガネレベル程度には気にならなくなります。
骨伝導イヤホンの最大のメリットは、個人的には「他の人から見ると何も聞いてないように見える」ことだと思います。
まず、耳にかけていてもほとんどの人が気づきません(筆者が短髪ではない、という理由はありますが)。
気づいたとしても、骨伝導イヤホンがあまりメジャーではないため、そこから音を聞いているとは思われません。
例えば、自分の家族が食事中にワイヤレスイヤホンを耳につけていると「食事中に何聞いてるんだこいつ?」と思うでしょうし、声をかけるのをためらってしまうかもしれません。その心配から解消されます。
このようにして、「ながら」であるとはいえリスニングの時間を多くとることができました。
ながらリスニングの最中にスマホに集中できる時間ができたら、YouTubeやTikTokなどの英語系動画をサッと再生していました。
周りに音の配慮をすることなくすぐに再生できるため、快適です。
※骨伝導イヤホンは装着感の好みに個人差があると思いますので、購入の際はご注意ください。
(これから)オンライン英会話
結局、この文章を書いている期間中から、オンライン英会話を始めました。
とりあえずDMM英会話に課金しました。1日1コマ(25分)、1ヶ月で16,590円です。
非ネイティブの方のみで構成されるコースはもっと安くて、1ヶ月で6,480円です。こちらでも十分だと思います。
HelloTalkで会話相手を探すのが面倒になったためです。
オンライン英会話は、自分の好みの時間に自分の好みの話題について話せますし、相手側の事情に配慮する必要もありません。
その利便性に加え、講師に質問したりフィードバックももらえると考えると、リーズナブルだと思いました。
DMM英会話を選んだことに深い意味はありません。
数年前に作ったアカウントがあり、当時1コマだけ受講したことがあったからです。
当日の予約であっても多彩な講師を予約可能だったため、今後も使うと思います。
会話の機会をとりあえず確保したわけですが、講師と友達になるというわけにはいきません。ですので異文化コミュニケーションをはかれるHelloTalkは、依然重要なアプリケーションです。
基礎力がそこそこついた状態で、
30分準備
25分会話
30分復習
この約1.5時間のプロセスを30日間毎日続けることで、会話力が爆上がりする予感がしています。
うまく目論見が達成できれば、また1ヶ月後に共有しようと思います。
で、二ヶ月でどうなったか?
さて、気になる筆者の英語力の上達度合いについてですが、残念ながら客観的に判断する指標がありません。
文章で表現すると「向こう側が『こいつあまり英語しゃべれねえな』と思ってレベルを落としてくれれば、拙いながらも割と誤解なく会話を数十分続けれるレベル」だと思います。
まあ2ヶ月にしては十分な成果じゃないですかね?
今後は定期的にTOEICを受ける予定です。
TOEIC対策の勉強はせずに、あくまで英語力の目安を測るために受けます。
「完全マップ」の本に記述されているのですが、TOEICは初級~中級の英語力を測るのに優れたテストです。
ここで900点台を取ってからが、ある意味本当のスタートといえるでしょう(ハンター試験に合格した、みたいな)。
TOEICでの当面の目標は、半年~1年くらいかけて900点台を取ることです。その頃には筆者の会話力ももっとマシになっているでしょう。
もしも達成できたら再びnoteで共有したいと思います。
「言語習得」に関して分かったこと
様々なタイプの学習を組み合わせて進めていく中で、語学学習の本質が少しずつ見えてきます。
まず、語学学習の本質は「積み重ね」です。聞き取りと発語の繰り返し。
いろんなシチュエーションに遭遇し、それを繰り返すことで少しずつ表現できる範囲が広がっていきます。
どこかの英語教材のように、ながらでリスニングだけを繰り返しても英語を話せるようにはなりません。
文法書や英単語帳で学習したり、YouTubeなどで英語系動画を見るだけでも話せるようにはなりません。知識としては蓄積されるとは思います。
英語学習は以下のようなレイヤーで構成されます。
①前提となる知識
・文法、発音方法の基礎知識
・単語、イディオムなどの語彙的な知識
・実際に使われる口語的英語の知識
②知識を実践的な英語力に変換するための反復練習
・一つでも多くの文章を読む(パターンを経験する)
・一つでも多くの文章を聞き解く(清聴して、文章に出てくる全ての語句を正しく理解する)
・一つでも多くの文章を作る
