タージマハルって、何?
インド。タージマハル。
みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ところで。
タージマハルって、一体なに?
タージマハルは、お墓です。
時は1600年代、インドのイスラーム王朝としては最も強大だったムガル帝国の時代のこと。
タージマハルはお墓として建設された建物なのです。
5代目皇帝のシャー=ジャハーンが、愛する奥さんのためにつくったお墓です。
奥さんのムムターズ=マハルの死を嘆き悲しんだシャー=ジャハーンは、ムガル帝国の国家予算をつぎ込み、白大理石で’’世界一美しいお墓’’タージマハルをつくりました。
黒いタージマハル?
実は、シャー=ジャハーンは、現存するタージマハルの川向かいに、黒いタージマハルを建設する予定でいたそうです。
白いタージマハルには、奥さんムムターズ=マハル。
黒いタージマハルには、自分シャー=ジャハーンが入る予定でした。
航空写真で確認すると、きちんと建設用地が確保されているのが、今でも分かります。
息子による反乱
あまりにも美しいお墓タージマハル建設の際、国家予算が底を尽きかけてしまいました。
それでもなお黒いタージマハルをつくろうとするシャー=ジャハーンを見て、その息子アウラングゼーブは、国家の将来を案じ、反乱を起こして父を監禁してしまいます。
容赦ない。
現在は…
息子に裏切られたシャー=ジャハーンは、死後、白いタージマハルの中、奥さんの棺の隣に棺が置かれました。
今も彼らは、夫婦隣り合って静かに眠っているのです。
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