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FutureFrontwomen 2016 NY研修

皆さん、こんばんは。Her Pivotプロジェクトをお手伝いしている黒田です。
あっという間に1月が終わろうとしていますね。

タイトルにあるとおり、今日は2016年に一般社団法人Next Big Pivot主催で開催されたFutureFrontwomenのスポーツビジネス研修を振り返ります。
(なんせ6年前かつ大学生だった頃のメモを元に書きますので、少々・・・かなり?青い点はご容赦くださいませ)

FutureFrontWomenのNY研修とは?

日本人女性初のNBAビジネスインターンである梶川さん(Next Big Pivot代表理事/Her Pivotディレクター)が海外での経験を未来に伝えるための機会として、女子大学生を対象として提供してくださったスポーツビジネス海外研修です。参加者は6名で、私もその一人でした(参加費無料)。

2018年にはNBAオールスターを訪問した別の研修も開催されています。こちらも、後日参加者の方からレポート頂きますので、お楽しみに!

事前研修

8/2   B.LEAGUEオフィスにてバスケットボール界の課題や今後の展望を参加者がプレゼン・ディスカッション。

当時は大河正明さんがチェアマンを務められていましたが、なんとチェアマンルームを訪問!直々に温かい励ましのお言葉を頂きました。

中央:大河チェアマン(当時)、右端は当時事務局長を務めていらっしゃった葦原一正さん

2016年 研修スケジュール

9/8   ニューヨークに到着!
(実は台風が接近していてフライトキャンセルの可能性もありました・・・)

9/9 マディソンスクエアガーデン訪問

まずはアリーナツアーに参加。本場アリーナの規模に驚くと同時に、イベント前の静寂に包まれた特別な雰囲気に圧倒されました。

続いてMarketing Director(女性でした!)からWNBAのマーケティングについてレクチャーいただきました。

9/9 WNBA観戦。New York Liverty vs Connecticant Sun

試合中はもちろん、ハーフタイムのエンターテイメント性の高さは流石本場!という感じでした。

9/10  チャリティ・ラン&ウォークを見学

セントラルパークで乳がん啓発のために実施されていたイベントで、ピンクのTシャツを着た参加者同士が楽しく話している姿が印象的でした。

ホテルに戻ってからは、今回の研修の目玉であるNBA本部訪問に備え、自己紹介を英語で練習する研修に参加しました。(緊張もあって結構大変!でもその分、良い成功体験になったのではないかと思います)

9/11  メトロポリタン美術館訪問

オフタイムにはニューヨーク観光も。私は美術館大好き人間なので、短時間でなるべく効率的に見て回れるよう、フロア案内と睨めっこしながら早歩きし続けました。

9/12 NBA Store訪問

ストアスタッフから「持続可能な長期的ビジネスとは何か?」という観点でお話を伺いました。店内には子ども向けの設備がたくさんありました。選手と一緒に写真を撮った気分を味わえる機械では参加者全員ノリノリで楽しみました。キッズ向けの戦略も流石です。

NBA Storeの前で

9/12 NBA本部を訪問

HR部部長のオフィスツアー後、人事部・マーケティング部・選手育成部・社会的責任部の女性リーダー(部長〜中間管理職レベル方からインターンの方まで)からアドバイスをいただきました。

エレベーターの前からオフィス内、社員食堂、オープンスペースの細部に至るまでバスケットボールの写真やデザインで溢れていました。

NBA本部で

9/12 NIKE STORE訪問

女性のストアマネージャーの方にストア全体のツアーをして頂きながら、ディスプレイの仕方や販売方針のレクチャーを受けました。

ちょうど全米オープンテニスの開催時期で店内はテニス関連商品に重きをおいたディスプレイでした。大画面に映し出されるプロモーション映像に見入ってしまったことを覚えています。

9/13 スペシャルオリンピクスNYC支部を訪問

スペシャルオリンピクスの理念はもちろん、イベント運営の意義や大切な点についてお話いただきました。

スペシャルオリンピクスについて初めて知った参加者も多く、各イベントがインクルーシブであることに一同感動しました。

9/13 コロンビア大学を訪問。ランチと特別授業

合格率9%(2016年度)の有名大学でスポーツビジネスに関するスペシャルな講義を受けました。スポーツビジネスを専門的に学べる大学は世界的にみても珍しく、個人的にはその後の進路選択にも大きな影響を受けました。

