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とちぎいちごの日の旬

「JA全農とちぎ」に事務局を置く「栃木いちご消費宣伝事業委員会」が制定。日付はイチゴの流通の多い1月から3月の中の「と(10)ちぎのいちご(15)」を10+15=25とした25日をそれぞれ記念日としたもので、1月25日・2月25日・3月25日の3日間。

雑学ネタ帳

 栃木県は、いちごの産地として名高い。西は福岡が有名だけれど、南東北に育った私は栃木のいちごの方がなじみがあった。
 好きな果物は何かと聞かれたら恐らくトップ5には入るいちごは、特に冬になるとスーパーに多く並ぶので、今年は特に週に何度も食べている。

 ところで、いちごの旬はいつだろうという話になった時、私は「5月ごろだ」と答えた。これはスーパーの販売時期と大きく異なる。私の生家の庭にはいちご畑があり、私が物心つく前からずっと毎年赤い実をたくさんつけていた。ただ、あまりにも酸っぱいのでジャムかいちご酒にするか、もしくは砂糖漬けにして牛乳に混ぜるかしかない。春が過ぎ夏になる前、その頃になると白い花が咲き、それから一つ一つ白い実になって、それが真っ赤になると食べごろだ。冬にたくさん並ぶいちごは、ハウス栽培の為自然の中で育ついちごとは生育のサイクルが違うのだろう。

 小さなざるを持っていちご畑に入り、葉をめくりながら赤いいちごを探す楽しさは忘れられない。それは宝探しさながら、ざるいっぱいになれば、潰して砂糖に混ぜて食べる。父はというと、それを牛乳に混ぜて飲むのが好きだ。昨年はジャムを作った。つやつやの、酸味によく甘みの溶けたジャムはさっぱりとしている。これも、思えば他のいちごでは作ることができない生家の味なのだと思う。


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