箕輪厚介「なぜ幻冬舎でトップになれたのか」要約
ビジネス・ブレークスルー大学 1年次科目(選択必修)「ベンチャー経営研究」第13回:自分自身を仕事にする
●仕事において大切にしているマインド
・ピリピリしたり、危険なものほど価値を感じる
自分が執筆依頼をして、安々と承諾してくれるような作家には興味がない。
何回も説得しないと相手にしてくれなかったり、この人は何か起こしそうだと感じるような意外性を持っている人にこそ、エネルギーを持てる。
・自分が波風や摩擦を起こす存在になること
自分が何か音を立てて、人が振り向く、そんな存在でいること。
それが綺麗だったり、完成度が高い必要はない。
「自分から何か大きなインパクトを発信していく」
これにこだわっている。
●大御所や強面の人に好かれる秘訣
・リスペクトのない敬意は必要ない
自分は誰に対してもあまり気は使わない。
しかし、その行動の根底には、しっかりとしたリスペクトがある。
本来、リスペクトがないのに、形式だけで敬意を払われるのは、うっとおしいものである。
大御所になるほど、こういう形式だけの褒め言葉に慣れている。
しかし、自分に対して心からリスペクトを払っている相手というのは、多少、礼儀がなってなくても可愛らしく思えるものである。
・人間関係においてはボクシングを意識
人間関係で一番よくないのは、中途半端な距離にいること。
ボクシングでいえば、相手からパンチをくらってしまう距離感。
相手の懐に入るか、完全に離れてパンチをくらわない距離のどちらかにいるべきである。
●幻冬舎で抜きんでる存在になるためにしたこと
・オッズを意識して、かけること
通常、リスクが高いほどオッズが高くなり、リターンも大きくなる。オッズが低いことは、リスクはあまりないが、リターンも少ない。
仕事においても、このバランスを意識すること。
・その環境の中で自分なりのオッズの高いものを見つける
オッズが高く、これだと決めたことに集中する力が重要。
それによって、当たれば大きなリターンが得られ、ハズれれば、恥をかくことになる。
前から自分はインターネットの世界で活躍するというビジョンを立てていたため、編集者で実績が上がった後に、「NEWSPICKS」というサービス、レーベルを立ち上げた。
当時は、周囲から反対されたが、それを跳ねのけて、ヤマをはったのが大きく当たり、収入も倍増した。
・仕事をやめるとかは覚悟を決めているようで逃げの心理が近い
やりたいことで結果を出すために、仕事や勉学をやめて、一点集中しようとする人が多くいるが、これは覚悟を決めているようで、逃げに入っている可能性が高い。
よくある例が、今の環境に何か問題があって、そこから逃げるための口実を作ろうとしているパターン。
このようにして実績を出す人もいるが、大半の人が環境を変えたところで、結果的に、また同じような問題にぶつかることになる。
・今の環境で認められて、居心地がよくなった後で違う環境へシフトする
まずは、今の環境で実績を出すことが重要。そこから、自分なりのオッズの高いビジネスに挑戦する方がよい。
今の組織で認められると、だんだん居心地が良くなってくる。しかし、そこにとどまっていると、成長が止まってしまう。
そう感じた時点で、違う世界や環境に挑戦し、認められるようにがむしゃらに努力する。
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