超短編小説「高田の場合7」
・高田はパチンコ屋で店員とすれ違う時深々とお辞儀されると無視するのも悪いなと思い軽く会釈してオドオドしていた
・高田は飲食店で1人なのに平気で4人掛けのテーブル席に座れる人間とは仲良くなれないと思っていた
・高田はスーパー銭湯で体洗ってる最中に泡が周りに沢山飛び散るのを恥ずかしいと思っていた
・高田は買い物した時 店員のテンションが低いともし自分が有名人だったらきっと対応が全然違うんだろうなと思っていた
・高田は葬式に行くたびにご焼香のやり方を忘れていてスマホで調べていた
・高田は外出してもできるだけ外のトイレでウンコをしたくないのであんまり遠出するのが嫌いだった
・高田は裾直しに出したズボンの切れ端をポケットにいれて返されているのを発見した時いらねーよと思っていた
・高田は大人になってもカミキリムシやトカゲを見つけるとテンション上がっていた
・高田はATMで取引をするとき 後ろが並んでいてもあえて冷静なフリをしてゆっくり操作していた
・高田はアニメを見るのが好きだったが、アニメのほっこりするシーンを見て自然とニヤニヤしてる自分が気持ち悪いなと思っていた
・高田は大人になっても魚肉ソーセージを歯で開けていた
・高田はYOUTUBEのネタ動画のコメント欄に「○○してるとこほんと好き」みたいに自分のツボをコメントで書く奴が嫌いだった
・高田は両手離し運転している学生をみると調子乗ってるなと思っていた
・高田は自転車を漕ぎながら恥ずかしげもなく熱唱してる人をみると、迷惑だけどちょっと羨ましいなと思っていた
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