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恋人が欲しい。

恋人が欲しいと久しぶりに思った。

美味しいパン屋を見つけて、一人分買うのはなんかつまらない、というか、こういう美味しさを共有出来たらなぁと思ったりした。

面白い漫画を見つけたりしても、あぁ、このときにそれを共有出来る人がいたらなぁと思う。

ふと、去年付き合っていた前の恋人のことを思い出した。

たかだか3カ月も付き合ってなかったけど、付き合ってすぐに、結構なペースで一緒にいたものだから(多いときは週6回会っていた)、場合によっては1年分くらいをぎゅーっと凝縮した感じかもしれない。

彼が大好きかと言われるとそうでもないんだけど、一緒にいて違和感がなく、とにかく楽だった。

背丈が私とほぼ変わらず、あんまり男性っぽくない人で、なんか二人でいても男女という感覚がなかった。

体型がほぼ変わらないので、彼のお下がりのラングラーのジーンズを未だに履いている。

お互い、外では役割的に彼氏彼女風を装っている感じで、家にいると、なんだろう…家族という訳でもないけど、友達という感じ…うーん、ちょっとわからないけど、とにかく男女の感覚がなかった。

彼とはいろんなことを話したし、話し過ぎたなと思う。

彼も私にはよく話していたそうだ。

というよりも「今までで一番話した」んだそうだ。

お互い黒歴史のブログを共有し、家族の話をし、仕事の話をし、一緒に料理をしたり、普通にちゃんとセックスもしていた。

外に出かけるより、家にいる方が気楽な仲だった。

彼はそれが少し不満そうだったけど。

もう少し彼女らしい彼女といたかったらしく、よくわからない理由でフラれた。

なんだかわかり合っている気がしたけど、最後の最後でわかり合えない仲だった。

彼のことは、大学時代の恋人のように、わざわざ会いに行くような気持ちもないし、別れたことに特になんの感慨もないし、やり直したいとは思わないけど、いたときはわかりかし仲が良くて、相性自体は良かったのかなぁと思う。

よく美味しいお土産をお互い買って帰ったり、面白い漫画や、ネット記事を見つけたら、LINEして二人してケラケラ笑っていた。

そういう人がいないというのは、ふとしたときに寂しいなと思う。

男の人と付き合うと、あんまりドキドキしてるのが疲れるから、すぐに気楽な仲になろうとするけど、それもあんまり良くないのかもしれない。

だけど私は、ディズニーランドに行くより、コタツで鍋をつつくようなことに幸せを感じるようなタイプだから、仕方ないなと思うけども。

恋愛は私には難しいし、男女のことは35歳になっても全然よくわからない。

#日記 #エッセイ #恋愛 #ヒグチトモミ #ヒグチトモミのつれづれ日記

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