Pokémon Dayとあの頃の遊び相手
ポケモンの日。
私の母はゲームに厳しく、従兄弟のお兄さんたちがお盆やお正月で集まる度にゲームで遊ぶ中、私はなかなかゲーム機を買ってもらえなかった。初めて私が自分のゲーム機を手にしたのは小学2年生のクリスマス。サンタさんが枕元に置いてくれた(もしかしたらクリスマスツリーの下に置いてあったかもしれない)可愛らしいラッピングに包まれたゲーム機は踊り出すほど嬉しかった。ゲームボーイカラーのイエロー。最初のカセットはとっとこハム太郎。なぜか友人の登録はクレオパトラや当時気になっていた男の名前が入っていたと思う。
今思えば、小学2年生でゲームボーイを買ってもらったというのは決して遅かったわけではないと思うのだけれど、当時の私にはいよいよ待ち望んだ瞬間だったのだ。
そして、二つ目に買ってもらったのが「ポケモン青」だった。青だったのに、最初に選んだポケモンはヒトカゲ。ヒトカゲを溺愛するあまり、パーティはレベル99のリザードンと他レベル20にも満たない仲間たちというありさまだった。
ポケモンは幼い頃にアニメを見て育った。ポケモンは大好きで、数を覚えるのと同じようにしてポケモンの名前を覚え、コンビニに行けば指人形やメタリックフィギュアをねだったものだ。
あの頃はポケモンの缶ジュースがあって、そのふたのところにメダルが入っているのを集めたりした。年齢の近い人は「あぁ~!」と懐かしくなるに違いない。
数年前にポケモンGOが始まったときは、現実でもポケモンを…と非常にワクワクした。それほどゲームを熱心にやっていないので、最新のポケモンは殆ど分からないけれど、幼少期畳の上に並べて数えたポケモンの数々は、あの頃の私にとっては良き遊び相手であり、仲間だったのかもしれない。
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