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超短編小説「高田の場合2」

・高田はイケメンアーティストのMVのコメント欄に作詞作曲できてイケメンで身長高くて顔も良くてスタイル良くて完璧すぎるとか書く女が嫌いだった

・高田はミュージシャンのMVのコメント欄にこの曲聴いてる人みんな絶対良い人だと思うとか死にたいと思っていたけどこの曲聴いて生きることにしたとか書く奴等が嫌いだった

・高田は昔 お気に入りだったアダルト動画を久しぶりに見たくなって見たらあんまり興奮しなくなった自分に月日の流れを感じていた

・高田は英語のロゴがあるTシャツの意味を調べて他人に笑われないように気をつけていた

・高田はごはん残したときに 世の中には食べたくても食べれない人がいるんだからと言ってくる奴が嫌いだった

・高田は服を買うとき試着したいタイプだが着て合わなくて元に戻したらこれは中古品になってしまうんじゃないかと心配になっていた

・高田は自分が好きなマニアックな人気のない有名人のツイッターをフォローしてしばらくしてもフォローされないと腹が立ってフォローを外していた

・高田は改札通ったときにSuicaの残高5円くらいの奴のメンタル凄いなと思っていた

・高田は買い物で店員に何か聞かれたとき「あっはい」とあが入ってしまっていた

・高田は動物が好きだったが 自分より金持ちで優しい人間に飼われたほうが幸せだろうと思って動物を飼う事を諦めていた

・高田は美人の芸能人は1度結婚に失敗しても自分のファンの金持ちの男と結婚できるから得だなと思っていた

・高田は好きな歌の歌詞をよく覚えずに間違って歌ってることに気づくが
自分のオリジナルの歌詞の方が良いじゃんと思っていた

・高田は駅のトイレで髪型をセットしてる男にいつもどけよと思っていた

・高田は教師に2人1組になってと言われると取り残されるのが嫌でそんな仲良くない近くにいる奴に必死に声かけていた

・高田は格闘技の客で選手のことを名前で応援する女性が嫌いだった

・高田はごはんを食べる時いつもおかずじゃなくごはんのほうが先に無くなっていた

・高田はパチンコで大当たり確定リーチが来た時余裕ぶってタバコに火をつける奴が嫌いだった

・高田はチーカマを食べる時 いつも歯で開けていた

・高田は音楽を聴くのは好きだったが ライブでミュージシャンが終盤で真面目に語りだすのをダサいなと思っていた

・高田は立ち食いソバやでネギ大盛でと言うのも恥ずかしくて言えない時もあった

・高田はみんなで集まって飲むときに乾杯する前に勝手に飲んでみんなにつっこまれていた

・高田はNHKの女子アナみたいな清楚系美人と自分がどうやっても付き合えない気がしていた

・高田はケチャップとマヨネーズを混ぜればなんでもうまくなると思っていた

・高田は飲食店でご飯食べた後 ずっと帰らずにスマホいじってる客に対して早く帰れやと思っていた



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