犬、家族に加わる
わたしは実は猫派です。犬は犬歯が怖い、舌を出しっ放しなのが怖い、散歩で振り回されそうで怖いとマイナスイメージで数え役満です。
しかし、この世はままならないものです。数々のアレルギーに悩むわたしですが、そのひとつに猫アレルギーがあるのです。猫の皮脂とか毛に反応して、くしゃみや咳、喘息発作が出る可能性が高いのです。
父が「犬か猫が飼いたい」と言い出したとき、体のことを考えると犬しか選択の余地がなかったわけです。ただでさえこの1年半気管支炎に悩まされ続けています。アレルゲンが増えるとまじめな話、命に関わりかねません。そこで仕方なくと言っては申し訳ないのですが、犬を家族に迎えることとなりました。
飼いたいと言ったのは父ですから、主飼い主は父。わたしはあくまで補佐です。
実は父には既に希望の犬種があったようです。一応わたしの意見も聞いてみただけで、猫と言っても犬が来たに違いない。父の希望はビーグルでした。
こういう犬です。今生後4ヶ月ですがもう5kgくらいあります。成犬になると10kgほどになるそうです。
ブリーダーさんとか保護犬とか探した挙句、近所のペットショップ（割と大きい）に頼んで熊本から取り寄せてもらったとのこと。移動のストレスもあるので数日様子見てから、ということになりました。
とりあえずそれまでにお迎え準備をしておかねばなりません。店員さんに頼んで必要な用品を見繕ってもらいました。
父は動物を飼った経験がありません。犬は玄関の犬小屋で飼うもの、餌は人間のおかずやご飯に牛乳か味噌汁をぶっかけたものくらいの認識でした。かつて昭和の頃にはそういうケースもあったのかもしれませんが、今はそういう飼い方はNGです。特に人の食べ物を食べさせるのは絶対ダメです。
そういう人と一緒に飼育用品を購入するのですから、これは何に使うものなのか、何故必要なのかということをイチイチ理解してもらわねばなりません。
わたしは犬は初めてですが、ウサギと長年暮らした経験があるのである程度知識の応用が利きます。
店員さんの説明をひとつひとつ父にわかるように噛み砕いて通訳しなおしての買い物は3時間にも及びました。店員さんには頭があがりませぬ。
さて肝心のビーグルくん（男の子です）は、咳が気になるということでお迎えが2週間ほど遅れてしまいました。
一昨日の夕方に晴れて我が家に到着です。
さきほども書きましたが、主たる飼い主は父、わたしはお手伝いのつもり（はず）です。
が、
昨日今日の様子を見る限り、餌やりと抱いてかわいがる（でも飽きてすぐテレビをつける！）くらいしかしてくれません。
トイレ、ケージの掃除、汚れた足やお尻を拭いてやったりという面倒なことには手を出す気がなさそうですヾ(-_-*) ｵｲｵｲ
ああ、わたしや兄を育てたときもこんな感じで母に任せっきりだったんだろうなぁ。今朝は軟便でケージやトイレ、クッションの洗濯などかなり大変でした。まだまだわたしも不慣れですし。気管支炎は苦しいし。
ちょっと先が思いやられる犬との生活スタートです。
でも、ひとついいこと。犬はわたしにとって怖さ数え役満でした。しかし、この子の性格なのか人懐こいし、無駄吠えもありません。尻尾を振って甘えてこられては、いかに犬が苦手なわたしでも「かわいい」と思ってしまいます。
他の犬はいざ知らず、この子のためなら少し苦労するかぁと思いました。
まる。
本質的に内向的で自分勝手なわたしですが、世の中には奇人もいるものだなぁーと面白がってもらえると、ちょっとうれしい。 お布施（サポート）遠慮しません。必ずや明日への活力につなげてみせます！