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最近の不調とはり灸

今年の3月くらいから、じわじわ体調が悪く、つい最近それが爆発した。
5月に失業保険が終わってしまい、その焦りで7月から働きすぎたのだ。
爆発したというのは、働きに行けなくなった、仕事の連絡が入ると苦しくなる、というようなもの。
私は去年正社員で働いていた職場をうつ病で辞めている。
爆発した時にそれが頭をよぎった。
夫は「うつ病が再発した」といった。
あの頃より、時間の自由も聞くし、田舎に引っ越してのびのびと暮らしているのにそんなわけあるか、と思っていたのだが、
帰宅すると泣き始めて夫に八つ当たりしてしまう自分がいた。
私も自分がなぜ泣いているのかわからない、止まらない涙を拭うことしかできなかった。
最近働き出した妻が帰宅すると泣いている、という状況に夫は困り果てた。
とりあえず私は仕事を休むなり辞めるなり、量を減らすことになった。


そのはり灸は、私が住んでいる近所にある。
「刺さずに治すやさしいはり治療」をコンセプトにしているお店だ。
受診前は刺さないのにはり治療というのがあんまりイメージできなかった。

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最近の不調を問診票に書いてみせると、そのはり灸の先生は
「そんな酷くなさそうだね。大丈夫」と言った。
どうやら私の症状は生活習慣の乱れからきているらしかった。

そして始まった治療が、とても不思議な体験だった。

余談だが、私は以前マッサージを受けてお店の感想を書くというモニターバイトをしたことがある。そのおかげで過去何十軒の整体やリラクゼーションに通っている。

その治療は今までに受けたどのマッサージや整体よりも、やさしく体に触られた。
指圧と違うから当たり前かもしれないが、軽く触っただけでどこが不調かがわかるらしかった。

私の体は肩が凝っていて、腸に負担がかかっていた。
心当たりはあった。
ipadで漫画を描くと、自然に机にのめり込む体勢になる。
そして夜中にコンビニに行っては過食していた。

「体に悪いとわかっているけど、食べてしまうのは脳から間違った命令がでているからなんです。」
と、原因を責めることもせず、先生は優しかった。

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そして先生は私の頭を触り、「普段たくさん考えごとしていますね?」といった。
それも心当たりがあった。
漫画を描き始めてから、考えることが増えた。
私は、漫画を描く=世の中の出来事に対して自分なりの考えを表現することだと思っている。だから私は毎日ニュースを見たり、時には見なくてもいいことまで見たり考えたりしていた。

先生は「血が滞って頭がぶよぶよになっています」といった。
つまり、私は考えすぎていたらしい。
加えて肩こりもあるから血液が循環せず、考えも巡っていかない。
考えるごとをすると脳を使うから血糖値が下がる→甘いものを食べろと脳が命令する→食べ過ぎる、という流れだ。

考えごとと食べ物でいっぱいになった私の体は疲れていた。
「脳みそのプログラムをかきかえますから、そのうちやりたいことができるようになりますよ」と先生はいった。

頭を触られた後、一本の針で足裏をとんとんされた。痛くも痒くもない。
そして1回目の治療が終わった。
軽く触られて針でとんとんされただけなのに、肩こりがなくなっていた。
考えごとでいっぱいだった頭がスッキリしている。随分久しぶりの感覚だった。
涙が出ていたのは、思考の発散をしていたからだと腑に落ちた。
体も頭も軽くて嬉しかった。

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治療を受けて数日が経つが、泣くこともなく静かに暮らしている。
前は集中力が散漫で、不安な気持ちを紛らわすために1日YouTubeを見る・・なんて生活をしていた。
今は、仕事も減らしたので、部屋を掃除したり夜中にパンを作ったりと、もくもくと目の前の生活をしている。

これからしばらく通うことにはなるのだが、この楽な体が手に入るなら手間にならないなと思った。自分の体を一番大切にして生きていていたい。

「いすみ市 はり灸 あうん」
・体や心に不調を感じている
・マッサージのグリグリされるのが苦手
・先生に生活習慣を責められたりするのが苦手
という方にはおすすめのお店です。きになる人はいってみてね
http://harikyu-aun.com/

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