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世界中でなぜ竜の概念が存在するのか?

デザインは違えど太古の時代からあらゆる地域で竜の概念があることに疑問をもたったことがないだろうか?

中国・日本・西洋で竜(龍)の概念があるのは不思議に思うだろう。
しかし、竜のルーツを探れば「なんだ、そういうことか!」と納得してくれると思う。

竜の概念が生まれる地域は水田地帯

太古の時代、私たちの祖先は狩猟を中心とした生活をしていた。
その日暮らしだったため精神的にも不安定であったことは想像に難くないだろう。

物(岩・大木・太陽など)や生き物(ワシ・蛇・シカなど)を信仰するようになった。
部族ごとの信仰のシンボルは地域によって似た傾向にあった。

竜を構成するパーツに必ずといって入っている生き物がいる。
それは蛇かトカゲだ。水のシンボルとして信仰されていたのだ。

蛇やトカゲは湿原に多く生息し同時に水田地帯になりうる地域でもあった。
狩猟から農耕への移り変わる時代に竜が生まれたのだ。

時代の変化によって部族の統合が始まり竜が生まれた

狩猟に比べ農耕は安定した食料の供給ができたため生き残る人口が増えた。
農耕部族は勢力を増し、不安定な狩猟部族を吸収合併していった。

農耕部族のトカゲや蛇のシンボルに狩猟部族のワシやシカが融合してシンボルは竜に近づいていくのだ。

ティグリス・ユーフラティス河や黄河などの大河は災害時には濁流となって辺り一帯を壊滅させる。
大河のある流域では、水のシンボルであった蛇やトカゲと合体したキメラ達は大河のような畏怖の念を込めた竜という存在に昇華していった。

インダス川やナイル川の地域は大河を持ちながら竜が生まれなかったのかというと、コブラという巨大な毒蛇が生息していたため十分畏怖の念が込められたシンボルになっていたからだと思う。




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