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元Amazon社員が面接対策・OLP対策をします

はじめまして。元Amazon社員のFunと申します。

このnoteでは、これからAmazon(AWS)に転職を考えられている方、面接を控えられている方向けに、面接に関する情報を発信していくことを目的としております。

ちなみに、Time Ticketというスキルシェアプラットフォームにて、実際に受験者様の面接対策を行うチケットも販売しておりますので、「文章を読むだけでなく、いろいろ質問をしたい!」という方や、「自分のエピソードが面接で通用するのか確認したい!」という方は、是非こちらもご活用ください。

【対策編】アマゾン/AWS面接のOLP対策します(2時間)
https://www.timeticket.jp/items/97615/

それでは、ここからAmazon面接について説明していきます。

■自己紹介

まず、私が何者かわからないと、話の説得力もあったものじゃないと思うので、簡単に自己紹介をさせてください。

年齢:32歳
出身:大阪
学歴:都内私立大、学生時代アメリカ留学
キャリア:
2012年 大手流通小売企業 入社
2015年 ITメガベンチャー 入社
2017年 Amazon Japan  入社
2019年 Amazon Japan  退社
現在  ITスタートアップにて事業開発・営業等を担当
※副業にてAmazon面接対策を2020年11月ごろから開始

このようなキャリアを歩んできました。
Amazonに入ろうと思ったのは、新卒で入社した流通小売業で、「これからの時代はECだな」と漠然と思ったことが大きなきっかけでした。

しかし、社内異動でECの部門に進むのは、当時ではかなり狭き門だったことから、まずはITや営業といったビジネスを回す力を付けようと思い、未経験でも入社できて、力を付けられるITベンチャーにということで、大手企業向けの基幹システム(ERP)を開発・販売している2社目に転職をしました。

2社目である程度経験がつめてきて、これからのキャリアをどうしようかと考えていたときに、ヘッドハンターの方から「Amazonで新規事業のポジションを募集しているが興味ありませんか?」と声をかけてもらいました。

2社目でまだまだ経験できることはあるなとも思いつつも、ひょんなことから目指していたECの領域にチャレンジできるチャンスをもらうことができたので、「まずは面接だけでも受けてみよう」というところから受験を決意し、縁あって入社することができました。

Amazonでは、当時立ち上がったばかりの新規事業内で営業を担当し、チーム最年少(当時29歳)ながら、目標大幅達成と、2年目には下半期でチーム内1位の目標達成率を記録することができました。

現在は、Amazonで培った経験をもとに、スタートアップ企業でECにまつわる新規事業の立ち上げや営業責任者なども担当しております。

簡単に自己紹介をするつもりが長くなってしまったので、ここからはAmazon面接について詳しく説明していきますね。

 ■Amazon面接で最も大事なOLPとは?

・OLP対策の罠

これからAmazonの面接を受けるという方は、エージェントの方から聞いたり、別のブログ記事等を読んで、「OLP対策が大事だよ」という内容を目にしたことがあるのではないでしょうか?

これは、まったくもってその通りなのですが、そう言っているエージェントの人に「では、対策をお願いします!」と頼んでみても、やってくれない、もしくは通り一遍の面接対策をして終わり、なんていうことがほとんどです。何故なのでしょうか?

その答えを知るために、まずはOLPとはなんなのか、というところから説明していきたいと思います。

・OLPとはなんなのか

そもそも、OLPとはなんなのでしょうか。
Amazonの公式サイトにも公開されていますが、OLPとは、"Our Leadership Principles"の略で、どんなポジションのどんな仕事をしている人だろうと、Amazonで働く人は全員がリーダーである、という意味から、リーダーとしての行動規範が示されています。

・なぜエージェントはOLP対策ができないのか

「公式サイトにも公開されていて、説明文まであるんだから、エージェントでも対策できそうじゃん」と思われた方もいるかもしれません。

ここで皆さんに質問ですが、この公式サイトの説明を読んだだけで、Amazonがどんな人物を必要としているのか、明確に理解できましたか?
また、自分が応募しているポジションではどのようなOLPの項目が重視されているか、想像がつくでしょうか?

