非常口

甘いモナコへ逃げよう

あの神文字書きが、犯したいほど憎いんだ 第十七話「天賀再⑦…」

 ポカーン!  口を開けてしまった。  何度も参加しているイベントだから、ここに来るまで、来てからもしばらくはだいたい、いつも通りだった。スーツケースに売り物を詰…

あの神文字書きが、犯したいほど憎いんだ 第十六話「間野賢也④」

 まあ、言ってしまえば出来心だった。 (という言い方も変か)  別に、間野は法律を破ったというわけでもない。万引きでとっ捕まった時の決まり文句のようなものを言う意…

あの神文字書きが、犯したいほど憎いんだ 第十五話「天賀再⑥」

 ぐおん。  再の頭の中で、何かが暴れている。回っている。  何か、ってなんだよ、と思うのだけど、名づけられそうになかった。不安に近い。後悔にも近い。でも、ちょっ…

あの神文字書きが、犯したいほど憎いんだ 第十四話「間野賢也③」

「あれ? 周野、今回書いてないの?」  〈未来埠頭〉を手に取った柏木がそう言ったのを聞いて、間野の体がビクッと跳ねた。多分、言われた周野よりも早く反応した。超高…

あの神文字書きが、犯したいほど憎いんだ 第十三話「長瀬瑠美」

「なあ、長瀬。ーー」 飲み干したアイスコーヒーのグラスから顔を上げないまま、虚と言っても良いくらいに温度の感じられない声で 「もし、小説を書くのならどういう風に書…

あの神文字書きが、犯したいほど憎いんだ 第十ニ話「天賀再⑤」

 カチャカチャ……ターン!  執筆終了! 脱稿!  ぐいっと伸びをする。バキボキバキ。背中が鳴る。  忘れないうちに投稿ボタンをクリック。次はツイートボタン。オー…