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2019年5月の記事一覧

太陽と月、恋の終わり

最近、わたしはひとつの恋を終わらせた。 終わらせた、というのはただの強がりで、 ほんとうは、終わってしまった、の方が正しい。 完璧な、強制終了だった。 いや、現実は、もしかすると、 始まってすらいなかったのかもしれない。 と、今では思う。 その人は、影を落とし始めたわたしの人生に、 どんよりとした日常に、 突然、強い光を放って現れた。 初めから、好きになってはいけないと、 わかっていた。 その人には、もうすでに、 その光で、照らすべき人がいた。 け

陸上女子 土井杏南  「作り上げた走り」で再び輝く(前編)【陸上】

かつての「天才少女」が低迷期を脱し、再び輝きを取り戻そうとしている。陸上女子短距離、土井杏南。7年前、戦後史上最年少となる16歳で五輪出場を果たし、将来を嘱望されたかつての「天才少女」はしかし、この数年は低迷。表舞台から遠ざかっていた。その土井が今シーズン、再び表舞台で躍動。きょう(11日)から始まるIAAF世界リレー大会で数年ぶりの日本代表復帰を果たす。しかし低迷期、土井は陸上選手としてのアイデンティティの危機に陥るほどに追い込まれていた…。将来を嘱望されながらも挫折し、再

私の住む街を紹介します。

アッサラームアレイコム! (アラビア語モロッコ方言で「こんにちは」) はじめまして。 青年海外協力隊(2018年3次隊)助産師として2019年1月よりモロッコに派遣されています、サトユカです。 いろいろなSNSに手を出していますが、備忘録として、モロッコでの生活、観光、食べ物、協力隊活動、そしてここで私が感じたことなどをありのままに書いていこうと思い、noteを始めました。 モロッコに到着して、バタバタと月日が流れていき、もう直ぐ4ヶ月。 首都ラバトで1ヶ月の語学研

小説 「街をこぐ」

 ふたりの車いすが、寄り添っている。  今日も、並んで街をこいでいた。歩道がせまいときは咲希(さき)が直幸(なおゆき)の後ろに電車ごっこのようにぴたりとついていく。はみ出て進路のじゃまになる自転車は、そしらぬ顔でたおしながら。  路地裏に、照れくさそうにドアを開けている小さな古着屋を咲希が見つけた。乗っている車いすにブレーキをかけた。店の前に飾られたTシャツに、子犬をなでるようにふれた。 「かわいいね。他にどんなのあるのかな」  咲希は、細い首をぐっと伸ばして店の奥をの

「服が大量に廃棄されている理由」自戒の念をこめて

「新品の服が大量に捨てられている」あなたはこんな現実を信じられますか?私自身もにわかに信じがたいのですが、本当に起きていることなのです。過去のnoteでも書きましたが、昨年ではバーバリーが42億の売れ残りを焼却処分したことが明るみに出たり、日本でも年間10億着以上の廃棄が発生していると報じられたりするということがありました。 ファッションビジネスはいま、過渡期をむかえています。大量生産による廃棄の問題だけでなく店舗大量閉店による市場規模の縮小など、今アパレル業界は様々な問題

砂漠の子どもふれあいプロジェクト ⑤ 写真展に超有名人来場

チュニジア、ラ・マルサでの写真展。開催中です。 この写真展の目的。 それは砂漠地域とそこに住む人々が抱えている深刻な課題、 それに一人でもたくさんのチュニジアの人たちが興味を持ってもらうことです。 ▷ さて、カバー画像に写っているメガネをかけた男性。 チュニジアでは超々有名人なのですが、日本のテレビで取り上げられたことがあるので日本でも知っている方がいるかもしれません。 チュニジアのテレビなどで大活躍されていた高橋佑規さんが来場されました。 彼には何のメリットもないは