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TOEIC満点ホルダーがやっているおすすめ英語学習法(2022年版)

今回はビジネス系ではなく、英語学習系の記事になります。実は私、20代のころにTOEIC満点を獲得しているバイリンガルでして、英語のミーティング参加やメール作成などの仕事もこなしています。

今年はNFTやメタバースといったweb3の台頭、SaaSグローバル企業との競争など英語に触れる機会も多いので、私が日本にいながら英語力を落とさないためにやっている勉強法をまとめてみました。

今年こそは英語やるぞ!と思っている人はぜひどうぞ。

前提:99%の英語学習者が誤解していること

私が今まで出会った中で99%の人が知らない、けど英語ができる人はやっているポイントがあります。それは英語学習というものは「自分が発音できる英語しか理解できない」です。どういうことでしょうか?

例えば、こちらの単語を見てください。正しく発音できますか?

month

これは「月」という意味ですね。2月や12月という月です。発音は「マンス」ですね。では、こちらはどうでしょう?

months

こちらはmonthの複数形ですが「マンスズ」でも「マンスツ」ではありません。正しくは「マンツ」と発音します。発音記号では[mʌnθs]となり、正確には「ツ」とは違う音ではありますが、日本人には「ツ」に聞こえますし、英語ネイティブにもそれで通じます。

ここで大事なことが、この英単語を「マンスツ」と認識していると、一生この英単語を理解することができないということです。英語ネイティブと全く同じ発音ができる必要はありません(私もできません)が、少なくとも何と発音されるのか理解していないと、英会話とリスニングでは全く役に立たない知識になってしまいます。monthという中学1年生で習う英単語でも、発音を理解していないことで一気に使えないムダ知識になるのです。これが99%の英語学習者が誤解しているポイントです。

ところが、英語を勉強しようという人がまずやるのは

  • 英単語を覚える

  • 英文法を暗記する

  • リスニング教材を聴く

ということです。これも無駄ではありませんが、英語の上級者はすべからく英語は「音」が大事であることを知っています。

英語の音の理解が深まると、例えば家事をやりながら洋画を流しているだけで理解できるようになるので、いわゆる聞き流しのような勉強もできますし、TOEICや英会話でもリスニングに不安がなくなります。

ですので、英語をやるのであればまずは発音、リスニングの順番で取り組むことをおすすめします。

なぜ発音の次がリスニングなのか?それは、人は読むスピードより聴くスピードのほうが圧倒的に早いからです。本を読むのは時間がかかるけど、Audibleで耳から聴くとすぐ終わるのと似ています。人の脳は聴くことの方が読むことよりずっと得意にできているのです。なので、リスニングの理解力が上がれば、基本的にリーディングのスキルも向上します。一定リスニングのスキルが上がってからリーディング対策をしても全く遅くありませんし、最初からリーディングばっかりやって発音できない英単語とにらめっこしても、それはリスニングでは役立ちません。

なにより、英語の音から勉強すると英語学習そのものがとても楽しくなり挫折しにくくなります。耳は聴覚、つまり五感です。人は五感を使う時にもっとも脳が活性化するので、耳から聴いて目で覚えることは科学的にも楽しくなりやすく効率が良いのです。

実際、私は英語の勉強をするとき、ほとんどテキストは使いません。私の教材は洋画であり、海外ドラマであり、YouTubeであり、ネットの英語記事です。英語上級者がなぜ英語力が落ちにくくなるかと言うと、目に触れるすべての英語から学ぶことができるためです。みなさんも、日本語で仕事をしているといつの間にか日本語が上達するのと全く同じです。

長くなりましたが、大事なことなのでしっかり解説しました。英語学習は

  1. 発音の理解

  2. リスニング

  3. リーディング

  4. ライティング

この順番でやるのが最も効率が良いと断言します。私自身の経験則でも、発音とリスニングを軽視して英語上級者になった人を1人たりとも知りません。発音を侮るなかれ、英語学習はこれに尽きます。

おすすめ英語教材と活用法2022年バージョン

さて、では具体的に何をすれば良いのか?を紹介していきます。なお、ここで紹介しているサービスからは1円ももらっておらず、私自身が知っている範囲のベスト教材を並べています。

発音を学ぶならELSA Speakがおすすめ

英語の発音には全く自信がない人がほとんどだと思います。そんな中、単語1つずつの発音を調べていると必ず挫折しますし、第一楽しくありません。そこで個人的に最もおすすめなのがELSA Speakです。私もいつも愛用しており、英語の発音がネイティブとどう違うのか体系立って学べる神アプリです。発音の練習はこれ1つしっかり取り組めばOKです。