・一つでも多くの文章を音読する
③実践、会話
③の中で使えるのは②で習得したものだけであり、②の中で使えるのは①で習得したものだけです。
英語学習者にとって「会話」とは、①~②の過程で自分の中に既に蓄積されている英語力を「なるべくその力の通りに外側に出せるようにするための練習」であり、会話単体で英語力を高めようとすると期待外れに終わります。
英語力が蓄積されていない状態で会話を繰り返しても上達しませんし(コツや度胸は身につくと思います)、さらなる上達のためには会話と並行して、新しい英語力を①~②を通じて獲得し続ける必要があります。
「文法よりもまず会話」「現地にまずは行ってみよう」という「習うより慣れろ」的なやり方を否定はしません。
そういうやり方で高い英語力を獲得している人も、YouTubeなどでたまに見かけます。ただ率直に言うと、そのやり方はかなり人を選ぶと思います。万人向けの方法ではありません。
②を進める過程で大切なのが、フィードバックの有無です。
この過程は、地道な積み重ねです。どのみち大量の周回が必要なのですが、正解を準備して比較しながら進めることで闇雲にやるよりもはるかに効果的な学習ができるようになります。
参考までに、筆者は以下のような方法を採っています。
・聞き解き→字幕など正解の文章が存在する英文を使えばOK
・作文→ネイティブによる添削(HelloTalkを多用)
・発音→気になるものをELSAで確認。機会があればネイティブ講師にお願いする
この反復の過程は地道すぎてつまらなく感じることもありますが、学習を続けていくと「点と点が結びついていく感覚」に頻繁に出会います。
このとき、言語やコミュニケーションの本質を少しずつ理解していく感覚を得ることができ、充足感を得られたり、好奇心をツンツン刺激されたりします。
言語学習を続けていく上で大切なモチベーションにつながります。
全体を通して言えることは、現代社会には学習素材が至るところに存在するため、何かを学ぼうとするのに困ることはない、ということです。
むしろ逆に、やれることが多すぎて時間が足りなさすぎる or 何を選択すればいいか分からない となりがちです。
何かを学習するには、本当に良い時代です。
最後に、語学留学について触れておきます。
筆者は語学留学を経験していませんが、現時点では「語学留学がやはり最も学習効率がよいだろう」と考えています。
身の回り全てが英語であり、英語でのコミュニケーションを強制される環境下では、言語の習得効率が何倍もよくなるだろうということが肌感覚で分かってきました。
ですので、来年あたり語学留学することを検討しています。その際はまた共有します。
2ヶ月経った今、続けている学習方法
いろいろと試してきた取捨選択をした結果、現在の筆者の学習ルーティーンは以下のようになっています。
全て、意味のある学習を残せていると思います。
学習時間はだいたいの目安です。休憩時間を含みます。
基本的なルーティーン
①発音の難しい英単語(都度メモっておく)の発音の繰り返し 10~20分
②日常会話の定型文の発音の繰り返し 30分
③イディオム(句動詞)の習得 30~60分
④瞬間英作文 30~60分
⑤トピック英会話とトピック英作文 30~60分
⑥ネイティブ英語(映画またはYouTube)のスクリプトの音読+シャドーイング 60分
⑦オンライン英会話 毎日ではないが、準備・会話・復習合わせて60分
たまにやる
・YouTubeでディクテーションをしてリスニングの弱いところを確認
・ELSAで正しい発音ができているかチェック
空き時間でやる
・骨伝導イヤホンで ながらリスニング
・mikanで英単語復習
・HelloTalkで外国人とコミュニケーション
①~⑦で、1日6時間以上の学習をすることが目標です。
外出したりして6時間確保できないこともあります(このnoteを書いているここ数日、できていません。。)。
いまは全方位的に学習を進めていますが、少し前は重点的に伸ばしたいものをガッツリ多めにやる、ということもしていました。
そんなに学習するのかよ!って思われた方、
日本にいながら本気で英語を身に着けようとすると、自然とそうなってしまうと思います。
筆者的には1日6時間でもぜんぜん足りないと思っていますし、やる人は実際にもっとやっていると思います。
とはいえ1日何時間も学習時間を取るのは、一般的に難しいことだと思います。次の章も参考にしてみてください。
1日30分の学習時間しか取れなかったら、筆者なら何をするか?
