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財務スキル~PL理解~

電車で寝る時はすれ違いで窓がガクってならない方に座るようにしている藤田です。

さて、今回は「損益計算書はイメージや感覚でまとめるな、数字で落とし込め。」というテーマでお話させていただきます。

「駅前のあのお店、絶対に儲かってるよね。」のあのお店は、本当に儲かっているのか。を知るためには、具体的に数字で見なければいけません。

そのためには損益計算書(PL)のことをまずは理解しなければいけません。

なので、PLを読めない経営者は無能です。PLを理解することは必須です。最後まで見ると必ず理解できます。

財務スキル

一般的に財務スキルは2つあります。財務スキルとは決算の種類とも言えます。

1.損益計算書(PL)
 一定期間の経営の成績表
 (1年間でいくら利益を出せたか。)
2.賃借対照表(BS)
 一時点の財政状態の指標
①期末時点で会社に存在する財産の状態
②会社資金の調達と運用の状況

今回はPLを見ていきます。説明を見るように、PLを理解することで、事業をすることができるようになることはもちろん、投資まですることができるようになります。

最初に質問をします。

次のうち、資生堂のPLはどれでしょう。

考えてみてください。

分からなくて当然です。しかし、最後まで読むと必ず理解できるようになります。

利益の種類の理解

損益計算書は、最初にも述べたように、特定の期間における会社の経営の成績表です。

漠然とはしてしまいますが、

収益ー費用=利益(成績)

となります。もちろん利益のところが損失になる場合もあります。

特に次の5つの利益を抑える必要があります。

1.売上総利益
2.営業利益
3.経常利益
4.税引前当期純利益
5.当期純利益

それぞれを見ていきます。

1.売上総利益

本業の利益(売上高から原価を引いて算出)

ここでいう本業は、コーヒーショップで言えば、コーヒーを販売すること。

コーヒーの対価に対して、お金を払ってもらったのが売上高になります。

つまり、商品の原価のと売上高の差分が「売上総利益」となります。

2.営業利益

売上総利益から販管費を差し引いて算出

販管費とは、人(従業員)や場所、集客などの、商品を販売するための間接的なコストを指します。

3.経常利益

本業で獲得した利益に、本業以外で獲得した収益と費用を加算して算出

言い換えると、本業以外で毎月継続的に発生する利益のことです。

例えばコーヒー店だと、コーヒーの作り方の定期的なレッスン料だったり、お店のイベントスペースの利用だったりのことです。

株の売買や利息の収支もありますね。

4.税引前当期純利益

当期に発生した全ての事象を加味した損益

毎月ではなく、単発的(その時だけ)に起きた損益のことを指します。

キッチンの故障による損失や店舗の売却による収益のことです。

5.当期純利益

当期に発生した全ての事象を加味した利益

これがこの5つの利益のまとめです。下の写真に詳しくまとめました。

ここまでを加味して、最終的な純利益を計算することができます(PLの完成)。

できるかな、PLの理解

もう一度あなたに質問をします。

資生堂のPLはどれでしょう。自信が無ければもう一度見直してみてください。

ここで大切なのが資生堂に対する知識です。原価は高いのか安いのか、広告にどれだけお金を使っているのか…

イメージをまとめると下のようになります。

化粧品の原価が安いので、3は有り得ません。

広告費にお金を使ってそうですが、1か2かはまだ分かりません。

でも化粧品メーカーの利益率はそこまで高くないと言われている。

つまり正解は2になります。

ちなみに1はFacebookで3がぴあです。

まとめ

ただなんとなくこれな気がする。雰囲気的に選んでみたらたまたま当たっていた…

ではなく、しっかりロジカルに考えた上で当たっているのかで全然違います。

PLを理解することで事業も投資も選択肢が大きく広がることでしょう。

ではまた!

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