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誰かの真似だと言われると、自信のない私がやってくる

「(有名漫画家)さんに似ていますね!」と言われることがすごく怖かった。
ただ誰かの真似をしている、価値のなくてペラペラな人と言われているみたいで。実際に影響を受けているものだから否定もできなくて。

だから一度言われた人の漫画は読まないように、本当は好きで憧れているのに本棚の奥に隠した。
たくさんのコミックエッセイ作家の真似をしてきたから、どんどん隠し続けた。そのうち漫画がほとんど読めなくなって、悲しかった。

けれどなんで怖いと思うのか、一度も考えたことがなかった。

自信はどこからくる?


自信とは、やったことがたくさんあって、自分がそれに挑戦できると思っている状態。
圧倒的な量をいっぱいこなして、自信につなげよう。
逆に言えば、少ない量で結果を得ても、量をこなしてない人は不安のまま。

まず驚いた。評価されて初めて自信がつくものだと思ってたから。
私が自信があること。夫と話す、猫を愛でる、家の掃除、洗濯…振り返ってみたらこれまで何度もやってきたことだった。

何事も熟達するのに一番重要なことは量
なにを描きたいかも伝えたいかもあいまいな状態なうちは、模倣や
二次創作をたくさんする。量をこなす中でさまざまな技術が自然と手に入る。

ネームを描いてると、伝えたい感情がわからなくなることがある。完成しても想像と違うものが出来上がる。
漫画の型が一調子なのも気になっていた。
もっと自分の感情は複雑で変動してる。それを伝えたいのに。

だからどんどん真似てみようと思った。知りたいことがたくさんある。
キャラクターの動かし方、コマ割り、ストーリーライン、背景、描き文字、セリフ量。
どんどん描いたら自信がついて…
私は誰かを真似した人になるの?とまた不安に思った。
誰かの真似になるのが怖い。

誰かの真似をして自分の感情を知る

作家性はストーリーじゃなく、感情の描き方からでる。

先生がそう言った時、とても安心した。
感情の描き方は、誰の真似もできないし、私だけのものだと思ったから。
それは以前の講座で、50人が自分の感情を発露したときに
全員が全員まったく違う方法で感情を伝えていたから。



二次創作や模写をするのは、自分が発想しやすいお題をみつけるため

とも言っていた。
伝えたい感情を語るのは、自分の人生の物語だけじゃなくていい。
想像のお話でもいいし、誰かの作った世界でもいい。
発想しやすいというのは、感情が動くことだと思った。
誰かの真似をしながら、自分の感情を知っていく。
何を描いていて楽しいか、何を伝えたいのか。

誰かの真似だと言われるのが怖かった理由

誰かの真似と言われるのが怖かったのは、ずっと自分に自信が持てなかったからだった。
それは評価されて持てるもので、だからとにかく注目される作品を作らなきゃと思ってた。
でも違った。自信は内側にあって、量をこなしてきた過去の自分だった。

まずは真似してみよう。
本棚から漫画をひっぱりだすことから始めよう。
もう隠さなくていいんだと、実感を持てることが嬉しかった。

振り返り

今回はコルクラボ漫画専科、佐渡島庸平先生の講座「新時代のマンガ家として生きていくには」の振り返りをしました。

佐渡島さんのお話しは、難しい言葉が多く、気づくとぼーっとして聞き流してしまう。
しかも熱量があるから、いつも背中を押されたように「なんかわかんないけど、とりあえずがんばろ!」となりがちだった。

だから今回の講座はできるだけチャットで反応して、後日反応した部分の動画を見返した。
すると今の悩みと講座内容がきちんとつながり、納得できました。

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ではまた更新します〜。

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