超短編小説「高田の場合28」一話完結
・高田は買い物に行った時 店内に流れてる懐メロを聴いて無性にその歌をちゃんと聴きたくなって家に帰りYOUTUBEでその歌を検索して見つけたと思って見てたら素人がカヴァーして歌ってる動画だった時(誰やねんこいつ!)といらだっていた
・高田は買い物した際に気まぐれで放置されてる買い物かごを一緒に片づけてるとき今ドッキリ番組で人間性チェックされてたらめちゃくちゃ自分の好感度上がってる瞬間だなと思っていた
・高田は外を歩いていて 前に歩いてる奴が急に立ち止まってスマホ見だしてぶつかりそうになった時に(なんやねんこいつ!)とイラついていた
・高田は自分の部屋にいるとき髪の毛が落ちてるのを目にすると頻繁に掃除しているが1人暮らしでこんな毛が落ちてたら大家族なんかどれだけ髪の毛落ちてんだよと考えると怖くなっていた
・高田は疲れてる時に電車の優先席に座ってしまうことがあるが電車が駅に止まるたびに年寄りや病人が近くに来たら譲らなければいけないのかとドキドキしていた
・高田は人にぞんざいな態度を取られた時にどうせコイツも偉い人の前ではペコペコするくせにカッコつけてんやと思っていた
・高田は冷やした缶の酒を飲むとき漫画のカイジが地下労働で働いていた時給料日に班長から缶ビールをもらって喜んでる時みたく「キンキンに冷えてやがる!!」と呟くのが好きだった
・高田は口癖のように映画 「菊次郎の夏」のラストシーンの名ゼリフ「菊次郎だよバカヤロー!!」と言いたくなっていた
・高田はバス停で待っているとき人数多くて列が広がって順番がわからないような感じになった時 バスが来て乗り込むときにドサクサに紛れて横入りする奴がいるとめっちゃ腹立っていた
・高田は寝る時に布団のシーツがよれてしわになって背中に当たると違和感を感じてどうもうまく眠れなく直していた
・高田は駐輪場で自分の自転車を入れようとしたとき他人の自転車が邪魔で動かさなきゃいけない場合 ハンドルとサドルは汚なそうなので触りたくなく棒の部分を触って動かしていた
・高田はお風呂に入った後 耳掃除をした綿棒の匂いを嗅ぐのが好きだった
・高田は美容室に行った時に自分がしたい髪型をうまく美容師に説明するのが苦手だった
・高田は自分のオナラをスマホで録音してLINEで友人に送りつけるイタズラをしたとき既読がつくとなんとも言えない恥ずかしい気持ちになっていた
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