英語の音を聴いて正しい英単語を選びます
日本人が苦手なthの音の発音を動画付きで学べます


発音に特化したコーチングもおすすめ

オンライン英会話の中でも、発音に特化したサービスもあるのでこういうサービスを利用するのも良いでしょう。私は受講したことはありませんが、レッスン内容を見ると私が大学で受けた発音の授業と似たことを練習しているようです。まずは無料体験でも受けてみると良いでしょう。

https://hatsuon.merise.asia


英語リスニングはYouTubeで十分すぎる

今は新しく英語教材を買わなくてもYouTubeに神コンテンツが揃っているので十分すぎます。一生終わらないほどの英語コンテンツがありますが、その中でもおすすめのチャンネルをピックアップしてます。

1.AK in カナダ|AK-English

カナダ在住のAKさんが英語学習のコツを動画で配信しています。内容が実践的でとてもおもしろく、私もいつも勉強させてもらっています。

2.Kevin's English Room / 掛山ケビ志郎

もともとTikTokで見つけたのですが、日本語あるあるや英語あるあるを通じて英会話に役立つコツを発信してくれます。特に好きなのがこういうアメリカ人あるあるの英語ネタで、いつも爆笑しながら観ています。

私自身、アメリカ英語の発音はまだまだ練習中なので、こちらの動画をよく観ています。


好きな映画やドラマを英語字幕で観るのがおすすめ

NetflixやAmazon Prime Videoでは英語字幕を表示できるコンテンツが多くあるので、何度か観たものを英語字幕で再生するととても良い英語の勉強になっておすすめです。私自身、もっとも英語スキルが向上したのは大学時代に「ハイスクール・ミュージカル1〜3」のセリフをほぼ暗記できるくらい英語字幕で観たことが大きかったです。その後、TOEIC満点を取りました。

2021年にはAmazon Prime Videoの字幕を表示するChrome拡張機能も話題になりましたね。こういうツールを利用するのも良いでしょう。

英単語の知識がない人は「金のフレーズ」がおすすめ

発音が大事とはいえ、英単語の知識がなさすぎるとそれ以前の問題という人もいるでしょう。そういう人は、アプリで「金のフレーズ」をおすすめします。こちらはTOEIC向けの英単語アプリなのですが、勉強のコンセプトがとても良いのです。

  • 英語を「フレーズ」で覚える

  • リスニングとセットで勉強できる

  • 出てくる英単語が基礎的かつネイティブがよく使うものばかり

英単語が不安すぎる人はこちらを使ってください。私自身、TOEIC満点を取った時に愛用していました。

英文法は分からなかったらググって逆引きして調べればOK

英語は理解できるくらいに英文法の知識があれば良いので、大学受験のように文法知識を覚える必要はありません。私自身、受験生のとき覚えた英文法知識は今ではほとんど使いません。「先行詞を含んだ関係代名詞」とか「三人称主語」とか、こういったものは不要な知識なので英語オタクにまかせておきましょう。わからない時にその場でググればOKです。


逆に英語学習でおすすめしないこと

英会話教室やオンライン英会話は英語初心者だと必ず三日坊主になる

英語をやろうと思っている人がまず連想するのが、英会話教室とオンライン英会話です。しかし、これらは英語がある程度できるのであれば良いですが、英語初心者のうちはアウトプットよりインプットすることの方がよほど大事です。知識が少ないままアウトプットばかりやっても、英会話が上達しないので必ず挫折します。

まず自分なりに英語学習を楽しめるようになってからでも遅くありません。初手でこれらを使うのはやめておくことをおすすめします。

TOEIC教材は楽しくないので試験直前までやらなくてOK

私自身、TOEIC満点を取った時はTOEIC教材を山ほど解きました。しかし、TOEIC教材というのは量も多く日常の勉強でやろうとすると面倒な気持ちの方が先行してしまいます。

なので、本屋によくあるTOEIC教材は買っておくのは良いですが、日常の勉強では重くてかさばって使いにくいので、アプリやオンライン学習コンテンツを利用しましょう。英語学習が習慣化し、英語スキルがしっかり向上していることの方がよほど大事です。TOEFLと違ってTOEICは難しい試験ではありませんので、試験慣れは本番1〜2週間前にしておけば大丈夫です。

中学・高校のころの教科書は時代遅れなので絶対使わない

これもあるあるな失敗なのですが、大学受験のときの教材は時代遅れの内容になっていることが多いのでおすすめできません。また、大学受験とTOEIC、英会話それぞれで求められる英単語の知識量は変わりますので、自分の目的に合った教材で、最低限の英単語の知識を身につけていればOKです。英単語マスターになりたい人以外は英単語をたくさん覚えるより、知っている英単語の発音をしっかり理解してください。


終わりに:TOEIC満点でも英語学習には終わりはない

私がよく言われる言葉の1つが「TOEIC満点ってほとんどネイティブじゃん!」ですが、まったくそんなことはありません。知らない英単語ばっかりですし、発音もまだまだネイティブではありませんし、聞き取れない英語の音もまだあります。

日本語と同じく、英語も勉強に終わりはありませんので、日々の中でいかに習慣化するか。これが英語ができる人とそうでない人の違いだと思います。この記事によって、今年こそ英語をやるぞ!と思われた人の決意が、行動に移すための一助になれば幸いです!

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