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帝王切開と2人目不妊

1人目出産時の帝王切開が原因で2人目不妊になるなんて知らなかった。いま、2人目不妊に悩んでる方で帝王切開(特に緊急帝王切開)出産された方に読んでもらって、こういう不妊症もあるんだーと知ってもらって、早めに不妊治療進めたりできるといいんじゃないかなと思います。


私は現在(2023.6月)に、2人目不妊の原因と思われる、帝王切開瘢痕症候群の手術を受けました。まだ手術を受けて時間が経ってないので妊活はしておりません。そのことについて、追々noteに綴っていきたいと思っています。なにせ、あまり聞かない病態だったので、ネットで調べても情報がなくて不安な日々を過ごしていました。



まず初めのに言いたいのが、1人目を帝王切開で出産した人が2人目不妊になるわけではないということです。
そして、帝王切開瘢痕症候群の人が不妊症になるというわけでもない。不妊の1つの原因の可能性があるというだけのことです。そして、1人目を帝王切開で出産したことは私は全く後悔していない。

私は妊娠中から、帝王切開に特にネガティブな気持ちは全くなかった。帝王切開による出産になることで、「自然に産んであげられなくてごめんね」と悩む人もいるのだろうけど、帝王切開は赤ちゃんとお母さんを救うための大切な医療行為だと思っていたから、特に抵抗感はなかったです。

5人に1人は帝王切開の時代。でもその1人は自分は入らないと何故か思ってた。(これぞ正常性バイアス?)帝王切開が増えている原因は、高齢出産で合併症のリスクの増加や帝王切開で救える命が増えたからと聞きます。

私が帝王切開で出産した理由は、陣痛も微妙にきてるのに、なかなか降りてこないし、決め手となったのは、子供の心拍数が低下してきたから。
子供の心拍が突然低下して早く取り上げないと危険な状態だったので、「子供と自分を助けてくれるなら何でもやってください!」と切羽詰まった状況でした。

そして、無事帝王切開で生まれてきた我が子。昔だったら救えなかった命。今の時代に生まれてきてよかった〜、帝王切開という手術方法があってよかった〜先生たちありがとうございます!!!っていう気持ちは今でも変わりません。

ここから、2人目不妊に気づいて治療するまでの経過を書きます。

1人目を出産して1年経った頃、2人兄弟がいいなと思っていたので妊活。わりとすぐ2人目を授かったのだけど、残念ながら流産。

また授かることができるだろうなと思っていたけれど、1年、2年経っても2人目がなかなかきてくれない。
この頃私の身体の中で変化が起きていました。

それは、生理が10日間ほどダラダラ続くということ。
ほんとに少量がダラダラ続く感じ。初期は血の色は茶色っぽくて、オリモノかと思っていた。あとは、月経量が多いこと。日中も夜用ナプキンで生理2日目は1時間に1度交換しないと漏れてしまうくらい多い。(もともと10代の頃から月経量は多いけど更に量が増えた感じ。10代からずーっと貧血。)

月日が経つと、明らかに生理が終わっても黒っぽい血のようなものが膣から出ていて、マズイ、不正出血だ!と焦って近くの婦人科を受診。受診してみたけれど、特に異常なし。子宮頸がんでもなかった。

原因がわからないまま時間が過ぎたけど、自分で調べていくと、帝王切開瘢痕症候群という聞いたことない病態があることを知りました。

帝王切開瘢痕症候群って何だろうと調べてみると、

帝王切開術後で切開した子宮の筋肉どうしがうまく癒合せず、子宮壁の菲薄化や、子宮内に粘液が貯留した状態。

湘南藤沢徳洲会病院

とネットで調べると1番に出てきた。帝王切開の傷が凹んでてそこに、生理の血や粘液がたまることで、うまく受精卵が着床できず、2人目不妊の原因になるのではないかと解釈しました。

そして、帝王切開で不妊症になる人もいるけれど、帝王切開をした人みんなが不妊になるものでもないということがわかりました。近年、帝王切開で出産する人が増えてから患者数も増えているよう。

特に2人目を考えていない人は不正出血が長引いたり、月経困難症で命がかかわるものではないから治療しない人もいるらしい。でも、命にかかわらないと言っても、不正出血や月経困難症はつらいよね。

私は2人目がほしかったので、治療することを選びました。でも、帝王切開瘢痕症候群の治療まで辿り着くまで道のりは長かった。なぜなら、この帝王切開瘢痕症候群という病態がマイナーすぎて治療できる病院が限られているということと、産婦人科の先生もこの病態を知らない人がいるので、治療せずに人工授精や体外受精などの不妊治療をすすめる不妊専門クリニックがあるということも実体験からわかった。

1番辛かったのは、1番初めに受診した近所の一般不妊クリニックで帝王切開瘢痕症候群疑いの診断してくれたのは良いものの、人工授精の前に帝王切開症候群の治療したいってお願いしたいのに、紹介状を書いてもらえず、医師には「人工授精とか体外受精してから、それから治療や!瘢痕症候群でも妊娠できてる人もおるから!心配しすぎ」ってキレられたこと。

半年ほど通ってたけれど、「次、2ヶ月タイミングとってみてだめだったら来て」の繰り返し。タイミング療法で2年も授からないから不妊クリニックにきたのに、不妊クリニックでタイミング頑張って!って言われ続けてることに、何のためにクリニック通ってるかわからんがな!と私も内心腹が立っていたのかもしれない。今でもひきづっているので、愚痴はこれくらいにしておこう。笑

結局自分でしっかり検査できる施設が整った大きめの病院を探して行きました。そこで、子宮鏡検査やMRIとってくれて、帝王切開瘢痕症候群の確定診断がつきました。不妊の原因の可能性あり、ここでは手術したことないようなので、帝王切開瘢痕症候群の治療で有名な大学病院を紹介してくれました。不妊治療クリニック選びも大切ですね。

帝王切開瘢痕症候群の手術をしてもらって、正直2人目を授かるかはわからない。でも不妊の原因の一つとして治療する選択をしたので、帝王切開した方で2人目不妊かも?と悩んでる方の誰かのお役に立てれば嬉しいです。

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