見出し画像

俺マン2022 BEST10

毎年年末にやっている俺マンで選出したその年のTOP10作品を紹介します。
選考基準はその年に読んだ漫画(発行年は関係なし)で過去に選出してない作品。それではやっていきます。

進撃の巨人

完結から一年以上経ってやっと読んだらめちゃくちゃ面白かった。漫画家の力量ってどこまで大きく風呂敷を広げて綺麗に畳めるかで決まる部分があると思ってるんですが、その点ではほぼ100点の出来なんじゃないでしょうか。マイオールタイムベストでもTOP10入りするレベル。諸行無常感のあるラストもすごい好きです。斜に構えて読むの遅すぎたな~と後悔しました。

僕のヒーローアカデミア

だいぶ初期に読むの辞めちゃってたんですが、人気衰えないな~と思って再読したら一気に引き込まれてしまった。あれだけキャラ出しておいて捨てキャラがいないのとヴィラン側の成長や組織の拡大など掘り下げもガッツリやって強さに説得力持たせるのが良い。あとは元ネタを考えるのが楽しいですね。こちらも結末次第ではオールタイムベスト入りするかもってレベル。

EVOL

「悲惨な境遇のせいで世界を呪った子供達が能力に目覚め、その力で世界を滅茶苦茶にぶっ壊す!」という内容。邪悪なヒーロー達との能力バトルが見もののアナーキーな作品。カネコ先生は自身の漫画の描き方が2パターンあると仰っていて、それがそのまま作風に表れてると理解しているのですが、これはその両方のハイブリットで新境地!といった感じがして素晴らしい。

ハイパーインフレーション

生殖能力と引き換えに贋札を作り出せる能力を得た主人公が大国を相手取り、自民族だけの国を手に入れようとする話。登場キャラの癖がいちいち強いのだけれど、その中でも行動原理が"カネ"で、敵だったのに金のためなら味方にもなるし平気で裏切ってもくるグレシャムが良過ぎる。お金にまつわるうんちくもあって勉強にもなります。あと数話で終わってしまうの寂し~。

望郷太郎

コールドスリープで500年の眠りから目覚めた男が原始生活を送りながらイラクから日本を目指す物話。いわゆる異世界転生モノの亜種で、最初は原始生活で四苦八苦していた主人公が、日本に近づくにつれて文明が近代化していき、大企業の御曹司であったというステータスが活きてくる。政治・経済に対してのチートスキルで逆境を乗り越え問題を解決していくのが面白い。

TATSUMI

「劇画」の名付け親・辰巳ヨシヒロ先生の短編集。短編9本が収録されていて、社会的弱者の生き辛さ・葛藤・苦悩みたいなものを鋭く描いています。漫画が子供向けの娯楽だった頃を考えると、この作風なら確かに別の名前がいるよなぁと納得。かなりツボだったこともあり、劇画に対するハードルが下がって他の劇画も読むようになった点でも出会えて良かった一作でした。

隣のお姉さんが好き

中二男子が恋してる高二女子とお近づきになるため一緒に映画を観るおねショタ漫画。最近多い1対1のラブコメなんだけど、互いに好き合ってるなんてことはなく、年齢差の壁もあってほろ苦い味わい。でもそこからたーくんのド真面目さで心の壁が徐々に溶けていく心理描写が丁寧でとても良い。大人びてるけどたまに素が出ちゃう心愛さんもギャップがあってかわいい。

ぬきたし

萌えゲアワードで賞も受賞したお馬鹿エロゲーのコミカライズ。どこでもドスケベセ〇クスOKの島を舞台に様々な理由から条例に反対する生徒達が反交尾勢力として条例廃止を目指す話。あらすじで既にイカレてますが、糞みたいな名言の数々にア〇ニーでパワーアップするヒロインなど読むと更にイカレているのが凄い。それなのに作画が良過ぎてしっかりエロいという怪作。

メダリスト

如何に早くから始めるかが重要なフィギュアの世界に遅くから飛び込んで花開かなかったコーチと、同じく遅くから始めた生徒がタッグを組んで金メダルを目指す物語。氷上の動きと視線誘導がガッチリ噛み合ってる試合シーンは圧巻で鳥肌モノ。漫画らしい王道のストーリーで万人にオススメ出来る作品。光の表現が美し過ぎるのとキャラがとにかく生き生きしてるのも◎。

プリンタ二ア・ニッポン

生体プリンタのエラーでほぼ素体のまま出力されたもちもちの新生物を飼育する、というSF(すこし・ふしぎ)な漫画。基本的にはゆるーい感じですが、旧人類や生物兵器などハードめのSF的世界観も見え隠れするのが特徴。主人公たちの世界もAIに管理されたディストピアと言えなくもなかったり。SF好きにもゆるふわ好きにもどちらにも刺さるんじゃないかなーと思います。


2022年は読んだ漫画の冊数カウントし始めてから最多の594冊読めました。割とオールジャンルな感じで読めた気がしてます。2023年は創作とバランス取りつつ600冊読めるといいなーと思ってます。おしまい。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?