筆者は現在は学習時間を確保できているわけですが、そんなに時間取れないよ!という方が大半だと思います。
そういう状況の場合、例えば1日30分しか自由に使える時間が無い場合、筆者ならどうするか?を考えてみました。
まず、そもそも30分ではできることが限られるので、取捨選択をするしかありません。
ふわっと全体を学習するのではなく、一点突破しておき、ある程度のレベルに達してからその横のスキルをつけるようにしたほうがいいです。
そのため、まずは目標を1つに定めること。
英語学習を続けていく上で、何をまずできるようになりたいのか?を明確にしておきます。
もしも会話をできるようになりたいなら
自分なら中学文法と「英語耳」をまず押さえたあと、その後の30分間はすべて「日常会話の定型文の音読」の練習に充てます。
具体的に何を音読するかというと、「中学レベルの~」の本に出てくる文章全てを、30分間集中して、順番に音読します。
飽きてきたら、簡単なレベルの日常フレーズをYouTubeで見つけてきて(こういうYouTube)、シャドーイングをひたすら繰り返します。
何度も言いますが、英語を身につけるには「周回」が必要です。「こんな簡単な英文はもう知ってるから」と次に進んでも、それは身につけた状態になっていません。
実際の生活で同じ状況に遭遇したときに頭にパッとその英文が浮かんでくるレベルまで、染みつけることが大切です。
あとは、移動時間などを使ってネイティブスピーカーのトークを聞き流しておきます。
もしも英文のドキュメントを読めるようになりたいなら
自分なら英語学習はしないものとバッサリ決めて、DeepLやスマホなどを利用した翻訳ツールの使い方をマスターする方向でいきます。
空いた30分を使って、何か他のことをやりたいことをします。
しかし、もしも「ツールが使えない状況で英文を理解する必要がある」という状況に対応したいのであれば、自分ならmikanなどのツールを利用して英単語のみを薄く広く学習します。
少しでも知っている英単語が多いと、長々した英文にとっつきやすくなるからです。
もちろん英文法の基礎は習得しているという前提なので、そこが怪しいのであれば中学英語の復習はしておく必要があります。
mikanでTOEIC900点レベルまでの「英単語のみ」をカバーしておけば、オフィシャルな文章を読むのがぐっと楽になります(ただしネイティブが日常で話すようなくだけた文章にはめっぽう弱いし、当然まったく会話はできない)。
「TOEIC900点レベル」というとレベルが高いように感じますが、単語だけなら繰り返し何周もやればそのうち覚えられます。
1日30分毎日続ければ、1~2ヶ月で知っている単語数が驚くほど増えているはずです。
移動時間の空き時間などでさっと英単語の復習ができれば、なおよいでしょう。
いずれも、「上記しかやらない」というわけではなく、必要が出てきた時点で他の学習も取り入れるようにします。
英語学習の課金戦略について
筆者は基本的に「少しでも学習の助けになりそうなものについては惜しみなく課金する」というスタンスですが、改めて整理して考えました。
その結果、YouTubeだけ課金すれば大丈夫だと思いました。あとは書籍を数冊程度。いや~いい時代!
