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地元んかい、けーてぃちゃーびたん!菊タロー二度目の凱旋!?プロレス観戦記③~2022.6.1 菊タロー魅惑のワンマッチin沖縄‐2‐~

あのスーパースターが再び沖縄に上陸!

前日の激しい雨が嘘のように止み、蒸し暑さの残る沖縄の夜。

梅雨真っ只中のこの日、再びあの男が帰ってくるという。

沖縄県沖縄市、コザと呼ばれる地域。その地域に沖縄のチャンプルー文化が漂う場所がある。

それが「中央パークアベニュー」だ。

ヤシの街路樹と白い屋根の連なる美しい姿は、異国情緒が溢れている。

その中央パークアベニューに今日の試合会場があるのだ。

会場はRYUKYU-DRAGON-GYM。琉球ドラゴンプロレスの代表、グルクンマスクがトレーナーとして活躍しているパーソナルトレーニングジムである。

その奥に常設されているリング。そこが今日の闘いの場だ。

リングの四方にイスが用意され、観客が試合開始を今か今かと待ちわびている。
今日はどのような試合で魅せてくれるのだろうか。私自身の胸も躍っている。

と、その時突然、参加選手の変更が告げられた。

誰かが負傷したのか?

まさか、メインのはずの菊タローが来られなくなった?

様々な憶測が飛び交う中、試合形式の変更も告げられる。

ということは、上記のような心配はないようだ。果たして、今日の試合、一体どうなってしまうのか…。

菊タロー魅惑のワンマッチin沖縄-2- タッグマッチ60分1本勝負 菊タロー&グルクンマスク vs ウルトラソーキ&まんざもう

当初、3WAYマッチとされていた試合形式が、タッグマッチに変更された。

果たして、誰が参戦するのか。

ウルトラソーキの入場曲、「飼いならされたいの(DX×DX)」が流れる中、ついに謎の選手が姿を現した。

その選手は、琉球ドラゴンプロレス初登場となる女性レスラー、まんざもう!

その姿は誰かに似ているような気もするが、どうやら別人ということだ。いつもの、いや、元気いっぱいにリングに上がるその姿に、観客は心を掴まれる。

そして、琉王のベルトを手に堂々の入場はウルトラソーキ。

その威風堂々とした姿は、チャンピオンの名にふさわしい貫録を感じるようになった。

やはり、前回の防衛戦、DRAGON GATEの吉田隆司戦が自信になったのではないだろうか。これからの防衛ロードが非常に楽しみなチャンピオンである。

続いて入場したのはグルクンマスク。

琉球ドラゴンプロレスの長として団体を引っ張るその背中には、強さと哀愁を感じられる。まさに漢の背中と言ったところだろう。

最後に入場したのは、本日のメイン、デビューから28年を数えるスーパースター、菊タロー。

颯爽とリングへ…と思ったら、なぜかトイレへと入っていく。

リング上の3選手から総ツッコミを浴びながらも、菊タローはどこ吹く風。

ゆうゆうとトイレから出てくると、お馴染みのリングに上がれずに悔しがり、リングサイドをバンバンと叩く。それにしても良い音をさせる。これにも技術が必要なのかもしれない。

無事、4選手がリング上に揃うと、菊タローは腕を突きあげながら、

「地元んかい、けーてぃちゃーびたん!(地元に帰ってきました!)」

とアピール!

観客は拍手で応える。また来てくれてありがとう!そして、一ヶ月振りの凱旋、おめでとう!(本当に地元は沖縄なのか?それは、各々の心の中に答えがある笑)

試合は、迫力ある力比べやショルダータックルの攻防あり、菊タローのまんざもうに対するセクハラまがいの攻撃ありと、観客からは感嘆のため息と笑い声が漏れる。

それにしても、菊タローの観客を楽しませようという心意気は素晴らしいの一言だ。

レスリング技術はもちろんだが、合間合間に見せるコメディタッチの攻撃も、技術があってこそ。

観客は、彼の技術に見惚れ、その笑いを誘う攻撃に心の底から笑う。プロレスのエンターテイメント性の真骨頂を体現しているのが菊タローだと言っても過言ではないと、個人的には思っている。

試合は、グルクンマスクの得意技「トビウオ」、ウルトラソーキの迫力満点のダイビング・セントーンが飛び出すなど、見どころ満載。

更に、グルクンマスクがダークサイドに転落。まんざもうへのセクハラ攻撃を行う展開に!

しかし、これをまんざもうが急所攻撃によって回避。ウルトラソーキがグルクンマスク、菊タローにダブルラリアットをくらわせると、まんざもうが2人を体固めで押さえ、琉球ドラゴンプロレス初勝利を収めたのである。

プロレスに笑いの要素はいらないというファンもいるだろう。真剣勝負を見せろ!その気持ちも分からないことはない。しかし、プロレスは長い歴史の中で様々な変化を遂げてきた。真剣勝負もあれば、コメディチックなものもある。それがプロレスだと私は思う。

そう、あれもプロレス。これもプロレスなのだ。

だからこそ、プロレスには大きな可能性があるのだと思う。男性、女性、家族連れ、お年寄りから子どもまで、心に届く楽しさがある。

それが、今日の試合には詰まっていた。

ありがとう、菊タロー。

また、沖縄に凱旋する日を心待ちにしている。

危ない!観た人も一瞬ざわついたトークショー開催!

プロレスを観た後は、4選手によるトークショーが開催された。

今回は観客からの質問に答えるスタイル。

様々な角度から出される質問に、答えたり、答えられなかったり、はたまた観客からも悲鳴が漏れ聞こえてしまう回答ありと、これは観た人にしか味わえない楽しさ。さすがに書けるものではない!(笑)

…だけで終わらせてしまっては、締まらないだろう。

ので、1つだけ、質問の回答を暴露しよう。今流行っているようだから。

4選手の憧れの選手は?

グルクンマスク・・・初代タイガーマスク

菊タロー・・・大仁田厚

ウルトラソーキ・・・入江茂弘

まえだみ…じゃなくて、まんざもう・・・山下りな

以上、菊タロー魅惑のワンマッチin沖縄-2-は、観客の顔に笑顔が溢れ、明日への活力がわく、素晴らしいものとなった。

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