超短編小説「高田の場合12」
・高田はユーチューブのサバイバル動画を見るのが好きだったが動画のコメント欄にこの動画見ながら家でポテチ食べてコーラ飲むの最高とかくだらないこと書くやつが嫌いだった
・高田は女性の下の名前を平気で呼び捨てできる奴が嫌いだった
・高田は女性の話になると、まずかわいいかかわいくないかを聞いてくる奴をうざいと思っていた
・高田は今まで一度も便秘になったことがないのをちょっと誇らしげに思っていた
・高田はボクサーパンツを履くと太ももが締め付けられる感じがするのでトランクス派だった
・高田はメロンクリームソーダが好きだったが自販機で売ってるメロンクリームソーダ味のジュースはなんか違うんだよなと思っていた
・高田は好きな漫画の最終回を読み終えるとなんだか自分だけ取り残されたような切ない気持ちになっていた
・高田は自分のやった行動がたとえ正しくても強く疑われると不安になって一応確認していた
・高田はマジックを披露したあとドヤ顔するマジシャンが気に食わなかったのでマジックが嫌いだった
・高田はマジックやドッキリでやたら驚く女性は感度が高いような気がして興奮していた
・高田はアルコール消毒の匂いが好きだったので入口にポンプがあると高確率でプッシュしていた
・高田は歩道橋が好きなので見つけると登って車や人を見下ろしていた
・高田はオークションで自分の商品を落札した相手がメッセージで「壊れないように梱包お願いします」とか「追跡番号を記載ください」など細かい注文してくるとイラッとしていた
・高田はデブ専の男はサディストの巨乳好きだと思っていた
・高田は銭湯や居酒屋でやたらでかい声で騒いで下ネタを喋ってる若者が嫌いだった
・高田はきれいすぎる〇〇というキャッチフレーズの女性のニュースを見るたびに別にきれいすぎないけどなと1人ツッコんでいた
・高田は外のトイレでウンコをするとき便器を入念にティッシュで拭いてからしていたがズボンをおろしたときにズボンが便器の下の部分につくのが嫌で足を置く位置をできるだけ遠くにするようにしていた
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