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デザインするってなんだろう

こんにちは。
WEB系アートディレクターの林です。

note全然書けてない・・・。
スタジオ・ディテイルズの北川さんが「note更新しよう…」って言ってたので、僕も頑張って更新します・・・。

突然ですがみなさんは「デザインする」という行為はどんな行為だと考えていますか?
今回は実体験を踏まえて、「デザイン」という言葉とその行為について、僕なりに考えていることを発信してみたいと思います。

デザインするって、何だ?何をすることなんだ?と悶々としている方や、いまいち納得のいくアウトプットが出来ずに伸び悩んでいる方に読んでもらえたら嬉しいです。

「なにを」デザインしているのですか?

数年前のことです。
とある文具メーカーさんが初の体験型ショップを出されるということで、
プロモーション全般に関わらせて頂いておりました。

そのときご一緒させて頂いた大手広告代理店のトップクリエイティブ・ディレクター(CD)の方に言われた言葉です。

この言葉を言われたとき、ちょうどWEBサイトのデザインを詰めているときだったので、正直「なにって、WEBサイトでしょ…」と思ってしまいました(苦笑)

さすがにそうとは言えませんので…、
経験が浅いなりにも色々と考えを巡らせていることを伝え、それを受けてCDの方からこう言われました。

「らしさ・たたずまい」を考えてほしい

「なに」=「らしさ・たたずまい」

新しく出来るお店は、どうあるべきなのか?
どんな購買体験が出来るのか?(出来なければいけないのか)
お店が世の中に認知されていく姿は?

お店の販促物はどんな姿であるべきなのか?
販促物に触れた人、目にした人をどんな気持ちにさせるべきか?

対象物の目的・意図・立ち位置を考えて、振る舞いや佇まいを設計しなさい、と教わったのです。

「どこを」デザインしたのですか?

次に言われたのは、この言葉です。
「どこ」とは、「たたずまい・らしさ」を体現する図形・書体・写真・余白・色などのグラフィック要素のこと。

「なにをデザインしているのか分からない」状態だったので、それらグラフィックも中途半端で、芯のない表現となっていました。

CDの方に問われて僕は気づきました。
作っていたのは「デザイン」ではなく、目先の綺麗さやトレンドを取り入れているだけの張りぼてだった、と。

「デザインする」ってなんだろう?

「デザイン」の言葉の意味を調べて見てみると、

デザインの語源はデッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。
つまりデザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。

とあります。
ここからデザインという言葉には

・問題解決(ある問題を解決する)
・設計(思考・概念の組み立て)
・見た目(媒体に応じた表現)

という3つの意味が含まれていることに気づきます。

「なにをデザインしているのか」
「どこをデザインしているのか」
この2つの問いは、まさに「デザイン」の意義に対する問いだったんですね。

つまり、「デザインする」ということは、

対象となるモノの価値や、それが果たす目的や役割を見つけ、
「たたずまい・らしさ・振る舞い(アイデンティティ)」を定義し、
それらアイデンティティを体現する要素の表現方法を模索する行為

ではないかと僕は考えます。

あくまでも僕が考える捉え方であり、きっとこの考えに対して「浅いなあ」と感じる方もいらっしゃると思います。しかし、この考えは僕が「デザインする」ときに必ず立ち戻る指針になっています。

いま自分はなにをデザインしているのか?
どこをデザインしたら役割を果たせるのか?

僕は頭も悪いし、ビジネスにもそこまで興味はありません(クソだなw)
しかし、目の前の課題に対して真摯に向き合い、答えをカタチに起こす。
本来デザイナーが成すべきことを実直に行いたい、ただそれだけは常に心がけています。

冒頭にも書きましたが、
この考えが、誰かのデザインへの捉え方が広がるきっかけになればとても嬉しいです。

それでは今日はこのへんで。バイバイ!

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