「なぜエージェントがOLP対策ができないのか」という問いについては、エージェントも皆さんと同じで、読んだだけ、もしくはAmazonの採用担当者から説明を受けただけでは深く理解することができていないからです。

そして、Amazonの面接においては、自分がOLPを体現できていることをどれだけ論理的に説明できるか、で内定できるかどうかが大きく変わってきます。
つまり、OLPの各項目が何を表していて、どのような素養を指しているのか、そしてそれがどのようなエピソードで発揮されているのかは、OLPを体現していた人間にしか、フィードバックができないのです。

では、OLPを体現していた人間とは誰なのか。
言うまでもなく、面接を突破してAmazonで働き、実務の中でOLPによって評価を受けてきたAmazonで勤務経験のある人間です。
このような背景から、OLP対策については、Amazonで働いていたことがある人に話を聞くのが一番効果的であると断言できます。

(一部、Amazonへの紹介実績を多く持つヘッドハンターなど、OLP対策に精通している方もいらっしゃいます。私がAmazonに入社する際に担当してくださったヘッドハンターさんはまさにこのようなタイプの方で、とても丁寧に面接対策をしてくださいました。そのようにサポートしていただいたのが、現在私がAmazon面接対策を始める原体験となっています。)

■OLP対策の本質

・Amazon面接は料理のようなもの

いきなり突拍子のないようなことを見出しにしてすいません。
私が面接対策をしていく中でOLPについて話すとき、よくこの例えを使っています。あくまでイメージなので、これによってOLPの重要性を少しでも理解していただけたらと思います。

美味しい料理を作るときに大切な要素は、何があると思いますか?
簡単に挙げると、

・こだわりの食材
・秘伝のレシピ
・他にはない隠し味
・一流のシェフ

こんな感じでしょうか?
(料理に詳しくないので、あくまでイメージです笑)

これを、Amazon面接に置き換えると、こうなります。

・こだわりの食材 = これまでの経験・能力
・秘伝のレシピ  = OLPの各項目で求められていること
・他にはない隠し味 = エピソードの話し方、話の構成
・一流のシェフ   = Amazon社員の面接対策

Amazon以外での普通の面接でも、上記は当てはまると思います。
いい食材があり、それをレシピに沿って調理したら、ある程度は美味しい料理が作れるのは当たり前です。

ただ、ここで問題なのは、「OLP」という秘伝のレシピが細かいことは何も書いてくれていないことなのです。

「これは中国4000年の歴史を凝縮した、最高の中華レシピだ」というものがあったとしましょう。
レシピには、必要な食材が書いてあり、調理工程も書いてあります。
しかし、その調理工程が「肉を焼く」とか「茹でる」しか書いていなかったら、どうでしょう。

私は自分があまり料理をしなかったので、たまに料理をするときにはネットでレシピを見て料理することがありますが、そのときに「スジを入れるって具体的にどうやるの?!」とか、「軽く茹でるって、何分茹でればいいの!?」みたいに、細かいことまで書いてくれていなくて結局感覚で作ってしまい、失敗をしたことが何度かあります。

公式サイトで掲載されているOLPの説明文というのは、Amazonで日々OLPを体現すべく働いてきた人間からすれば、それくらいの粒度なのです。

そして、先ほどのレシピの例えに戻りますが、レシピには確かに、「必要な食材は何か」ということが書かれています。
しかし、「中国4000年の歴史を凝縮した中華レシピ」です。もちろん中国語で書いてあります。(設定上の話です)

中国語は漢字なので、いくつかは漢字から類推できる食材もあるかもしれません。
しかし、当然読めない食材も出てくるでしょう。それでレシピ通りの調理ができるはずもありません。

これをAmaon面接に置き換えると、食材の種類というのは、OLPの各項目に当てはまります。(つまり、食材は全部で14種類必要ということ)

中には、「Cusomer Obsessionって、顧客に尽くした経験話せばいいんでしょ?」みたいな感じで、粗々な粒度で当てることができるものもあるかもしれませんが、少し掘り下げられたら大抵自爆します。

よって、Amazon面接対策をする、ということの本質は、「OLPが何の食材を表しているかを正確に理解する」ことなのです。

・一流シェフの必要性

料理の例えを頑なに続けます笑

OLPを解読することができれば、必要な食材は用意することができるので、元々料理が得意な方ならある程度まで美味しい料理(いい面接)ができるかもしれません。

しかし、皆さんは中華の本場の味を本当に理解しているでしょうか?
辛いとかしょっぱい、コクがあるみたいな粒度ではなく、一口食べただけで「これが至高の中華だ」と絶対的な判断ができないのであれば、それはレシピの持ち腐れになってしまいます。

そこで登場するのが、中華を極めてきた一流シェフ(Amazon社員)です。
Amazon社員は、OLPの各項目を実体験として仕事の中で発揮したり、発揮している同僚を見てきています。
これは、料理で例えるなら、各食材の一番美味しい調理のされ方を毎日食べているようなもの、つまり、舌が肥えているのです。

料理でも、「火加減はどれくらいがいいのか」「あと少し塩味が欲しいな」などと調理をしながら横に立って教えてくれるシェフがいたら、味も抜群に変わることでしょう。
Amazon社員による面接対策というのは、ハッキリ言ってそれくらいの効果があります。

