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日記 2024年1月4日(木)

午前7時15分起床。
雲間から朝日が溢れている朝。今日はオフィスへ出社なのだ。今年もいよいよ本格的な平常運転スタートということになる。

行き電車で読んだのは《仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣」》という本。
これは僕とって革命的な出来事で、生まれて初めて『ビジネス本』なるものを読んだ。

僕は絶対にビジネス書は読まないと思っていたし、読みたくないと思っていた。死ぬまでに読める本は有限で、そのなかの一冊は大切なのだ。「ビジネス」という名目にその大切な一冊を使うことは考えられなかった。自分が思う、人生にとってもっと重要なことに触れるために本はあるのだと思ってきた。
自分のMAXで臨めばたいていの仕事はどうにかなると思っていた。しかし、それだけでは通用しないことがまぎれもなくあるのだと実感したのが昨年だった。一日終わると本当にへとへとになって、頭が回らなくなった。自分の能力以上のことを必死にやっているのがわかる。僕は元来、相当に効率の悪い人間なのだ。
というわけで、今年は明らかに年始からモードが違う。もう少しテキパキ効率よく、ダメージを残さず仕事をしたい。その分を音楽に注ぐことができるからだ。

帰宅すると電話が鳴った。母からで「はなちゃんがもうダメみたい、すぐに来て」というので、近くの動物病院へ走る。昨日はいつも通りだったじゃないか。ちょっかい出す俺にキャンキャン吠えてたのに。あまりに突然のことで頭が働かない。

チューブにつながれた小さな体が、酸素を送られて一生懸命に呼吸をしていた。一度心停止になり、持ち直したがすでに意識はないとのこと。
先生は、酸素吸入を止めれば自力での生命維持は難しいこと、いつまでこの状況を続けるかを判断してほしいという意味のことを、ものすごく言葉を選んで説明してくれた。妹、母と相談して、装置を外してもらうことにした。最後の呼吸わ終えるまでずっと声をかけ続けた。

はなちゃんは生まれつき体が小さくて、最初から妖精か天使かというほど可愛いかった。成長するにつれ骨や関節など、さまざまな部位のバランスがちぐはぐになり、数年前からギプスをして生活していた。それでも元気で素直でお転婆だった。天使は本当に天使になった。

はなちゃんを連れて帰宅。クウガに寂しい思いをさせてはならない。全員でこれでもかと可愛がりわがままの一途だったけれど、はなちゃんは間違いなく幸せだったと思う。憔悴しきって無言のまま対峙している妹の姿を見てなんとも言えない気持ちになる。わかっているはずなのだ。仕方ない、今日だけはとことん悲しんでいいよなと思う。

愛嬌のかたまりだった

写真はうちにきたばかりのはなちゃん。やっぱりこんなに可愛い子はいないよ。

眠れずにリビングに降りると、はなちゃんの隣で泣き腫らした瞼の妹が寝ていた。明日の夜には離れて暮らす妹も会いにくるそうだ。寂しくないよなあ、はなちゃん!

#日記 #ビジネス書 #チワワ #はなちゃん

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