9/14 NBPA(National Basketball Players Association)訪問。

NBA選手向けの特別施設を含む各スペースのオフィスツアーの後、HR部門マネージャーやディレクターからのプレゼンを受講し、NBPAの使命や広報方針について学びました。

9/14    バークレイズ・センターの近くまで移動

残念ながら中には入れなかったので、ショップでお買い物を楽しみました。同じニューヨークですが、MSGほど煌びやかな感じではなかった印象で、コミュニティに溶け込んでいる感じがしました。

9/15 Sports Business Journal主催のスポーツビジネス界のリーダー達が集まるカンファレンスに参加

当時日本ではこのようなイベントが少なかったので、参加者にとっても良い経験になりました。(私は体調を崩して参加できませんでした・・・残念です)

9/16    ジョンFケネディ空港から日本へ帰国

また、2017年2月23日には、Next Big Pivot主催のCharity Dinner 2017で研修内容の報告と研修参加者によるパネルディスカッションの機会も頂戴しました。

東京アメリカンクラブで開催されたチャリティーディナーでは、JBA(公益財団法人日本バスケットボール協会)の三屋裕子会長の基調講演もあり、日本を拠点に事業展開されている日米のスポーツプロフェッショナル約70名にご参加頂きました。

チャリティーディナーで。中央が三屋会長。

女性リーダーの共通点

スポーツビジネス界での女性活躍推進に繋げるための研修でもありましたので、プログラムでは「女性リーダー」と触れあう機会が沢山ありました。

スポーツビジネスの本場で活躍する女性リーダーの共通点は3つほどあるかと記憶しています。

①たくさん経験していること。そして、その経験を他人に還元しようという姿勢をもっていること。
②優しいこと。自分よりも人の話をよく聞いてくれる、必ず目を合わせて。
③信念を持っていること。自身の叶えたいことを臆することなく口にできる。

一つ、超貴重なエピソードを共有します。

9月12日にNBA本部を訪問したのですが、パネルディスカッション中にビジネスコンサルタントとして活躍する方が急用で席を立たれました。

去り際にその方が「これだけはどうしても言いたいの」と残してくださった言葉です。

「あなたたちは、自分が何をしたいか知っている。それはとても強いこと。やりたいことにフォーカスして、努力することを忘れないで。女性でも、必ずできる。」

研修を通じて、勇気を持つことの大切さを様々な場面で感じたように思います。

今、活きていること

もともとスポーツは大好きだったのですが、研修に参加することで「スポーツの勝ち負けだけでない部分」、例えばスポンサーや社会貢献活動、そして何よりビジネス面に興味を持てるようになりました。スポーツを多角的に見ることが習慣化することで、もっともっとスポーツが好きになりました。

「それが一体なんの役に立つの?」と思われましたか?この質問への答えこそが、2016年の研修で頂いた一番の財産です。

それは「自分の好きを極めること、同時に多くのことに興味を持つことがピンチで自分を支えてくれる」ということです。

研修で出会ったリーダーは自分の専門性をはっきりと語れる方たちでした。一方で、バックグラウンドを聞くと必ずしも仕事と直結していない経験がきっかけでスポーツビジネスの世界に飛び込んでいるようでした。

そんな方たちとの交流を通して、私は専門性を深めることと、いろいろなことにアンテナを張ること(T字型人間なんて言いますかね)の両方が大切ということを学んだのです。

ここからは嘘のような本当の話ですが、就職の面接では意図せずスポーツの話になり盛り上がりましたし、大切なお客様との打ち合わせでは先方の推しチームの社会貢献活動を熱く語ってえらく褒められた経験もあります(もちろん、ビジネスのお話もうまく進みました)。まさにピンチの時に大好きで仕方ないスポーツが私を助けてくれています。

最後に、もし世界最高峰のバスケットボールリーグを訪問し、女性リーダーから直接声をかけていただいた経験を持つ者として、ちょっとモヤモヤを抱えている方へ僭越ながらメッセージを送ります。

勇気を持って、一歩踏み出してください。
私は研修をたまたま見ていたTwitterの、会ったこともない方のTweetで知り、参加に至りました。

ほんの少しの勇気で、ライフワークにしたいようなきっかけと出会えるかもしれません。もちろん、疲れたら休みつつ。明日もまた、頑張りましょう。

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