見出し画像

13・頭韻

松濤に建つかの美術館は
紅潮した女性のような岩肌と
黄金のアクセサリーのような格子の
荘厳な外観を纏っている。

抱擁されるように中に入ると
黄金の天上に迎えられる。

神々しい中央の橋の先に
鋼鉄の扉が控えている。

照明に導かれて階段をゆき
透明な空と水盤の周りをゆく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?