以下は、課金についての筆者の見解です。あくまで参考程度に聞いて下さい。
■YouTube Premium(月額1,180円)
・英語の解説動画を見たり、シャドーイング、ディクテーション、ながらリスニング、字幕スクリプトリーディング、何をするにも必須。
・どれか一つだけに課金するなら、筆者は迷わずYouTubeプレミアム。これだけは課金しておきたい。
・英語学習以外にも、豊富な動画に広告なしでアクセスできるのはQOL爆上がり。
・ながらリスニングにはバックグラウンド再生を利用するのでPremiumは必須。
■Netfix
・YouTubeで教材をカバーできるので、特にサブスク加入の必要なし。
・洋画や海外ドラマが好きな人は、それらを教材にするとモチベーション爆上がりなのでサブスクをオススメ。
■英単語アプリ
・無料のやつでOK。とりあえずmikan の無料教材で十分。課金の必要なし。
■スクール系・コーチング系
・これ系はやらなくて問題なし。
・受講すればそれなりにメリットを享受できるが、それがなくても現代の環境なら困らない。
・他の学習に比べて金銭的コストがかかりすぎる。
講師に頼らない場合、
・ネイティブの知り合いは必須だから、HelloTalkで頑張って相手を探す。
・音読系・作文系の課題は自分で準備すれば十分。TEDトークとかをシャドーイングしたり上述のトピック英作文をやったりすればOK。
・発音のフィードバックはELSA、作文のフィードバックはHelloTalkでカバーできる。むしろ人間の講師が行うよりいいかも。アプリ最高。
・発音しにくい単語とかも、発音方法を解説した動画がいくらでも見つかる。
■英会話カフェ
・出会いやコミュニケーションを求めるのでなければ、必要なし。
・ネイティブの会話相手は、HelloTalkで相手を見つければOK。
■HelloTalk
・有料版(月額1,180円)だといろいろ機能が追加されるぽい(詳しくはググって)が、無料版で問題なし。
・作文を添削してもらうのに、筆者的にこのアプリは必須。
■ELSA
・正しい発音ができているかを英単語個別にチェックするだけなら、無料版で問題なし。
・発音向上のためにしっかりとカリキュラムを受けたいなら有料版(月額900円)にしてガシガシ使い込むとよい。
・単語ごとの発音が正しいかチェックするので、筆者的にこのアプリは必須。
■筆者が書籍を3冊だけ買うとしたら、
・「英語耳」
・「中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本」
・「イディオム1000」
他
・中学英語の文法については、ネットの情報で十分。全くわからない状態であれば書籍を1冊買ったほうがいいかも。
・瞬間英作文はまず1冊買うのがよい。が、元となる日本語文章はネットで拾ってこれるのでそれでカバーできなくはないし、自分でいくらでも作れる。
・音読パッケージも、パッケージ化されて楽なので1冊買ってみるのがよい。が、音読用の文章もネットでいくつでも見つかる。TEDトークとかで検索すればOK。原文も「script」という単語をつなげて検索したら出てくる。
以上。
さいごに
こうしてアウトプットしてみると、改めて2ヶ月という限られた期間の中でいろいろやったなーという印象です。
やはり自分の足跡をまとめるの大切。
2ヶ月前の自分と比較してみると、自分の中で何かが変わっている感じがします。
これは転職をしたときと似たような感覚。
新卒で就職したSIerから小さなベンチャー企業に転職したときがあったんですが、転職後3ヶ月後のタイミングで、以前の同僚の結婚式に出席するために元同僚たちと会ったことがあったんですね。
そのときに、3ヶ月前の延長線にいる彼らと、全く違う世界にポンと放り込まれて3ヶ月間過ごした自分との間に、何かの隔たりを確かに感じたことがあったんですが、あの感覚でした(いい意味・悪い意味両方あると思います)。
新しい経験がいろいろとできて、久々にドキドキしたり、時には憂鬱に感じたりもしました。とてもよい経験だったと思います。
人生は可能性無限大!みなさんも、1日30分でいいので何か新しいこと・何か本当にやりたいことにチャレンジすればQOL爆上がりしますよ!
そしてこのクソ長いnoteを書き終えたので、筆者はまたいつもの英語学習に戻ります。
先生の次回作にご期待ください!
ここに男坂のラストシーンを貼る
それではまた!
おまけ
Stable Diffusionでかっこいいヘッダ画像を作ろうとしましたが、さくっとやっただけだといまいちでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?