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クイズと私のお話

とある集まりで
高校生クイズ出演経験を強みに
スポットライトを浴びたことがあるのですが。

アニキ(実のではない)をして
言語化の鬼と言わしめておきながら。

きちんと
私の中の“クイズ”という存在を
言葉にしてなかったなーと思ったので。

だいぶゆるめですが
まとめておこうと思います。

クイズと私

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先生と私、みたい。(夏目漱石『こころ』)

幼い頃に身近に感じていたのは
「アタック25」「IQサプリ」「Qさま」などなど。
今では「東大王」でしょうか。

家のテレビで
(父に)選ばれるチャンネルは
大方、野球中継かクイズ番組でした。

その影響もあり、
私はクイズ番組に親しんでいました。

そして、たまーにやっている
『高校生クイズ』
あれは熱かった。激アツだった。

今となっては、
あれは夏休みに収録があるから
放送は9月…と知っていて。

さらに金曜ロードショーの枠を使うから、
放送は9月上旬の金曜日21時から
と、きちんと認識できていますが☆

当時はいつやっているかなど
まったく認識しておらず。

TVコマーシャルを見て
放送日を認識していました。

私が見ていた頃の高校生クイズは、
いわゆる「知の甲子園」時代。
(2007~2012年)

見る度に。
高校生の知識量に圧倒されていました。

どうやったらあんな風になれるのだろう。

そう、憧れだけ抱いた、中学生の頃。

高校生になったら
高校生クイズに出る!

と綴るだけした、当時の日記。

当時はクイズのことなんて
微塵も分かってはいなかったけれど。

高校生クイズに対する熱だけは
間違いなくありました。


✎︎____________

高校生クイズ

高校に入ってしばらくした頃。

高校生の時にしか
できないことってなんだろう

そう、思い巡らせながら、
何気なく日記を読み返していた時。

目に入ってきたのは

高校生になったら
高校生クイズに出る!

という、クセのある文字でした。

もう高校2年生になっていたけど、
高校生クイズを検索してみたら
ちょうど応募可能な期間で。

これは間違いなく
高校生の時にしかできないことで。

何かが通じたのか、友達に
「出ない〜?」って声をかけてもらえて。

即応募することを決めました。

私が応募したからか
私がリーダーということになっており。

気がついたら関東大会予選の日。
そして気がついたら都内で優勝。

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肖像権。

あれ?全国いけちゃう???
となったのが2013年7月のことです。

ほんとスピーディーな展開だった。

それはもう、おこぼれのような。

それはもう、私の中の全ラッキーが
ミルフィーユ状態だったかのような。

それはもう、一生分の運を
使い果たしてしまったような。

え、まじ?という高揚感。

優勝が決まった時の喜び。

今でも思い出したら
それだけでニヤニヤできちゃいます。

✎︎____________

因果関係

「高校生クイズ東京代表でした」

そう言うと、
クイズできるの?すごい!

という反応をいただきますが、
ごめんなさい違うんです…

私、クイズできないんです…

いや、そりゃ一般人よりは
できるのかもしれないけれど。

たしかに今欲しいものは
早稲田式早押し機だけれど。

早川式繰出鉛筆は
もう浸透しているけれど(意味不明)

高校生クイズ東京代表になれたのは
本当にもう奇跡のようなもので。

当時はクイズ、
まったくできなかったんです…!

見るのは好きだったクイズ番組も
戦略とか押しポイントとか
なにも考えずに見てたんです…!

どちらかというと。

クイズが好きだったから
高校生クイズに出たのではなく。

高校生クイズに出たから、
クイズを好きになりました

「クイズと私」のきっかけが
高校生クイズという番組だったんです。

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あの夏を思い出しながら。

高校生クイズで得たもの

運良く進んだ
高校生クイズの全国大会。

奇跡的に全国に来た私たちが
勝ち進めるはずもなく。

全国のクイズプレーヤーたちに
打ちのめされて終わりました☆

なんであそこでボタンが押せるの〜!
なんでそんなこと知ってるの〜!

