vol.13 ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」を読んで
初めてのヘッセ。ドイツの作家。第一次世界大戦前の1906年の作品。
詩的な描写がたくさんあって、さすがにノーベル文学賞作家の文章だと思った。けども、あまりにも悲しい結末にどっと気分が落ち込んだ。取り返しのつかない罪がハンス少年の周辺にあると感じた。ハンスのような少年はどのようにしたら生きられるのかと考えた。今の日本でも似たような子どもたちを作り出しているように思う。
岩波版の解説に、「大人の無理解、利己主義という、残酷な重たい「車輪の下」で、あわれにもあえぎ続けながら、と