とあるITエンジニア(33歳)の経歴公開します
タイトルにもある通り、今回は私の経歴を公開します(現在ITエンジニア7年目)。正直ITエンジニアになる前は黒歴史です。ですが、正直に公開します。そうすることで、ITエンジニアを目指している方、ITエンジニアとして駆け出した方に勇気と希望を与えることができればと願っています。また、ITエンジニアになってからどのように歩んできたかもさらけ出します。大した内容ではないですが、それでも全然戦っていけるんだよっていうことを知っていただけたらなと思います。
ITエンジニアになる前
まず最初にITエンジニアになるの26歳までの経歴を簡単に説明します。
地方の高校卒業後→上京して調理師専門学校に入学(18)→2年後に卒業(20)→就職せずにカフェでフリーター(22)→ニート(23)→飲食店でフリーター(25)
と、ざっとこのような感じです。およそ職歴と語ることのできる経歴はなく、学歴や就職に有利になる資格もないという状態でした。振り返ってみても酷くて恥ずかしい限りです。これでも当時は付き合っていた彼女(今の妻)がおり、真剣に将来のことを考えた結果、当時働いていた飲食店でのサービス業ではなく平日の昼間仕事をする普通の会社員を目指すことにしました。なぜかというと、まずサービス業は土日勤務が当たり前ですし、業態によっては昼夜を問わないシフト勤務もあります。生活リズムが不規則になりがちで健康面が心配でした。何より家族が出来た時に一緒に過ごす時間が確保しづらくなることを想像すると嫌でたまりませんでした。次に長時間の肉体労働が個人的にはしんどいと感じ、歳を重ねて体力が衰えたときに続けられないのではないかと不安になりました。毎日体力的にヘトヘトになるまで働いて休日は疲れて午後まで寝て何もできないという日々だったのです。以上の理由から平日の日中働けて、オフィスワークで生涯安心して働ける職種を追い求めるようになったのです。
ITエンジニアを目指すまでの道のり
とはいえ、このときはまだ漠然としており、とにかくハローワークに通って職業相談から始めました。すると一つの選択肢を提案されました。それは職業訓練を利用して就職を目指すというもの。職業訓練も数多くの種類がありますが、真っ先に目に留まったのがプログラミングの能力をつける初心者向けの職業訓練です。期間は6か月間で平日9:00~16:00くらいの間みっちり学習するコースです。その間は当然働けなくなるので、収入が無くなってしまいますが、条件に合致していれば月10万円の給付金が受給できました。直感的にこれしかないと察した私はすぐに申し込みを行い、無事職業訓練を受講することに成功したのです。幸い少しばかりの貯金もあったので、6か月間は給付金のみで貯金を切り崩しながら勉強に専念しました。職業訓練の内容についてはまた別の記事にまとめたいと思います。
職業訓練を受講中にITエンジニア向けの転職イベントに顔を出したり、実際に就職活動に向けた面接の練習の目的もかねて2社ほど面接も経験しました。当然ながらお祈りをいただいています。就職の決定打となったのは職業訓練の最後に組み込まれていた2週間のOJTです。何社か受け入れ先を用意してもらい、訓練生と企業の総当たりで面談を実施したうえで、OJT先の希望を訓練校側がアンケートで吸い上げて、マッチしている企業へ振り分けるというものでした。このOJTがきっかけで採用になる事例も多いことは事前に聞いていたため、ガチ中のガチで挑んだ覚えがあります。幸い第一希望で指名した受け入れ先に振り分けてもらうことができたのです。今思い出しましたが、講師からひっそりと○○会社さんがどうしても私に入社してほしいと言っていると教えてもらいました。訓練中の引き抜きはNGだったので、その旨を説明して本人には訓練修了後に本人と交渉するようにと注意したようです。たった1度の数分の面談でそこまで評価してもらえたことは素直に嬉しかったですし、未経験の私に重要なのはとにかくレールに乗ることだったので、OJT前から心は決まっていました。
無事2週間のOJTが終わり、受け入れ先での最後の面談では応募の打診がありました。早速訓練校の修了直後の日程で面接の予定を組み、職業訓練を修了した足で面接に向かいました。結果はその日のうちに連絡があり採用とのこと。こうしてITエンジニアとしてのスタートを切ることに成功したわけです。
ちなみにですが、就職活動においてプログラミングの成果としていわゆるポートフォリオというものは用意していません。ただし、職業訓練受講中にITパスポートを取得しました。そして入社直前には基本情報を受験し、そのときに合格しています。就職活動をしているのであれば、基本情報などの資格を取得していたり、受験予定で勉強しているという状態はアピールになると思います。
ITエンジニアになってから
最初に就職したその会社はSESを主な事業としている普通の会社でした。未経験である私は言われるがままに現場に投入され、最初のころは先輩や同僚がいない案件で色んな意味で大変でした。ただし、比較的開発工程の案件をコロコロと参画できたので、テスターやIT事務員のような道からはすぐに逸れることができたのはよかったです。
結果としてその会社には4年間在籍しています。NRI、IBM、NTTデータといった大手企業の様々なプロジェクトに参画できたため、良い経験だったと思っています。しかし、待遇面では決して良いとは言えなかったので、そこはずっと不満を抱いていたため、3年目くらいから転職を考えて資格を取ったり、転職フェアに顔を出したりとしていました。
その後現在の会社に転職したわけですが、SES時代にプロジェクトで知り合ったエンジニアの方からある会社の会社説明を聞きに行くんだけど、一緒にいかないか?と誘われ、今の会社に出会ったのがきっかけで、転職する運びとなりました。
現在の会社は社員が十数名程度でかなり小規模ですが、待遇面は前の会社に比べると年収で160万以上も上がりました。SESと受託を半々くらいでやっている会社になるのですが、私は受託開発チームの所属しています。規模によっては私一人で設計から顧客との仕様調整や納品作業を担当したり、協力会社を取りまとめて数十人月規模の開発案件のリーダーを務めたりと、かなり幅広く活躍できる場を用意させてもらっています。自社オフィスで腰を据えて仕事ができるのも無駄な気を使う必要がなくて気に入ってます。
ITエンジニアとしての経歴を振り返って
大した経歴ではないですが、SESでは金融、ECサイト、基幹システムなど多様なシステム開発が経験できましたし、受託では次から次へと色んな開発に携われているため、着実にスキルを伸ばしてこれたと振り返っています。長いシステム開発現場だと5年や10年変わらずってことも全然あるので(それはそれで貴重な経験ではありますが)、色々経験できたことは自分にとっては大きな自信に繋がっています。もし少しでも今の環境に疑問を感じているのであれば、積極的に行動してみたほうがよいでしょう。応募はハードルが高くても、実際に会って会社の説明を聞くだけでも世界は広がります。私自身そうだったのと、今後も今の環境に固執する気はありませんし、アンテナを常に張っていくつもりです。
以上
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