いろいろと悔しい思いもしたけれど。

あの時に高校生クイズの
全国大会に出ていたからこそ

繋がれてるクイズの世界があるし、
出会えた友達がいるし、
今でも同窓会なんてしちゃってるし。

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ここに行ったのも
高校生クイズで出会った友達に
誘われてのことだし。

間違いなく。
今の私にとって大事なものが
あの場でたくさん得られたなと
確信しています。

高校生クイズの同窓会をすると
そりゃ、クイズの話で盛り上がります。
クイズプレーヤーの話だったり
クイズ大会の話だったり。

そしてクイズしよー!
という流れになることも多く。

クイズマジックアカデミーをしたり
みんはや(みんなで早押し)をしたり。

クイズというものを1つの
コミュニケーションツールにして
私たちは会話しているのです。

✎︎____________

クイズを好きになった

私が高校生クイズに出場してから
7年が経とうとしています。

そして私は、今になってようやく
心からクイズが好きだと
言えるようになりました。

取り組めば取り組むほど
知らなかったものに触れられる。

練習すれば練習するほど
知識体系が芋づる式になる。

向き合えば向き合うほど
無駄のない問題文と
研ぎ澄まされた言い回しに
糸がピンと張ったような感覚になる。

そんな体験をくれる
クイズというものが好きです。

というか。
クイズはそういう体験をくれる、
それに気づいて、好きになりました。

そして自分が記事を書く時や、
クイズを作問する時にも、
ムダのなさや言葉の研ぎ澄ましを
意識するようになりました。

どうして「黄道十二星座」じゃないのか。
どうして「天橋立」に絞るのか。
どうして「シーソーゲーム」なのか。

どうしてこの段階で答えを1つに絞れるのか
ということを考えながら
問題文の言い回しに注目すると、

見えてくるものが沢山あります。

そして、その度に、
「なるほど!」「あー!だからか!」
と作問者の方に尊敬の念を抱き、

私も考えながら言葉を使わなきゃ、と
目を少し細めて食いしばるのです。
ちょこっとだけ眉間にシワも寄せて。

✎︎____________

クイズとこれから

私自身は、
これからもクイズに関わっていたいし
「高校生クイズ」は応援しつづけたい
と思っています。

そして周りの人達には、
クイズって身近にできるんだよ
って伝えたいです。

けど、最後にこれだけは。

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クイズだけをしていると、
知識が浅くなりがちです。

私がクイズをしていなかったら
知ることのなかったものを、
クイズをしていない人が知っていた時、

私は目を見張ります。

え、どこで知ったの?
なんで知ってるの?と。

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クイズだけをしていると
知識が浅くなりがちです。

よく出る問題や
よく答えになる単語ばかりが
頭に残ることが多いからです。

その背景にまで
興味をもつこともあるけれど
そうじゃないことの方が多くて。

とあるものの名前は知っていても、
誰が名付けたのか、とか
当時それにはどんな意味があったのか、とか
それがあることによって
何がどう変化したのか、とか。

説明できないことの方が多い。

その度に恥ずかしくなります。

クイズをしている私は、
あくまでも知識体系を広げているに
過ぎないのか、と。

それでも、
知らないよりはいいんだろうけど。

でも、きっと知識って。

深めることで使えるようになるもの。

広げている段階では、
まだ使いこなすことはできない。

そう思うんです。

だから、何かのとっかかりに
クイズを使うのはいいけれど
それだけで満足していてはいけない

ということですね。

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実家の屋根裏に、懐かしいものが。


広げた知識を、
きちんと自分のものにできますように。

クイズは楽しい。

クイズで学べることはたくさんある。

だけど、
それだけに甘んじていてはいけない。

そうも思う。


そんな、
クイズとこれから、のことでした。



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