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鶏皮牛蒡

冷凍庫に鶏皮があったので茹でてポン酢で喰おうと思っていた。
そういえば、ずいぶん前にカレー屋さんでビールを頼んだらお通しなのか鶏皮が出てきた。とても細かく刻んであって、炒めたのかボイルしたのか判らないがカレー風味でとても旨かったのを今、思い出した。大蒜もきいていたような気がする。しかし、仕事を終えて帰宅したばかりのオレには鶏皮をあんなに細かく刻む気力が無い。
そうして、牛蒡が野菜室の底で不貞腐れているのを見つけた。
鶏皮はレンジで解凍して、適当にザクザク切った。
牛蒡もやや厚めの斜めスライスにした。
フライパンで炒める。
鶏皮から脂がだいぶ出るだろうと思ったら意外と出ない。油を足した。鷹の爪も三本程。牛蒡も鶏皮も油で艶が出てきたので、日本酒を入れた。いつも吞んでいる酒だが、安いモノなので気兼ねせずにたっぷり入れた。
それから砂糖と味醂、最後に醤油を一回しした。こういうときの醤油の量は、鍋の中の具材全量を醤油に付けて食うとしたらどの位必要か、という目安だ。出汁や水や酒の量に惑わされてはいけない。だって煮詰めるんだもん。
そんな訳で、後は汁気が無くなるまで煮ていくだけだ。
グラスに氷、芋焼酎、炭酸を入れて、グビッ。
いい感じに煮詰まった。
皿に移して胡麻をパラパラ。
テリテリだなあ。
パクリ、グビッ、グビッ。
いやいや、今日も更けていくなあ。

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