・Amazon社員の面接対策の合格率の違い

具体的な数値を出せないのが非常に申し訳ないのですが、私がAmazonに在籍していた際、何度か友人をAmazonに紹介して面接を受けてもらったことがあります。
もちろんその際には私は面接対策を惜しみなく担当したのですが、面接官の評判がすこぶるよかったのを記憶しています。
これは社内では客観的なデータとしても出ており、友人紹介による面接の内定率(内定者数/応募者数)と、その他のルートから応募した方の内定率では、結果が圧倒的に前者がまさっていたのです。

また、手前味噌で大変恐縮ですが、私がTime Ticketで販売している面接対策を受けられた方からは、以下のようなレビューをいただいています。

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参考:https://www.timeticket.jp/hosts/examazonian/

実際に、私が面接対策をした方の中からは内定を勝ち取られた方も複数名出てきており、これは対策している人間からすれば、とても喜ばしい報告です。

自分のことを一流シェフだと言うつもりは毛頭ありませんが、Amazonの面接対策という限られたトピックにもかかわらず、Time Ticket内では、「就職/転職/キャリア」のカテゴリで1位になったこともあり、満足度や納得感という観点では、良いものを提供できているという自負はあります。

■最後に

・面接対策について

Amazon面接において、OLPがいかに大切か、そしてAmazonでの就業経験者のアドバイスを受けることが合格率に直結するかを書かせていただきました。

しかし、「周りに面接対策を手伝ってくれるAmazon社員がいない」と言う方も多いかと思います。

そのような方向けに、目的別に対策のお手伝いをさせていただいておりますので、改めて紹介させてください。

これは、Amazon面接対策を行う上で、最も基礎の、OLPを理解し、自分のエピソードに落とし込む、というお手伝いをさせていただくコースです。

2時間の枠で、内容的には前半と後半に分けられるのですが(単品販売もしています)、こちらのセットでの購入をオススメしています。

理由は、前半がOLPというレシピの解読(各項目の説明)、後半が実際の調理指導(受験者のエピソードとOLPのすり合わせ)を行うからです。

これを受けていただくことで、面接で何を話すべきなのかは明確になりますし、ご自身が受験されるポジションで求められるOLPについても、募集要項や私のAmazon時代に見てきたその部署の仕事内容などから総合的に判断してお伝えすることができますので、重点的に対策することもできます。

OLP対策を受講し終わった、もしくは、自分は完璧に理解できている、と感じている人については、こちらの講座をお勧めしています。

こちらは、簡単に言うならば、模擬面接です。
私が面接官として任意のOLP項目に沿った質問をし、その後掘り下げる質問もしていきます。
60分間の面接を体験しておくことで、実際の面接がどのような雰囲気なのかを事前に知ることができ緊張しないで済みますし、自分が回答できていなかった部分なども見返すことができるので、面接直前に最後の一押しをしたいときにはご検討ください。

また、こちらには想定質問集という付録もつけております。(単品販売もございます)
これは、Amazonで過去に質問された質問の切り口や、各項目でどのような評価基準を持って質問してきているのかといったことをまとめてある文書になります。
OLP全項目に対して、評価基準・想定質問が載っており、合計で150個ほどの質問が掲載されています。

購入を検討されている方には、OLP対策の中で画面共有等で軽く中身をお見せすることも可能ですので、どんな角度の質問がきても答えられるようにしておきたい、という方はこちらも必見です。

・オススメの書籍

面接まで時間があり、より深い対策をしたいということであれば、Amazonに関する書籍を読むのも、社風を理解する上では有効です。

以下、いくつかオススメの書籍を紹介します。

これは、私がAmazonで働いていた時の上司が退職後に上梓した書籍で、Amazon社員が大切にしている価値観や、仕事で困難な状況を乗り越えるために意識していることなどが書かれています。
とても尊敬できる上司だったため、まず最初に紹介させていただきました。

こちらの書籍は、Amazonの創業者、ジェフ・ベゾスが株主に宛てた手紙を分析した内容となっています。
OLPを直接的に説明した内容ではありませんが、Amazonの成長における原動力という意味では、OLPとも重なる部分も多々ありましたし、何よりOLPを考案したジェフ・ベゾスの言葉を引用し分析している本なので、Amazonで働く上で大切なエッセンスは多く含まれています。


他にもおすすめの本はいくつかあるのですが、それはまたの機会に。

ここまでの長文をお読みくださり、ありがとうございました。
これを読んだみなさまが、Amazon面接で自分の力を出し切れることを心よりお祈りしております。

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