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「デザイナーとしての矜持」をその場で整理した話。

この前仕事で旭川行きました。その時に案内いただいた青い池が荘厳で素晴らしかったからつい表紙に採用。冬の青い池も乙なものですが、今回は珍しくデザイナーっぽいことを書く。それほど個人的に重要だなと思った。

きっかけ:コーチングでの問い

私は @katsutaro さんに定期的にコーチングセッションをお願いする仲なのだが、セッション中にこんな問いがあった。

「ぴろこにとってのデザイナーとしての矜持ってなに?」

矜持…きょうじ…何だろう。
とりあえず単語の意味を確認するとこう書いてある。

きょうじ【矜持・矜恃】
1.自分の能力を信じていだく誇り。プライド。
Oxford Languagesの定義(Google検索で一番上に出てきた)

なるほど。自分の中で大事にしている信条みたいなもんか。
そういえばポートフォリオに5つくらいまとめてたなぁ…と思いつつも手元のコピー用紙に筆を滑らせる。そこで出てきたのがこの3つだ。

  • クリエイティブ

  • チームワーク

  • 謙虚な姿勢

実際の手書きメモ


これ結構、自分の中で大事だなぁと思ったのでひとつずつ補足して書けたらと思う。今回はそんな話で、補足部分は整理して書かず思いつくまま記載するので正直粗い。だがこの粗さが私の正直な部分なのであえてそのまま外化したい。

クリエイティブ

別にデザイナーだけに留まらずなのだがことモノづくりにおいてはクリエイティブでなければならないと思っている。ここでいうクリエイティブはかっっこいい見た目の話ではなく、手元にある素材を十分に集めて、考えを巡らし工夫して創造する、編みあげていくということだ。作る目的、要件から始まり、どんな課題がありどのようなゴールを目指すのか、ターゲットユーザーはどんな人でどれだけ寄り添えているのか、憑依できるくらい情報はあるか、構造上の問題、導線設計、構成要素の配置などどのような解決策がありフェーズに合わせた現実的で少し未来の理想を描けるか。私は広義のデザインが好きだしやりがいがあるので設計の工程までにどうしてもなってしまう。しかしそのプロセスにおいては常に右脳と左脳がフル稼働している。直感的に感じていることの深堀りした言語化、言語化したもののストーリーとしての論理展開、展開したものの説得性や腹落ち具合、全体で見たときの共感性などすべての工程において「たしかに」とか「わかる」というリアクションを想像する。張り巡らす。それを書いたり描いたり喋ったりと愚直に五感を使って試行錯誤する。それが私の思うクリエイティブである。

チームワーク

モノづくりは大抵の場合ひとりで完結することができない。複数人のチームとなることで1が10にも100にも♾にもなることを知っている。人は一人一人違う人間で当たり前のように異なる価値観を持っているからこそ、同じ物事を見て聞いて一緒にいて相乗して考えることができるムードを作る。その場にいる人が全員喋れるような空気を出すことを意識する。潤滑油として機能するよう、雑談とかを交え一緒にいる時にメンバーが笑顔になれるよう率先して行動する。そういうチームはシンプルに強い。パートナーシップと信頼関係が生まれ、異なる役割、役職でも互いを尊重しあってひとつのモノづくりが強くて堅い核になる。

謙虚な姿勢

20代の時はあんまりピンときていなかったがドンドン年を経ってきて謙虚さって本当に大事と思えるようになってきたし、さらにこの先重要な要素だと思う。作ってる自分えらいとか、やってる自分凄いっていうのは全て驕りだと思う。自分はいちパーツを担っているだけであり、会社が場を用意してくれて、営業がそれを売ってくれて、開発チームがそれぞれの役割を発揮しているだけ。私がエラいっていうのは傲慢で、自分以外の他者からスキル面でも人間性でも学ぶべきことが多くある。年下の若手と言われる人材から多くの学ぶものを自分に吸収する。

おわりに:この3つに行き着いた理由

ということで、ただ徒然に3つの矜持の補足を書いた。
問いを受けて、この矜持が出てくるのに1分くらいかかったけど驚くほどすんなりと自然にこの3つが浮かびでた。それほどこの3つは自分の中に常日頃から在るもので、昔は5つにしていたのは長い年月を経て3つにまで集約し、推敲されていたんだなぁと外化して初めて気づいた。

人によってこの矜持は違う。
私の場合は今まであった出来事の経験則から。
こういうのは全て経験からしか出てこないし、身の回りの先輩たちから学び、盗み、実践し、自分の糧にしていたんだなぁとしみじみ感じた。

こういう自分に向き合うことも大切。
だし、自分がどんなことを大事にしているのか改めてよくわかった。
整理させていただきありがとうございました。

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