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ネームはコミュニケーションから出来上がる(こともある)
コルクラボマンガ専科6期の小池ぬーみんです。
こうして書いている今日は、講評会という名の卒業式なんです。
私の描いた漫画に、20人以上もコメントをくれる優しい同期たち。
コメントを眺めながら、在籍中得たもので一番大きな経験はなんだったかなあと考えを巡らせていました。
50人もいるコミュニティを利用する
「コルクの定員が50人なのはなぜですか?この数だと全員の作品にフィードバックをしきれないんじゃないですか?」
受講して3ヶ月経った頃、課題の添削に思うところがあった私はこんな不躾な質問を先生にしました。
(先生達は細かいところまで熱心に見てくださいます。受講を考えてる方は安心してください。)
すると先生から「コミュニティを作る上でちょうどいい人数として50人に設定している。講師からのフィードバックだけではなく、生徒同士でも積極的に行って欲しい」と回答がありました。
受講生同士のみで行った「ネーム会」
3ヶ月経ちDiscordでもテキストのやりとりが活発になり始めた頃、「漫画をみてあれこれいいあう場があったらな〜」と考え始めました。
感想言い合うチャンネルはあったのですが、テキストだと要点が限られるし、その場で話したほうが早い!と思ったからです。
幸いにも同じように考える人がいたので、連載に合わせてネームを見せ合う会をzoomで行いました。最終的には毎週昼と夜、各回5人以上は必ず参加する大きなイベントになっていきました。みんな活発すぎ!
ネーム会で知ったコミュニケーションの難しさ
もちろんみんな編集者でもありませんし、的確に感想が言えるはずもなく、最初はあちこちボールを投げ合うような感覚で、意見を交換し合いました。
柔らかく言いすぎて相手に届かなかったり、正直に言ったはずが違った受け止め方をされたり。言葉の投げ方も受け止め方も人によって全く違う。
「漫画」という、人の繊細な部分に触れあったからこそ、コミュニケーションの難しさを知りました。
(ちなみに私は癖で、なんでも大袈裟に感情的に受け止めすぎるところがあり、ロジカルに受け止める人を尊敬している)
コミュニケーションは難しい。だかからこそ、分かり合えた瞬間はすごく楽しくて、「このシーンいいよね!」と言い合えた瞬間は私にとってかけがえのない経験でした。
否定的な感想の多くは誤読から生まれる
ネーム会の中で、何度か「このシーンは違うんじゃないの?」など指摘されることがありました。
そんな時は「このシーンはこういう意味があって入れててね」など説明し、伝わらなかった原因を追求していました。
やり取りを何度かして私は、こういった間違いが積み重なった結果、読者から否定的とも言える感想が生まれるんじゃないか、と気づきました。
というのも「違う」と思われたということは、大抵の場合間違った伝え方をしている漫画家に原因がある。
(会話だったら双方に原因がありますが、漫画は一方的なものなので)
読者に勘違いを起こさせないために、情報や表現を推敲する必要がある。
好みの違いや、ただのアンチということもありますが、誤解から生まれる否定的な意見もあるとだと知りました。
楽しくネームを作るには、すぐ人に見せること
編集者にも「ネームができたらすぐ人に見せなさい」など言われてきましたが、正直きちんと見てくれて、感想を言ってくれる人はあまりいませんでした。
その点ネーム会は週二回あったし、ネームをあげたらすぐ誰かが感想を言ってくれる。おかげでネーム作りがすごく楽しく感じました。
人のアイデアをもらって取り入れたり、逆にここは変えない!など思ったり、コミュニケーションから出来上がっていくネームもあるなと発見できました。
コミュニケーションとは
最後に、大好きな言葉を載せておきます。
コミュニケーションとは自分が影響を受けて自分が変わることである。
相手の言動に感心したら、自分が変わり始めてる証拠である。
また、変わらない部分は、自分の中に軸があるということ。
コミュニケーションをすれば、自分でありつづけながら、もっと自由な自分になれる。
これからも、コミュニケーションをおそれず、自由な漫画を目指して描いていきたいです。それではまた更新します〜。
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