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超短編小説「高田の場合22」一話完結

・高田は横断歩道を渡ってて信号が点滅すると急いで渡る人が好きだった

・高田はたまにおかんとLINEするが、おかんがLINEに慣れてきてスタンプ送ってくるとちょっとイラッとしていた

・高田は関西弁で喋ってる人を見ると反射的にさぶっと思ってしまっていた

・高田はおみくじをひくと大大吉か大凶のどちらかを引いてみたかった

・高田はおみくじを引いて大吉だと大吉を引くことで運を使ってしまった気がして不安になっていた

・高田は誰かに弱いものいじめすんなよと守られても誰が弱いものやねん!と内心かばってくれた相手にいらだっていた

・高田は家に宗教の勧誘が来るたびに不幸な家だと思われていたことにイラッとしていた

・高田は電車で混んでるのに2座席の手前側に座って人に座らせないようにしてるやつが嫌いだった

・高田は音楽番組のランキングでミュージックビデオが流れるとワイプで口ずさんでノリノリになっている女性芸能人を見るとうざいなと思っていた

・高田はたとえ自分の好きな歌手でも嫌いな奴がその歌手のことを好きだとその歌手の歌を聞くたびにそいつのことを思い出すので聴かなくなっていた

・高田は過去の自分の恥ずかしい言動を時折おもいだしては恥ずかしくなって罪悪感をちょっと感じていた

・高田は小便器にゴミを捨ててる奴がいると誰やねんとイラついていたが、ゴミを取ることはせずに少し申し訳ない気持ちでそのまま用を足していた

・高田はパチンコ屋に毎日来てる常連を見るとダメなヤツだなと思っていたが内心そいつを見かけると少し嬉しくなっていた

・高田はパチンコを打っているとき頻繁に台移動を繰り返すジジババがいるとイライラしていた

・高田は連続でパチンコ屋に行くと毎日パチンコ屋に来てるように見られるのが嫌で服装を変えて来店していた

・高田は店員におはようございますと言われるとなんて答えていいかわからず澄ました顔して通り過ぎていた

・高田は有名人が亡くなるとその人の動画のコメント欄に色々コメント書いてる奴等を見ると薄っぺらいやつらだなと思って小ばかにしていた

・高田が動物が好きだったが、動物は別にその飼い主じゃなくても世話をしてくれて愛情を注げば誰に対してもなつくんじゃないかなと思っていたので飼うのに躊躇していた

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